目次
- 1. DVDの傷を修復する前に確認すべきこと
- 2. DVDの傷を「研磨」して修復する方法
- 3. DVDの傷を専門業者に修復してもらうの方法もおすすめ
- 4. DVDが傷つく原因を知って予防することも大切
- 5. DVDの傷は自分でも修復可能!ただし見極めが肝心
- 消しゴムを柔らかい布で包み、歯磨き粉を付ける
- DVDの中央から外周に向けて(中央の穴に対して)垂直に磨いていく
- 磨き終えたら、柔らかい布で歯磨き粉を拭き取る
- プラスチッククリーナーを柔らかい布に付ける
- DVDを中央から外周に向けて垂直に拭き上げていく
1. DVDの傷を修復する前に確認すべきこと

DVDの傷を修復する前に、そもそもその傷が修復可能なものであるかどうか判断することが大切だ。
自分で修復できるのは「保護層の傷」のみ
直せるのは「保護層」についた傷だけである。記録層などに達する傷は直せないため、まずはDVDの傷の深さを確認しよう。
「保護層」とは?DVDの構造を理解しよう
そもそも「保護層」とは何なのか?という方もいるはずだ。DVDの構造も確認しておくとしよう。DVDは1枚の板ではなく、主に4層が貼り合わさっている。中央にアルミニウム膜でできた「反射層」、データが詰まっている「記録層」があり、両側からポリカーボネート樹脂膜でできた「保護層」で挟んでいる。そして記録層側の保護層の上には、DVDのタイトルなどを書くための印字膜がある「レーベル」面が貼られている。
2. DVDの傷を「研磨」して修復する方法

DVDの傷を自分で修復する方法を紹介していこう。自分で修復できる方法としてもっとも効果的なのが「研磨」だ。
歯磨き粉と消しゴムで研磨する方法
歯磨き粉に含まれる研磨剤により、細かい傷が磨かれて再生できるようになる。ただし粒子が粗いものや塩が含まれたものを使うと、悪化させてしまうおそれがあるため気をつけよう。
市販のプラスチッククリーナーで研磨する方法
歯磨き粉を使うことに不安がある方は、市販のプラスチッククリーナーを使うほうが安心だ。CDなどにも使えるので、ひとつ備えておいても損はないだろう。
3. DVDの傷を専門業者に修復してもらうの方法もおすすめ

自分では修復できない傷だった場合、あるいは自分で修復するのは不安があるという場合は、最初から専門業者に依頼したほうがよい。費用はかかるが大切なDVDなどはとくに、プロに任せたほうが安心だろう。
専門業者なら再生面の傷を直してもらえる可能性もある
DVDを研磨してくれる専門業者がある。業者によるが、表面の樹脂膜だけでなく再生面の傷を直してくれることもある。料金や、修復可能かどうかは業者で異なるため事前に問い合わせをしてみよう。
ディスク修復機を使う方法もある
ディスク修復機なるものもある。傷ついたDVDを挿入してスイッチを入れると、自動で傷を均等に削って修復したり、クリーニングしたりしてくれるというものだ。とはいえ頻繁に使用するものではないため、コストや保管場所などを考えたらやはりプロにお願いしたほうがよいだろう。
4. DVDが傷つく原因を知って予防することも大切

そもそも、なぜDVDに傷がついてしまうのか?原因を知ることで予防につなげることができるはずだ。
落下や接触
DVDをケースから出した状態で、落としたり硬いものに触れさせたりすると表面に傷がつく。DVDの取り出し方に注意するとともに、必ずケースに入れて保管するようにしよう。
DVDプレイヤーの故障や汚れ
落下や接触がなくても、DVDプレイヤーに入れているだけで傷つくことがある。DVDプレイヤー内部が汚れていたり、故障して内部でパーツが飛び出していたりした場合、再生中にDVDが傷つくことがあるのだ。
5. DVDの傷は自分でも修復可能!ただし見極めが肝心

お伝えしてきたように、DVDの保護層についた浅い傷であれば、自分で修復することができる。もっともおすすめなのは市販のプラスチッククリーナーを使う方法だ。しかし自分で修復できるレベルかどうか判断できない、プラスチッククリーナーを使っても復活しない、自分でやるのが不安、大切なDVDなので絶対に失敗したくないなどという方は、最初からプロに相談することをおすすめしよう。
結論
DVDはどんなに丁寧に扱っていても細かい傷がついてしまう。軽度であれば自分でも修復できるが、記録層まで届くような深い傷は直せない。自分でやろうとして悪化させるおそれもあるため、無理をせずDVDの修復を受け付けている専門業者に問い合わせよう。