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湿度を下げる方法9選!効果的な湿気対策で梅雨も部屋干し中も快適に

湿度を下げる方法9選!効果的な湿気対策で梅雨も部屋干し中も快適に

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年11月 2日

部屋の湿気を下げる方法について、すぐできるものを中心に9パターン解説する。梅雨のジメジメが不快な方、部屋干し中の湿気が気になる方、冬期の加湿器による結露が気になる方などは参考にしてほしい。あわせて人間が快適に過ごせる湿度の目安や、湿気が多くなる原因とリスクなども解説する。

  

1. 湿度が高いことによるデメリットとリスク

窓枠に生えたカビ
湿度が高くなると肌がベタつくなど不快感を覚える。一時的なものであればやり過ごすことができるかもしれないが、長期間、湿度が高い状態が続いた場合は少々問題だ。たとえば次のようなデメリットやリスクが生じるおそれがある。

ダニやカビ、そのほか害虫が発生しやすくなる

  • ダニ:湿度65%〜、温度25〜28℃程度
  • カビ:湿度60%〜、温度20〜30℃程度
ダニやカビはこうした環境下でとくに活発になるといわれている。油断しているとあっという間に繁殖してしまうおそれがあるため注意が必要だ。

【ダニやカビが原因のアレルギーに注意】

空気中に漂うカビの胞子、あるいはダニの死骸やフンなどを長期間吸い込んでしまうような環境で暮らしていると、人によってはアレルギー症状が出ることがある。とくに小さな子どもやペットを飼っているご家庭では、湿度を上手にコントロールすることが大切だ。

床や壁、壁紙などが傷む

湿度が高いと窓などに結露が生じる。放置していると窓枠や床、壁紙やその奥の壁などが傷んだり腐ったり、カビが生えて手の施しようがなくなってしまったりすることがある。それらを修理するとなれば莫大なコストがかかるおそれがあるし、賃貸にお住まいの方などはとくに、修繕費用を請求されることも考えられるため注意が必要だ。

熱中症や食欲不振といった体調の悪化を招くことも

湿度が高い環境下では汗をかいても体温調節がうまくいかないことがある。夏場などはとくに、熱中症を招くおそれがあるため気をつけよう。また体内に熱がこもると倦怠感を覚え、食欲が低下するといったこともある。体力を消耗して夏バテなどの原因になるため注意が必要だ。

2. 快適に過ごすには湿度を何%に保てばよい?

湿度計
湿度が高い状態が長く続くことのデメリットやリスクは上述の通りだ。対策としてはシンプルに「湿度を下げる」ことである。とはいえ具体的に何%まで下げればよいのだろうか?人間が快適に過ごせるとされている湿度などを交えながら解説していこう。

部屋の湿度は40〜60%に保とう

一般的に部屋の湿度は、40〜60%に保つと人間が快適に過ごせるといわれている。間をとって50%程度を意識すればよいだろう。

【湿度を肌感覚で測ることは難しい】

「暑い」「寒い」と感じやすい温度とは異なり、湿度は肌で感じにくいといわれている。窓の開閉や温かい料理(鍋など)、部屋干しや暖房運転などさまざまな要因で目まぐるしく変化するのも原因のひとつかもしれない。
自分では適度な湿度のつもりでも実は60%を超えていた、ということも考えられる。お伝えしたように60%を超えるとダニやカビが発生しやすくなるため、湿度計などを用いてできる限り正確に測ることが大切だ。

「湿度の下げすぎ」にはご注意

たとえば冬場、暖房をつけていると部屋が乾燥しやすい。自分では気づかなくてもいざ湿度を測ってみると40%を下回っているということもあるだろう。乾燥した部屋では喉や鼻などの粘膜が傷つきやすくなるだけでなく、細菌やウイルスの動きも活発になるとされている。
湿度が高い状態が続くのも問題だが、湿度を下げすぎるのもまた問題なので「適温・適湿」を保つことを心がけよう。

3. 湿度を下げる方法を下げる方法9選

エアコン
それでは部屋の湿度を下げる方法を紹介していこう。いくつかの方法を組み合わせてもよいし、ケースバイケースで使い分けてもよい。

部屋全体の湿度を下げる方法4選

【エアコンの除湿運転を使う】

エアコンの除湿方式には弱冷房除湿と再熱除湿がある。前者は「室温を下げながら湿度を下げる方法」、後者は「室温が下がらないように空気を再加熱して湿度だけを下げる方法」である。「エアコンで体が冷えるのは避けたいが湿気は下げたい」という場合は再熱除湿といったように使い分けよう。
ただしそのエアコンがどちらか一方の機能しか搭載していないことも多いため、まずは取扱説明書を確認してほしい。

【除湿機を使う】

工事不要で持ち運びもできるので、湿度を下げたい場所で使うことができるのがエアコンと大きく異なる点だ。空気清浄機機能や洗濯物乾燥機能を搭載しているものも増えた。

【窓を開けたり換気扇を回したりする】

シンプルだが、窓を開けたり換気扇を回したりして空気を循環させる方法でも湿気を下げられる。ただし外気中の湿度が高い梅雨の時期などは効果がないこともある。雨の日などにも適さない方法だ。

【サーキュレーターや扇風機で空気循環させる】

窓を開けられない時期は、換気扇を回しつつサーキュレーターや扇風機で空気循環させる方法がある。春や秋、冬など外気の湿度がそれほど高くない時期は、窓を開けながらサーキュレーターを窓に向かって運転させると効率よく換気できる。

クローゼットや押し入れなど部分的な湿度を下げる方法5選

【クローゼットや押入れには除湿剤を置く】

クローゼットや押入れは家の中でも空気が滞りやすい場所だ。油断するとカビが生えてしまうこともあるため、湿度は上手にコントロールしておきたい。手軽にできるのが、ドラッグストアなどで手に入る除湿剤を置くといった方法だ。クローゼットや押入れの高いところより低いところ、中央より四隅に置くようにしよう。

【靴箱やシンク下などは重曹を置く】

靴箱やシンク下といった狭い空間であれば、重曹の吸湿効果に頼る手もある。ビンなどに重曹を入れたら蓋をせず、通気性のよいガーゼなどをかぶせて輪ゴムで固定する。あとは湿気が気になるところに置いておくだけで重曹が吸湿してくれる。ただし市販の除湿剤ほどの効果は期待できないこともあるため、湿気の溜まり具合によって使い分けるなどしよう。

【脱衣所・洗面所は除湿機を使う】

洗濯機がある場所や浴室のそばなども湿度が高くなりやすい。こうした場所は換気扇を回したり、除湿機を使ったりして湿度を下げよう。

【竹炭を置く方法もある】

クローゼットや押入れ、靴箱やシンク下、脱衣所や洗面所などに竹炭を置いておくのもおすすめだ。吸湿効果があるため、湿度を下げるのに一役買ってくれる。

【サーキュレーターや扇風機で風を送る方法もおすすめ】

同じくサーキュレーターや扇風機を使って空気循環させ、湿気を逃がす方法もある。風で飛んでしまうようなものがない場所であればこうした方法でもよいだろう。

4. 湿度が上がるのを防ぐには?簡単な湿気対策7選

窓を開けて換気しているところ
湿度を下げる方法も大切だが、湿気を溜め込まない工夫も大切だ。普段からできる湿気対策を紹介しよう。

家具の配置を工夫する

居住スペースを少しでも広げるため、家具を壁にキッチリ付けたり家具同士をくっつけたりしているご家庭も多いだろう。だがそれにより空気の流れが滞ると湿気がこもりやすくなる。家具は壁から少し離すとともに、家具同士も5cmほど隙間を作るようにしよう。

空気の通り道を作る

部屋の中に空気の通り道を作ることも大切だ。たとえば窓を開ける際は対角線上など2箇所を開けて「入口」と「出口」を作るのがポイントである。2箇所ないときは、1箇所を開けつつ換気扇を回すなどして対策しよう。

部屋干しはできる限り速やかに乾かす

天気が悪い日に限らず、プライバシー保護の観点などから部屋干しをしているご家庭もあるだろう。湿度を上げないためにはできる限り速やかに乾かすことが大切になる。サーキュレーターで風を送ったり除湿機を使ったりなど、短時間で乾くよう工夫しよう。浴室乾燥機があれば、最初に30分〜1時間ほど使用したあと部屋干しをするのもおすすめだ。

浴槽にお湯をはったら蓋をする

浴槽にお湯をはる場合、溜まったあとは蓋をしてドアを閉め切るようにしておこう。いずれか(とくに蓋)がないと脱衣所などの湿度があっという間に上がってしまうため気をつけよう。

お風呂から上がる際は浴室のドアを閉める

浴室のドアを開けたままにしているとあっという間に部屋の湿度が上がってしまう。ガラリは開いていてもよいが、ドアは閉め切って換気扇を回すようにしよう。

24時間換気システムを活用する

24時間換気システムを採用しているご家庭であればぜひ活用して、常に空気循環できている状態を作ろう。同システムがなくても浴室やキッチンの換気扇を24時間回しっぱなしにするといった手段が取れる。

エアコンやサーキュレーター、除湿剤などのアイテムを上手に使う

先ほど「湿度を下げる方法」として紹介したエアコンの除湿運転や除湿機、サーキュレーターや扇風機、あるいは除湿剤や竹炭といったアイテムを普段から活用し、適湿の範囲内にキープできるよう工夫しよう。

5. 湿度をコントロールして健康的に&快適に過ごそう

快適な湿度を示す温湿度計
快適に過ごすためにはもちろん、カビやダニの発生を防いだり、それらによるアレルギーといったリスクを減らしたり、床や壁を傷めたりしないためにも湿度のコントロールは重要である。紹介してきた湿度を下げる方法を参考にしていただき、ぜひできるところから取り入れて健康的かつ快適に過ごしていただきたい。

結論

湿度は肌感覚で測るのが難しく、気づかないうちに高くなっていることがある。湿度計があればひと目で分かるためこの機会に購入してみてはいかがだろうか?湿度を下げる方法はいろいろあるが、いずれも手軽にできるものばかりだ。「下げすぎ」に注意しつつ上手にコントロールしよう。
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  • 公開日:

    2020年6月27日

  • 更新日:

    2021年11月 2日

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