目次
- 1. 蚊取り線香はコバエ駆除にも効果がある?
- 2. 蚊取り線香で効果的にコバエを退治するためのポイント
- 3. コバエに効く蚊取り線香などの駆除剤おすすめ3選
- 4. 蚊取り線香とあわせて効果UP!コバエ対策を紹介
- 5. コバエ対策は蚊取り線香だけでは難しい
- 食べ残しや飲み残しなどを放置しない
- キッチンには洗い物や生ごみを溜めないようにする
- 排水口(排水溝)や三角コーナーなどはこまめに掃除をする
- ごみ袋はしっかり口を結んでおく
- 浴室もできる限り毎日掃除をする など
- 空のスプレーボトル
- アロマオイル:10滴程度
- 無水エタノール:5〜10ml程度
- 水:40〜50ml程度
- 生ごみや三角コーナー
- シンクや浴室、洗濯機などの排水口
- むき出しの食材や食べ残し
- 観葉植物
- 中を洗っていない缶・瓶・ボトル類 など
- ※1:新城市「コバエ」の大量発生について
https://www.city.shinshiro.lg.jp/kurashi/kankyo/kankyo-hozen/kobae.html
1. 蚊取り線香はコバエ駆除にも効果がある?

蚊とコバエ、たしかに蚊取り線香で一網打尽にできれば助かる。だが、同じ害虫でも体の作りや生態は異なる。果たして蚊取り線香でコバエは駆除できるのだろうか?
コバエに効く蚊取り線香もある
調べてみると、どうやらコバエにも効果がある蚊取り線香はあるようだ。逆をいえば、すべての蚊取り線香がコバエに効くわけではないと解釈できる。
【コバエに効く蚊取り線香の見分け方】
見分けるには蚊取り線香の効果や効能を見てみよう。一般的な蚊取り線香の多くは、効果や効能の欄に「蚊成虫の駆除」などと書かれておりコバエは含まれていない。そのためコバエの駆除は期待しないほうがよいだろう。
だが中には「ハエ成虫と蚊成虫」が併記されている蚊取り線香もある。こうした蚊取り線香を選べばコバエ退治効果が期待できる。
【コバエ対策に蚊取り線香を推奨している自治体もある】
たとえば愛知県新城市(※1)などは、大量発生したコバエ対策として「網戸の外で蚊取り線香をたく」といった方法を紹介している。蚊取り線香の有効成分は幅広い害虫に対して効果があるといわれているので、効果や効能に書かれていなくともコバエに作用する可能性がある。
コバエ退治には専用アイテムがおすすめ
蚊取り線香を販売している各メーカーは、ハエやゴキブリ退治に効果がある殺虫剤を販売している。蚊取り線香によるコバエ退治の効果が不透明なこともあり、できれば専用の殺虫剤を使ったコバエ駆除をおすすめする。
2. 蚊取り線香で効果的にコバエを退治するためのポイント

コバエ(ハエ成虫)に効果がある蚊取り線香を使ってコバエを退治するには、どうすればよいのだろうか?ポイントをお伝えする。
蚊取り線香でコバエを退治するためのポイント
使い方に関しては、とくに難しいことはないだろう。蚊取り線香を1巻取り出して付属のスタンドに立て、先端に火をつければOKだ。
【部屋の広さに適した蚊取り線香を選ぶ】
蚊取り線香は商品によって6〜12畳など適用範囲が異なる。それよりも広い部屋で使った場合、コバエはもちろん蚊の駆除に対しても効果が落ちてしまうおそれがあるため注意しよう。
【換気をしながら使用し、風上に蚊取り線香を置く】
窓や扉を閉め切った状態で使用すると、目や喉などに刺激を感じることがある。そのため蚊取り線香は換気をしながらの使用が推奨されている。窓を開けるときは、風上に蚊取り線香を置くと効率よく有効成分が広がる。少しでもコバエを効果的に退治するため、こうした基本は押さえておこう。
3. コバエに効く蚊取り線香などの駆除剤おすすめ3選

コバエ(もしくはハエの成虫)への効果が期待できる蚊取り線香や、そのほかの駆除剤を紹介する。
KINCHO「金鳥の渦巻 ハエにも効く 太巻」
高活性成分「トランスフルトリン」という高活性成分がはたらき、強力な殺虫効果と忌避効果をもたらす。蚊とハエを同時に退治したいときにおすすめだ。
アース製薬「アースジェット」
強力ジェット噴射で蚊はもちろん、ハエも駆除できる低刺激・無香料タイプの殺虫スプレー。狙いやすいよう、ノズルがトリガー式になっているのが特徴だ。
フマキラー「コバエワンプッシュ プレミアム」
ご家庭で発生するあらゆるコバエがワンプッシュでみるみる落ちるという、なんとも心強いアイテムがこちら。生ごみなどに噴射すれば2週間ほど発生を防げる。
4. 蚊取り線香とあわせて効果UP!コバエ対策を紹介

すでに発生してしまったコバエは、ハエ成虫に効果がある蚊取り線香や殺虫剤などで駆除しよう。同時に、コバエの発生を防ぐための対策も大切だ。いくつかコバエ対策をお伝えするので、蚊取り線香とあわせて取り入れよう。
コバエを発生しにくくするための基本的な対策
コバエにも種類があり、生ごみや観葉植物、浴室など発生する場所も微妙に異なる。とにかく水まわりを清潔にしておくことと、ごみや汚れを溜めないようにすることが大切だ。蚊取り線香や殺虫剤などとあわせてこうした対策を取り入れ、コバエが発生しにくい環境を作ろう。
コバエの「忌避剤」となるスプレーを自分で作る
コバエの忌避剤をご家庭にあるもので作ることも可能だ。そろえるものはいくつかあるが、薬剤を使用しないため小さな子どもやペットがいるご家庭でも安心して使える。
【用意するもの】
アロマオイルはラベンダー、ペパーミント、レモングラス、ゼラニウムなどからお好みで選ぼう。スプレーボトルは100均など、無水エタノールはドラッグストアなどで手に入る。
【作り方と使い方】
スプレーボトルにアロマオイルと無水エタノール、水を入れてよく混ぜ合わせれば完成だ。コバエが発生しそうな場所などに吹きかけておこう。ただし効果の持続期間は数日程度と短い。こまめに吹きかけておくことが大切だ。なお作りおきは好ましくないため、面倒でもできれば一度に使う分ずつ作るようにしてほしい。
【ただし市販のコバエ駆除剤よりは効果が低い】
上記はあくまで「忌避剤」である。発生を完全に防ぐことは期待しないほうがよいだろう。徹底的に駆除したい、防ぎたいというときは市販の駆除剤を使ったほうが効果的だ。
コバエの発生源や侵入経路などを把握し対策につなげる
【コバエの主な発生源】
コバエは主にこうした場所に発生する。重点的に対策を講じることが大切だ。
【コバエの主な侵入経路】
排水口から登ってくることもあれば、網戸の破れや網目、玄関や窓などのちょっとした隙間などあらゆるところから侵入してきてしまう。排水口は封水をしっかり溜めておくとともに清潔にすること、網戸の破れは補修し、必要に応じて細かい網目のものに交換することなどで対策しよう。また玄関や窓などの隙間はテープやパテで埋めるといった方法がある。
5. コバエ対策は蚊取り線香だけでは難しい

たしかにコバエに効果的な蚊取り線香もあるが、それだけでは心もとない。コバエの発生源を把握し、要因(生ごみ、食べ残しなど)を排除することで発生リスクを減らそう。同時に、忌避剤や市販の駆除剤なども使って発生を防ぐ、駆除するといったことも大切だ。
結論
蚊取り線香がコバエに効くかどうかは、パッケージの効果や効能欄でチェックしよう。コバエは蚊と違い人に寄ってくることが少ないため、蚊取り線香では効果が届きにくいかもしれない。殺虫剤や発生を防ぐ工夫も上手に取り入れて、コバエのいない快適な夏を過ごそう。
(参考文献)