- 1. 「普通の水筒」に炭酸飲料を入れるのはNG!その理由とは?
- 2. 朗報!炭酸飲料が入れられる水筒もある
- 3. 炭酸飲料が入れられる水筒を選ぶときのポイント
- 4. 炭酸飲料が入れられる!おすすめ水筒3選
- 5. 水筒に炭酸飲料を入れたいときは対応しているものを使おう
1. 「普通の水筒」に炭酸飲料を入れるのはNG!その理由とは?
暑い夏はとくに炭酸飲料が飲みたくなる。自宅なら冷蔵庫に保管しておけるが、出先で炭酸飲料を飲むとなると自販機やコンビニで買うか、飲食店に入るしかない。水筒に入れて持ち運べたらと考えたことは一度くらいあるだろう。
だが、いわゆる一般的な「普通の水筒」に炭酸飲料を入れるのはNGだ。その理由やリスクを解説しよう。
普通の水筒に炭酸飲料を入れてはいけない理由
【内部の圧力が上がって危険なため】
炭酸飲料に含まれる二酸化炭素が、温度の上昇や振動などによって飲み物の外へ出て気体となる。その結果水筒内部の圧力が上がり、ふたや中栓などが開かなくなることがある。運よく開いたとしても、ふたや中栓が破損してケガをしたり、飲み物が吹き出して服が汚れたりするおそれがある。
【金属が溶けて中毒症状を招くおそれもある】
もうひとつ、炭酸飲料の液性は「酸性」だ。長時間水筒に入れてしまうと、内部の金属が溶けてしまうことも想定される。溶け出した金属を口にした場合、中毒症状(頭痛、めまい、吐き気等)を招くおそれがある。これは炭酸飲料に限らず、スポーツドリンクや乳酸菌飲料、果汁飲料なども同じような理由から控えたほうがよいといわれている。
【取扱説明書やメーカーのホームページで確認しよう】
上述したような理由から、各メーカーは普通の水筒に炭酸飲料を入れないようにと注意喚起している。お使いの水筒に炭酸飲料が入れられるかどうかは、必ず取扱説明書またはメーカーのホームページなどを確認しておこう。不明なときは「大丈夫だろう」ではなく、きちんと問い合わせることが大切だ。
2. 朗報!炭酸飲料が入れられる水筒もある
「普通の水筒」に炭酸飲料を入れて持ち運ぶのはNGとお伝えしたが、普通ではない水筒、つまり炭酸飲料を入れてもOKという水筒もある。
炭酸飲料を入れてもOKな水筒とは?
【ふたを開ける際に空気を逃せる水筒】
具体的な商品名などは後述するが、炭酸飲料を入れてもOKという水筒は「ふたを開ける際に絶妙に空気を逃がすことができる構造」のものだ。お伝えしたように、普通の水筒は炭酸飲料を入れると内圧が上がって破損や吹きこぼれといった危険性がある。
だが炭酸飲料を入れてもOKという水筒は、開ける際に内圧を瞬時に逃がすことができるためそうしたリスクがない。
【炭酸飲料を持ち運ぶ前提で作られたグラウラー(グロウラー)タイプ】
もうひとつ、炭酸飲料を入れてもOKという水筒には「グラウラー(グロウラー)タイプ」がある。グラウラー(グロウラー)とはビールをテイクアウトするための容器だ。つまり、そもそもが炭酸飲料を入れて持ち運ぶことを前提として開発されている。
価格はやや高めだが、普通の水筒とは異なり真空構造になっており、ビールなどの炭酸飲料を持ち運ぶのに適している。水筒に炭酸飲料を入れて持ち運びたいという方は、こうした種類の水筒を探すとよいだろう。
3. 炭酸飲料が入れられる水筒を選ぶときのポイント
炭酸飲料が入れられる水筒を選ぶときには、ぜひ次のようなポイントにも着目しよう。
保冷時間
せっかくキンキンに冷えた炭酸飲料を入れられる水筒でも、保冷可能な時間が短ければ長時間持ち歩くことで温(ぬる)くなってしまうかもしれない。極端に短いといったことは考えにくいが、水筒で炭酸飲料を楽しみたいなら保冷がどれくらい持続するのか確認しておくことをおすすめする。
サイズ(容量)や使い勝手
外で活動をしながら炭酸飲料を飲むなら、どれくらい入るのか、および水筒の開けやすさや持ちやすさなども重要なポイントだ。握りやすいサイズだったり片手でも容易に開けられるタイプだったりと、使い勝手のよさもチェックしておくと安心だろう。
4. 炭酸飲料が入れられる!おすすめ水筒3選
炭酸飲料を入れてもOKという水筒はいくつもあるが、その中のおすすめを3つ紹介しよう。
STANLEY(スタンレー)「クラシック真空グロウラー 1.9L」
最初の商品はスタンレーから発売になっているグラウラー(グロウラー)タイプの水筒だ。ステンレス真空二重構造と掛金付きの高い密封性により、炭酸を長い時間キープすることができる。容量はさまざまだが、本品のように1.9Lと大容量なものもある。
Drink Tanks(ドリンクタンクス)「真空断熱グラウラー ビール 炭酸用」
ドリンクタンクスからも、グラウラー(グロウラー)タイプの水筒が発売になっている。特殊な真空断熱構造で炭酸をしっかり閉じ込めるうえ最大24時間保冷できる。キャンプなどのアウトドアでも大活躍間違いなしだろう。940mlと、ちょっとした外出程度なら十分な容量だ。
REVOMAX(レボマックス)「RevoMax2 32oz(950ml)」
キャップを回して開ける必要がない、ワンタッチ開閉タイプの水筒がこちら。キャップを開ける際に空気を逃がす構造になっており、炭酸飲料も安心して入れられる。保冷時間最大36時間と、今回紹介する商品の中でもダントツに長い。
5. 水筒に炭酸飲料を入れたいときは対応しているものを使おう
お伝えしてきたように、普通の水筒に炭酸飲料を入れてしまうと開かなくなる、キャップなどが破損する、飲み物が吹き出すといった危険性があるほか、金属が溶け出して中毒症状を招くおそれもある。絶対に入れないように注意しよう。
炭酸飲料を水筒に入れて持ち運びたいときは、必ず「炭酸OK」の水筒を選ぶようにしてほしい。その際、保冷時間や使い勝手などもあわせてチェックしておこう。
結論
炭酸飲料を入れてもOKな水筒、NGな水筒がある。きちんと確認した上で使用してほしい。アウトドアやワークアウトなど、外で味わう炭酸飲料は格別だ。水筒に入れて持ち運びたいときは、ぜひ本稿で紹介したような商品を参考に上手に選んでほしい。