1. 車のエアコンが車内を冷やす仕組みとは?
車のエアコンに起きがちなトラブルについて解説する前に、まずは仕組みを紹介しよう。
エアコンの冷房機能の仕組みは、「冷媒」と呼ばれる物質が熱を奪うことでまわりの空気が冷たく変化することにある。以下でその内容を詳しく解説する。
エアコンの冷房機能の仕組みは、「冷媒」と呼ばれる物質が熱を奪うことでまわりの空気が冷たく変化することにある。以下でその内容を詳しく解説する。
アルコール綿で肌を拭くと冷たく感じるのと同じ?
車のエアコンが車内を冷やす仕組みは、注射の前にアルコールで肌を拭かれると、スーッと冷たく感じるのと同じ原理だ。
アルコール自体が冷たいわけではない。しかし、アルコールが蒸発するときに皮膚から熱を奪うため、肌を拭いた直後に冷たく感じる。このように車のエアコンも、液体が気体に変化するときにまわりから熱を奪う仕組みを応用し、空気を冷たくしている。
アルコール自体が冷たいわけではない。しかし、アルコールが蒸発するときに皮膚から熱を奪うため、肌を拭いた直後に冷たく感じる。このように車のエアコンも、液体が気体に変化するときにまわりから熱を奪う仕組みを応用し、空気を冷たくしている。
車のエアコンの原理は「冷媒の気化・液化」
冷房装置の中には、冷媒としてフロンガスが閉じ込められている。気体のフロンガスは、「コンプレッサー」で圧縮されると温度が上昇していく。
その後フロンガスは、車の正面に取りつけられた「コンデンサー」と呼ばれる部分に送られる。このコンデンサーは走行時に風を受けやすい場所にあるため、風を取り込んでフロンガスの熱を奪い、液化させる。
液化したフロンガスは急激に膨張させられ、冷たい霧状へと変化する。この霧状のフロンガスがエアコンの室内機に送られ、まわりの空気がもつ熱を奪うことで空気を冷却させる。そして冷たい空気が、風を生み出す役割のある「ブロアファンモーター」によって車内に送られているのだ。
その後フロンガスは、車の正面に取りつけられた「コンデンサー」と呼ばれる部分に送られる。このコンデンサーは走行時に風を受けやすい場所にあるため、風を取り込んでフロンガスの熱を奪い、液化させる。
液化したフロンガスは急激に膨張させられ、冷たい霧状へと変化する。この霧状のフロンガスがエアコンの室内機に送られ、まわりの空気がもつ熱を奪うことで空気を冷却させる。そして冷たい空気が、風を生み出す役割のある「ブロアファンモーター」によって車内に送られているのだ。
2. 車のエアコンのACマークの使い方
車のエアコンには、「A/C」と表記のあるボタンがついている。このACボタンをオンにすると、冷房や除湿の機能を利用できる。しかし、車で暖房を使いたいときはACボタンをオンにする必要はない。
エアコンのACボタンは、コンプレッサーを動かすためのスイッチになっている。冷媒であるフロンガスを圧縮するコンプレッサーは、車で冷房を入れるのには欠かせない。しかし暖房は、温かい風に変えるのにエンジンの熱を利用するため、ACボタンをオフにしたままでも使えるのだ。
ところが、エアコンの暖房時にもACボタンを押すべきときがある。それは結露によってできた窓の曇りを取りたいときだ。ACボタンをオフにすると送風のみの状態になるため、窓ガラスが曇りやすくなる。このような場合はACボタンをオンにして、除湿機能を使うといい。
エアコンのACボタンは、コンプレッサーを動かすためのスイッチになっている。冷媒であるフロンガスを圧縮するコンプレッサーは、車で冷房を入れるのには欠かせない。しかし暖房は、温かい風に変えるのにエンジンの熱を利用するため、ACボタンをオフにしたままでも使えるのだ。
ところが、エアコンの暖房時にもACボタンを押すべきときがある。それは結露によってできた窓の曇りを取りたいときだ。ACボタンをオフにすると送風のみの状態になるため、窓ガラスが曇りやすくなる。このような場合はACボタンをオンにして、除湿機能を使うといい。
3. 車のエアコンが冷えない時や効かない時の対処法
車のエアコンが効きにくい場合は、冷媒であるガスが漏れている可能性がある。車でエアコンを使ってもガスが減ることはないが、振動によって配管接続部からガスが漏れ出ることはあり得る。ガスが漏れているかどうかは、ボンネット内のコンプレッサーにある「サイトグラス」で確認可能だ。
ガス漏れが原因の場合、フロンガスを補充すればいい。車の整備工場に依頼するか、自分でガスを補充しよう。
ガス漏れ以外の原因としては、エアコンのコンプレッサーの不具合が考えられる。ガスが不足してコンプレッサーが動かない場合もあるが、コンプレッサー自体が故障している可能性もある。
ガス漏れが原因の場合、フロンガスを補充すればいい。車の整備工場に依頼するか、自分でガスを補充しよう。
ガス漏れ以外の原因としては、エアコンのコンプレッサーの不具合が考えられる。ガスが不足してコンプレッサーが動かない場合もあるが、コンプレッサー自体が故障している可能性もある。
修理費用の相場は?
ガス漏れが原因の場合、フロンガスを補充すればいい。補充用のフロンガスはガソリンスタンドやカー用品店で売っていて、3~5千円程度で購入できるだろう。
万が一漏れがひどい場合は整備工場に修理を依頼しよう。2~3万円ほどで修理してくれる場合が多い。コンプレッサーが故障している場合は修理や交換が必要で、相場は5万円ほどだ。
万が一漏れがひどい場合は整備工場に修理を依頼しよう。2~3万円ほどで修理してくれる場合が多い。コンプレッサーが故障している場合は修理や交換が必要で、相場は5万円ほどだ。
4. 車のエアコンの臭いの原因や消臭方法
車のエアコンから嫌なにおいがする場合は、カビが原因かもしれない。ジメジメした場所を好むカビは、外の気温との温度差によって水滴が生じるエアコン内に繁殖しやすい。
カビのにおいを除去するには、エアフィルターを交換するのがもっとも確実だ。車の整備工場やディーラーに依頼するか、取扱説明書を確認してエアフィルターの品番を調べれば自分で交換もできる。
また、車のエアコン用のスチーム消臭剤や洗浄スプレーを使っても、においを和らげられるだろう。芳香剤でもにおいを軽減させられるが、一時的なもので長続きしないと考えておこう。
カビのにおいを除去するには、エアフィルターを交換するのがもっとも確実だ。車の整備工場やディーラーに依頼するか、取扱説明書を確認してエアフィルターの品番を調べれば自分で交換もできる。
また、車のエアコン用のスチーム消臭剤や洗浄スプレーを使っても、においを和らげられるだろう。芳香剤でもにおいを軽減させられるが、一時的なもので長続きしないと考えておこう。
5. 車のエアコンから異音がする時の対処法
車のエアコンから「カラカラ」「キュルキュル」といったおかしな音がする場合、エアコンのブロアファンモーターかコンプレッサーが故障している可能性がある。車のエアコンのパーツは素人では交換しにくいため、いずれにしろ車の整備工場やディーラーに修理を頼むといいだろう。
結論
車のエアコンは複雑な造りになっているため、無理に修理しようとするのは禁物だ。エアコンが効きにくいときはガスの補充で対処できることも多いが、異臭や異音がするときは整備工場で修理してもらおう。暑い日や寒い日にエアコンが使えないと運転がつらくなるので、異変を感じたらすぐに対処したい。