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パソコンの電気代を知ろう!スリープとシャットダウンどちらが安い?

パソコンの電気代を知ろう!スリープとシャットダウンどちらが安い?

投稿者:ライター 渡辺恵司 (わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年8月 4日

パソコンの電気代を気にしたことはあるだろうか?本稿ではパソコンの電気代の計算方法に加えて、ノートとデスクトップの電気代の違いや、シャットダウンではなくスリープのほうが電気代を抑えられるケース、節約のコツなどを解説する。

  

1. ノート&デスクトップパソコンの電気代の計算方法

電気代は「消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電気代の単価(円/kWh)」で計算できる。パソコンは、搭載しているOSやCPU、GPUなどのスペック、およびノートかデスクトップかなどによって消費電力が異なるため、電気代も変わってくる。また同じデスクトップでもモニターによって消費電力が異なる。それに、古いパソコンよりも新しいパソコンのほうが省エネ性が高いと見るのが一般的だ。それらを踏まえたうえで、いくつか例を挙げてみよう。

ノートパソコンの電気代の例

富士通の「LIFEBOOK AH」シリーズの通常モデルで、1時間使用したときの電気代を計算してみよう。なお消費電力は、ACアダプタ接続で周辺機器の接続なしという状態でOSを起動させたときのものだ(標準時という)。また、電気代の単価は全国平均の27円として計算していく。
  • AH42/D3:8W÷1,000×1h×27円=0.216円
  • AH54/D3:10W÷1,000×1h×27円=0.27円
  • AH77/D3:15W÷1,000×1h×27円=0.405円
  • AH-X/D3:17W÷1,000×1h×27円=0.459円
上記はいずれも15.6型ワイドでOSはWindows10 Home 64ビット版だが、スペックは下段に行くにつれて高くなる。やはりパソコンのスペックが消費電力そして電気代に影響を与えていると考えていいだろう。

デスクトップパソコンの電気代の例

同じく富士通の「ESPRIMO FH」シリーズ(27型ワイド)の通常モデルで、1時間使用したときの電気代を計算してみよう。消費電力は標準時、電気代の単価は27円とする。
  • FH90/D2:46W÷1,000×1h×27円=1.242円
  • FH-X/D2:65W÷1,000×1h×27円=1.755円
OSはノートと同じWindows10 Home 64ビット版だ。やはり下段のほうがパソコンのスペックが高く、電気代も高くなる。これだけでノートとデスクトップを比較することはできないが、一般的なパソコンに置き換えても、ノートのほうがデスクトップよりも電気代が安いと考えていいだろう。

2. パソコンを1ヶ月つけっぱなしにしたときの電気代

では、パソコンを24時間つけっぱなしにすると電気代はいくらになるのだろうか?先ほどの富士通のパソコンで計算してみよう。

スリープ(スタンバイ)状態の電気代の目安

24時間×31日=744時間ずっとパソコンを立ち上げたまま、ということはないはずだ。より現実に近づけるため1日24時間のうち8時間はスリープ(スタンバイ)状態であることとし、先にその分の電気代を計算する。

・ノート
  • AH42/D3:0.7W÷1,000×8h×27円×31日=4.6872円
  • AH54/D3:10W÷1,000×8h×27円×31日=66.96円
  • AH77/D3:15W÷1,000×8h×27円×31日=100.44円
  • AH-X/D3:17W÷1,000×8h×27円×31日=113.832円
・デスクトップ
  • FH90/D2:46W÷1,000×8h×27円×31日=308.016円
  • FH-X/D2:65W÷1,000×8h×27円×31日=435.24円
以上が、パソコンをスリープ(スタンバイ)状態にしたときの電気代だ。これを踏まえてパソコンを1ヶ月つけっぱなしにしたときの電気代を計算してみよう。

ノートパソコンを1ヶ月つけっぱなしにしたときの電気代の目安

  • AH42/D3:0.216円×16h×31日+4.6872円=111.8232円
  • AH54/D3:0.27円×16h×31日+66.96円=200.88円
  • AH77/D3:0.405円×16h×31日+100.44円=301.32円
  • AH-X/D3:0.459円×16h×31日+113.832円=341.496円
パソコンのスペックにもよるが、1ヶ月つけっぱなしにしても電気代が100円台や200円台で済むものもあるとわかる。

デスクトップパソコンを1ヶ月つけっぱなしにしたときの電気代の目安

  • FH90/D2:1.242円×16h×31日+308.016円=924.048円
  • FH-X/D2:1.755円×16h×31日+435.24円=1305.72円

3. パソコンの電気代を抑えるコツはある?

パソコンはそれほど電気代が高い家電ではないが、節約になるのであれば少しでも電気代を抑えたいと思うことはあるだろう。パソコンの電気代を抑えるコツと、シャットダウンしないほうがいいケースを紹介する。

パソコンの電気代を抑えるコツ

  • ディスプレイの輝度を下げる
  • 省エネモードに設定する
  • 音量を下げる
パソコンの電気代を少しでも抑えるには、こうした使い方をするといいだろう。微々たるものかもしれないが、節約できるのであればしておいて損はないはずだ。また、意外な落とし穴もあるので最後にお伝えしておく。

シャットダウンをしないほうがいいことも

パソコンはスリープ(スタンバイ)状態でも待機電力を消費している。そのためシャットダウンしたほうが、電気代を抑えられるのでは?と感じるかもしれない。だが、実はパソコンでもっとも消費電力が大きくなるのは「起動時」と「シャットダウン時」ということをご存知だろうか?

短時間の離席などで頻繁にシャットダウン→起動を繰り返すと、スリープ(スタンバイ)状態にしたままのときよりも電気代が高くなってしまうおそれがある。マイクロソフトによれば、90分以内ならシャットダウンではなくスリープのほうが消費電力が少なく済むという。つまり電気代もその分抑えることができる。具体的な分数についてはメーカーなどによって変わってくるが、一般的にパソコンは起動時とシャットダウン時に消費電力が大きくなるということを、豆知識として覚えておこう。

結論

パソコンはスペックやOSなどによって消費電力が異なる。またディスプレイの輝度や設定しているモードでも変わってくる。それほど電気代が高い家電ではないが、少しでも節約したいのであればOSやスペック、設定などを見直すとともに、古いパソコンをお使いなら買い替えも検討しよう。
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  • 公開日:

    2020年6月 6日

  • 更新日:

    2021年8月 4日

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