1. ワラジムシは駆除したほうがよいのか?

まずはワラジムシの基礎知識や、駆除の必要性から見ていこう。
ワラジムシとは
ワラジムシはダンゴムシとよく似ているが、子どもへの受けなど好感度には大きな差がある。ダンゴムシが手で触れると丸くなるのに対し、ワラジムシは手で触れても丸くならない。色もダンゴムシより薄く灰色がかっており、艶っぽさもない。トイレの近くに現れることも多く「ベンジョムシ」という異名も持つ。こうした点が人気の違いとなっているのだろう。
しかしながらワラジムシは生きている植物を食すことは少なく、枯れ葉、昆虫の死骸、腐葉土などをエサとしている。そのため植物に対する害虫という位置づけよりも、むしろ「よき分解者」と呼べる存在であり、重要な役割を担ってくれている。もちろん、毒もなければヒトへ直接危害を加えることもない。なお「ムシ」と名がつくが、正確には甲殻類(エビやカニなど)の分類群、等脚目に属する。
しかしながらワラジムシは生きている植物を食すことは少なく、枯れ葉、昆虫の死骸、腐葉土などをエサとしている。そのため植物に対する害虫という位置づけよりも、むしろ「よき分解者」と呼べる存在であり、重要な役割を担ってくれている。もちろん、毒もなければヒトへ直接危害を加えることもない。なお「ムシ」と名がつくが、正確には甲殻類(エビやカニなど)の分類群、等脚目に属する。
駆除の必要性
ワラジムシは駆除の必要性があるのだろうか?ヒトへは無害であり、分解者としての役割を担っているのであれば、基本的に駆除の必要はないと考えてよい。だが、かわいそうだが見た目がよろしくない。「不快害虫」と呼ばれるほどだ。1匹ならまだしも、数匹〜数十匹と大量発生すればさすがに背筋も凍るだろう。もちろん、こうしたケースでは駆除の対象となる。
また、ワラジムシは生きている植物を食すことは少ないとお伝えしたが、ゼロではない。たとえば栽培中の作物(イチゴ、ジャガイモなど)が被害に遭うこともある。ヒトへは無害だとしても、作物に危害を与えるとなれば駆除したほうがいいだろう。
また、ワラジムシは生きている植物を食すことは少ないとお伝えしたが、ゼロではない。たとえば栽培中の作物(イチゴ、ジャガイモなど)が被害に遭うこともある。ヒトへは無害だとしても、作物に危害を与えるとなれば駆除したほうがいいだろう。
2. ワラジムシを効率よく駆除する方法は?

ワラジムシを駆除する方法をいくつか紹介しよう。
殺虫剤
目の前にいるワラジムシを駆除するなら、スプレータイプの殺虫剤を吹き付ける方法がもっとも効果的だ。庭で作業をする際などは、近くにスプレータイプの殺虫剤を置いておこう。目の前にはいないが、どこかにいるはずのワラジムシを駆除したいというときは、粉末タイプもしくは誘引剤タイプの殺虫剤がおすすめだ。粉末タイプは、ご家庭の基礎石など侵入しそうな場所に撒いておくとよい。誘引剤タイプはワラジムシに食べさせて駆除するための殺虫剤なので、ワラジムシがよく発生する場所に撒いておこう。
ただし、小さな子どもやペットがいるご家庭で粉末タイプや誘引剤タイプの殺虫剤を使うときは注意してほしい。誤って口に入れてしまうリスクがあるためだ。
ただし、小さな子どもやペットがいるご家庭で粉末タイプや誘引剤タイプの殺虫剤を使うときは注意してほしい。誤って口に入れてしまうリスクがあるためだ。
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木酢液
薬剤を使わずにワラジムシを駆除したいときは忌避剤を活用しよう。ワラジムシの忌避剤として「木酢液」などがある。水で200〜500倍ほどに希釈し、ワラジムシの発生場所などにスプレーしておこう。ただし木酢液の原液は強い酸性であり、毒性の強いホルムアルデヒドも含まれている。必ず希釈して使用することと、パッケージなどに書かれた注意事項をしっかり守ってほしい。不安なときは別の駆除方法を検討しよう。
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捕獲
空き缶の口をカットして、中に野菜くずなどワラジムシのエサになりそうなものを入れておく。それを地中に埋めておくと、ワラジムシを捕獲できることがある。時間がかかる可能性があり、また必ず捕獲できるとは限らないが、こうした方法もあることも覚えておこう。捕獲したワラジムシは遠くへ逃がすなどして駆除しよう。
3. 駆除とあわせて実施したいワラジムシ対策

駆除も大切だが、ワラジムシの侵入などを防ぐ対策も大切だ。最後に、駆除とあわせて実践したいワラジムシ対策を紹介する。
換気と除湿
多湿な環境ではワラジムシが発生しやすい。せっかく駆除しても再発する可能性がある。換気や除湿をこまめに行い、ワラジムシが好まない環境を作ることを心がけよう。
枯れ葉や朽木の掃除
庭や玄関などはこまめに掃除をしよう。落ち葉や朽木などはワラジムシのエサになってしまうため、寄り付きにくい環境にしておくことが大切だ。観葉植物などのプランターは、直接地面に置くのではなく台の上に載せるなど工夫しよう。
結論
ワラジムシはヒトへの害はないが、不快害虫とされている。作物へ危害を加えるリスクもゼロではないため、気になるようなら駆除しよう。駆除とあわせて、こまめな除湿や掃除を心がけ、ワラジムシが好まない環境を作っておこう。