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食虫植物【ウツボカズラ】の育て方!挿し木の仕方、害虫や病気対策も

食虫植物【ウツボカズラ】の育て方!挿し木の仕方、害虫や病気対策も

投稿者:ライター 渡辺恵司 (わたなべけいじ)

2020年6月 5日

食虫植物、ウツボカズラの育て方についてまとめている。栽培に適した環境や日々のお手入れ方法、剪定や挿し木の仕方、さらに害虫や病気などから守るためのコツもお伝えする。栽培が難しいとされているが、ぜひ参考にしていただき上手に育ててほしい。

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1. ウツボカズラの育て方の基本!栽培に適した環境は?

ウツボカズラの基礎知識とあわせて、育て方の基本となる「栽培に適した環境」を解説する。

ウツボカズラとは

ウツボカズラとは、主に東南アジアを生息地とする食虫植物である。食虫植物とは文字通り「虫を捕食する植物」という意味だ。甘い香りで誘い寄せた虫を捕虫袋(ほちゅうたい=葉が変化した袋状の部分)で捕え、消化液を含んだ水で消化してしまう。想像すると少し恐ろしいが、個性的な見た目や珍しさなどから観葉植物としても人気だ。ただし、根が弱いうえ耐寒性もないため育て方が少々難しいとされている。

栽培に適した環境

ウツボカズラの育て方の基本は、環境を整えることだ。東南アジアが主な生息地であることからも分かるように、高温多湿を好み寒さを嫌う。そのため日当たりがよいなど、暖かい場所での育て方が基本となる。ただし直射日光は苦手で、葉焼けを起こしたり枯れたりすることがある。真夏などはとくに、直射日光が当たらない明るめの場所で育てよう。できれば、遮光ネットなどを使って20〜30%ほど遮光できるとよい。

また耐寒性が低いため、気温が20℃を下回るような時期になったら屋内で育てるための準備をしよう。屋内で育てる際は、ガラスを介して日光が当たる場所に置いておくのがおすすめだ。

用土にも注意が必要

用土選びも、ウツボカズラの上手な育て方のコツになる。根が弱いため水苔が最適とされているが、土で育てたいときは腐植質で水ハケがよい「小粒の赤玉土6」「小粒の軽石2」「ピートモス2」のブレンドがおすすめだ。

2. 初心者でもできる!ウツボカズラの基本的な育て方

ウツボカズラの基本的な育て方を見ていこう。一般的にウツボカズラは育て方が難しいといわれているが、ひとつずつポイントを押さえて丁寧に取り組めば初心者でも育てられるはずだ。上述した環境を保ちつつ、以下の育て方を実践してほしい。

1.苗植え

ウツボカズラは種の発芽率が低いとされる。そのため初心者の育て方としては苗からがよいだろう。鉢の底から1/3ほどのところまで軽石を敷き、十分に湿らせた水苔を置いたら株を植える。根に土がついているときは水苔に植える前にキレイに落とそう。ただし、根が弱いため傷つけないように慎重に作業してほしい。

2.水やり

ウツボカズラは乾燥が苦手だ。水苔が乾き始めたらたっぷりと水を与えるのが育て方の基本になるので覚えておこう。水のあげすぎはよくないが、水苔が適度に湿った状態をキープすることが望ましい。冬場は少々乾いてからでも問題ないが、葉水は一年中コンスタントに与えよう。

3.肥料

ウツボカズラは、基本的に肥料なしで育つ。そのためあまり気にする必要はないが、健康的に育ってほしいという思いもあるだろう。肥料を与えるとすれば生育期(4〜10月頃)のどこかで、3カ月に1回ほどのペースで液体肥料を与えよう。

3. ウツボカズラのより詳しい育て方!剪定や挿し木は?

ウツボカズラの基本的な育て方に続いて、より詳しい育て方を解説する。ポイントは、剪定と植え替え、そして挿し木だ。

1.剪定

ツルが多すぎたり伸びすぎたりすると、捕虫袋がうまく形成されないことがある。適宜剪定をしてバランスを整えておこう。剪定に適した時期は6〜8月頃とされている。

2.植え替え

植え替えは年1回、5〜6月頃が適しているとされる。植え替えとは、水苔を新しいものに取り替えることだ。まずは、新しい水苔を用意して水をたっぷり含ませておこう。次に、古い水苔を取り除く。しつこいようだがウツボカズラは根が強くない。水苔を取り除く作業はくれぐれも丁寧に行ってほしい。また、黒く変色している根は腐敗していると思ってよい。発見したら、新しい水苔に植え替える前にハサミなどで切り落としておこう。これらが済んだら、たっぷりと水を含ませておいた新しい水苔を鉢に置き、ウツボカズラを植えればおしまいだ。

3.挿し木

ウツボカズラは挿し木で数を増やせる。挿し木をする頃には育て方にも慣れているだろう。ぜひ仲間を増やしてにぎやかにしてはいかがだろうか。挿し木の手順として、まずはツルを先端部分から10〜15cmを目安にカットし、下(切り口)のほうの葉を切り落とす。上(ツルの先端)のほうは葉が数枚残ってよいが、葉のサイズが大きいときは半分程度にカットしておこう。次に、切り口を斜めにカットして、あらかじめ湿らせておいた水苔に挿す。水苔が乾燥しないように水を与えながら、明るい日陰で管理を続けよう。1カ月〜1カ月半ほどで新しい根が生まれるだろう。捕虫袋ができたら、ほかのウツボカズラと同じように鉢に植えれば完成だ。

4. ウツボカズラを害虫や病気から守る育て方のコツ

最後に、ウツボカズラを害虫や病気から守るための育て方のコツをお伝えする。正しい育て方とあわせて害虫や病気対策をしっかり施しておけば、初心者でもウツボカズラを元気に育てることができるはずなので覚えておこう。

害虫対策

ウツボカズラに危害を加える害虫にはカイガラムシ、アブラムシなどがいる。カイガラムシは葉や茎に取り付き、養分を吸い取ってしまう。見つけ次第殺虫剤で駆除しよう。ただし成虫は殻で覆われており薬剤が効きにくいことがある。そのときは、ブラシなどを使って物理的に取り除こう。アブラムシも同じように養分を吸い取る。しかも排泄物が病気を招くことがあるため要注意だ。見つけ次第、割り箸などでつまんで取り除いたり、薬剤を散布したりして駆除しよう。

病気対策

ウツボカズラは、病気にかかりにくいとされている。だが株が弱ったタイミングなどで発病してしまうことがある。斑点病や根腐れ病、あるいはカビによる炭疽病(たんそびょう)などが見られたときは、風通しや水やりの頻度・量など育て方を見直したり、害虫駆除を行ったりして様子を見よう。なお、病気に対する薬剤はホームセンターで売っているはずなので、近くにある方は店員に相談してみるのもおすすめだ。

結論

ウツボカズラは、その独特のフォルムや虫を捕食するといった特性から、人気のある観葉植物のひとつになっている。育て方はやや気を使う部分もあるが、基本的には病気や虫などが発生しにくく育てやすい植物でもある。初心者でも丁寧に扱えば育てていけるはずなので、ぜひチャレンジしてみてほしい。
  

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