目次
1. 紙製ブックカバーの簡単な作り方

さっそく、紙でブックカバーを作る方法を紹介する。紙の選び方やサイズの測り方などは後述しているので、そちらを参考にしていただきたい。
用意するもの
- お好みの紙
- ハサミ(カッター)
- 本
揃えるものはこれだけだ。紙でも紙袋でもなんでもよいが、薄すぎると透けて見えることがある点、および硬すぎると作りづらい点は覚えておこう。
1.紙をペラ1枚の状態にする(紙袋であれば解体する)
もともと1枚の紙であればそのままでよいが、紙袋などを解体する際は、重なっている部分や糊付けされている部分などが含まれないように切り方を工夫しよう。
2.本をのせ、ロゴや柄などの位置をおおよそ決める
実際に本をのせてみると、折ったときどの位置にロゴや柄がくるかある程度把握できる。
3.本のサイズに合わせて紙をカットする
詳しくは後述するが、本の大きさに対して上下それぞれ3cmほど、左右それぞれ10cmほどは余裕を持たせてカットするとよい。
4.本の高さに合わせて紙の上下を内側に折り込む
紙の上下を折り込むときも、おおよそで構わないが数ミリほど余裕を持たせるようにするのがポイントになる。
5.紙の左右を折って表紙に挟み込めば完成
ここまでくれば完成したも同然だ。紙の左右の余白が同じ幅になる位置に本をのせたら、余白を内側に折って表紙に挟み込もう。これでオリジナルのブックカバーが完成する。本を読んでいるときにブックカバーが外れて気になるようであれば、左右の余白を折った部分(ポケット)に表紙を差し込むなどしてみよう。
失敗しないブックカバーの作り方のポイント
失敗は少ないかもしれないが、あるとすれば「折り方がうまくいかずキレイに仕上がらなかった」といったところだろう。上下の余白、左右の余白がそれぞれ同じ幅になる位置に本をのせることでキレイに仕上がるはずだ。いったん本をのせたら、その本を使って上下左右に軽く折り目を作っておくと、さらに折りやすくなる。
2. 紙以外の素材を使ったブックカバーの作り方

せっかくなので、紙以外のものを使ってブックカバーを作る方法も紹介しておこう。本稿では「手ぬぐい」で作る方法を紹介する。
用意するもの
- お好みの手ぬぐい
- 本
手ぬぐいを使う場合、切ったり縫ったりする工程がないため、より簡単に作ることが可能だ。ただし文庫本などにはやや大きすぎるため、新書判(105×173mm)あたりにするとよいだろう。
手ぬぐいを使ったブックカバーの作り方
- 手ぬぐいを長辺が横になるように広げ、左右の端と端を合わせるようにして半分に折りたたむ
- 本を横向きにのせ、手ぬぐいをかぶせるように、上から下(奥から手前)へ半分に折りたたむ
- 余った「自分側の辺の部分」を外側へ折り、本のサイズに合わせる
- 裏返し、反対も同じように余った部分を外側へ折って本のサイズに合わせる
- 手ぬぐいをそっと(折り返した部分が崩れないように)開き、本を抜き取る
- 手ぬぐいを縦向きにして、横に同じく縦向きに本を置く
- 本の高さに合わせ、手ぬぐいの上下を「上から先に」折りたたむ
- 手ぬぐいの左右にヒダがある状態になるので、下のヒダを上のヒダに差し込む
- ヒダに本の表紙と裏表紙を差し込む
やや手順が多いが、実際にやってみるとそれほど難しいものではない。切ったり縫ったりせずに作れる方法なので、子どもにチャレンジさせてみるのもよいだろう。
3. 手作りの紙製ブックカバーをさらにオシャレにする方法

お気に入りの柄やロゴが入った紙で作ったブックカバーならそのままでも十分だが、もうひとつアクセントがほしいという場合もあるだろう。あるいは、最初からアレンジ前提でシンプルな茶一色の紙袋を使ってブックカバーを作るといった方法もアリだ。
マスキングテープやスタンプで簡単にアレンジが可能
100均でも容易に手に入るマスキングテープやスタンプ、シールなどなんでもよい。お気に入りのものがあればブックカバーに貼ったり押したりするだけで簡単にオシャレにできる。
4. ブックカバーに適した紙の種類は?

折ることさえできれば、基本的にはどんな紙でもブックカバーにできる。ただし上述のように薄すぎると透けて見えたり、硬すぎると作りづらかったりする場合がある点は覚えておこう。
ラッピングペーパーなどお好みの柄の紙
100均でもさまざまな柄のラッピングペーパーが手に入る。本によって色や柄を使い分けることもできるし、本の厚さや大きさに合わせてカットしやすいのも特徴である。
紙袋や広告など身近にある紙
ブックカバーはデザインが気に入った紙袋や広告などでも作ることができる。本のどの部分にロゴがくるようにするか考えるのも楽しいのではないだろうか?
コピー用紙でもOK
そのまま作ればシンプルなブックカバーとして使えるし、自分でお好みの文字やデザインを描いてプリントアウトして作れば、文字通りオリジナルのブックカバーになる。
折り紙
文庫本の高さと同じサイズの折り紙もあるので、それを使えばより簡単にブックカバーを作ることが可能だ。ただし1枚では足りないことが多いため、2枚つなげることになるだろう。貼り合わせた部分の強度という点ではやや心もとないかもしれない。
無料素材を利用するのもおすすめ
ブックカバー用の無料素材を提供しているサイトもある。さまざまなデザインがあり、ダウンロードしてプリントアウトするだけでOKなので、お気に入りの紙が見つからないという方などはぜひそうしたサービスを利用してみてはいかがだろうか?
5. 紙製ブックカバーのサイズの測り方

本のサイズは単行本がB6判、文庫本がA6判であることが多い。ブックカバーを作る際は、そのサイズに加えて「背表紙の厚さ」も必ず測ろう。
本の高さを測る
本の高さは単純に縦のサイズを測ればよい。本の高さと同じサイズの紙を使えば折り込まずに済むが、強度の点では上下に2~3cmほどの余白を作って折り返すほうが高い。
本の幅を測る
ブックカバーを手作りする際の横幅は本を「見開き」にしたときの幅である。つまり「表紙の幅+背表紙の厚さ+裏表紙の幅」を足したものだ。ブックカバーの左右は折り返すため、左右それぞれ10cmほどの余白が生まれるようにカットするなどしよう。
6. 紙製ブックカバーを補強する方法

紙製のブックカバーは作り方こそ簡単だが、いかんせん紙ゆえ水や汚れに弱い。お気に入りを長く使うためには補強が必要なこともあるだろう。そんなときは次のような方法があるので覚えておこう。
透明のブックカバーをかぶせる
紙のブックカバーの上から透明のブックカバーをかぶせれば、水や汚れになどに強くなる。透明のブックカバーは書店や100均などで手軽に手に入る。ただしサイズが決まっているので購入する前に確認しておこう。なおネットで買える専門店などはサイズが豊富で、中には紫外線防止といった機能付きのものもある。
クリアファイルでブックカバーを作ってかぶせる
- クリアファイルの底を切って開く
- 本の高さに合わせてクリアファイルの上下を切る
- 中央の折り目を中心に、背表紙の厚みの位置(折り目の左右)にカッターで跡を付ける
- 跡と中央の折り目から、表紙と裏表紙の幅の位置にカッターで跡を付ける
- 跡を付けたところで折り込んで、紙のブックカバーの上から付ける
大きさは限られるが、紙で作ったブックカバーの上からクリアファイルで作った透明なブックカバーをかぶせるといった方法もある(ただし少々面倒なのともったいない気もするので、できれば透明のブックカバーを購入することをおすすめしたい)。カッターで跡を付ける際、力を入れすぎて切り落とさないように気を付けよう。1mmほど余裕を持って跡を付けると、表紙の厚みにも対応できてよりフィットするブックカバーが作れる。
7. 紙製ブックカバーの作り方は簡単!ぜひオリジナルにチャレンジしよう

ブックカバーの作り方は、実際にやってみると思いのほか簡単だと気づくはずだ。個性的な柄やロゴの入ったブックカバーを付けていれば、電車の中や会社などでちょっとした注目を浴びるかもしれない。デザインはアイデア次第で無限にあるので、この機会にオリジナルのブックカバー作りにチャレンジしてみよう。
結論
紙でブックカバーを作れば、安いうえに自分好みのものが簡単に手に入る。本を汚れから守れるだけでなく見た目もオシャレになるし、紙の色などを揃えれば部屋や本棚をスッキリした印象にすることも可能だ。本によって素材やデザインを変えれば見分けもつきやすくなる。メリットしかない手作りブックカバー、本稿を参考にぜひ作ってみてほしい。