1. タイヤ交換のやり方【準備】

タイヤ交換のやり方を説明する前に、まずは必要な道具を紹介する。
- ジャッキ......車を持ち上げるための道具。車に付属のパンタグラフジャッキでも行えるが、タイヤ交換は長時間の作業となるため、フロアジャッキとジャッキスタンドがあったほうが便利だ。
- レンチ......ホイールナットを緩めたり締めたりするのに使う。クロスレンチやトルクレンチがあるといい。
- 輪止め......タイヤ交換中に車が動くのを防ぐ道具。
- 軍手
ほかにも、外したホイールナットを入れておく箱などがあると便利だ。急なパンクなどで路肩に車を停めてタイヤ交換する場合は、三角表示板も設置しよう。
道具がそろったら、いよいよタイヤ交換だ。やり方は次の章から説明していく。
道具がそろったら、いよいよタイヤ交換だ。やり方は次の章から説明していく。
2. タイヤ交換のやり方【外し方】

タイヤ交換の最初のステップは、ホイールナットを取ってタイヤを外すことだ。ここでは車を停めてからタイヤを外すまでのやり方を解説する。以下のやり方に沿って実践してみよう。
1.安全な場所に車を停める
タイヤ交換の前に、まずは安全な場所に車を停め、サイドブレーキをかけておこう。タイヤ交換は平らなコンクリートの上で行うのが適している。急にタイヤがパンクした場合などは見通しのいい路肩に停め、車の後ろに三角表示板を設置しよう。
2.輪留めを設置する
交換するタイヤの対角線上に当たるタイヤに、輪留めを設置する。
3.ホイールナットを軽く緩める
タイヤのホイールキャップを外し、クロスレンチでホイールナットを軽く緩める。ここではまだホイールナットは外さないでおこう。
4.ジャッキを使って車を持ち上げる
ジャッキをジャッキアップポイントに当て、車を持ち上げる。ジャッキアップポイントは前輪の後方と後輪の前方付近にある場合が多い。
5.ホイールナットを外す
手順3で緩めたホイールナットを外し、タイヤを取り外す。
3. タイヤ交換のやり方【取り付け方】

上のやり方でタイヤを外したら、いざタイヤ交換しホイールナットを締めよう。ちなみに、タイヤ交換でのホイールナットの締め方には複数の工程があるので、手順どおりにしっかり行ってほしい。やり方は以下の通りだ。
1.新しいタイヤを付けホイールナットを仮締めする
車軸とタイヤをつなぐボルトに、新しいタイヤをはめ込む。外したホイールナットを再び取り付け、緩く締めよう。
ホイールナットを取り付ける順番は、最初に一番上、次にその対角線上だ。ナットが4本の場合は残った左右も、5本の場合は一筆書きで星を描くような順番で締めていく。
ホイールナットを取り付ける順番は、最初に一番上、次にその対角線上だ。ナットが4本の場合は残った左右も、5本の場合は一筆書きで星を描くような順番で締めていく。
2.ホイールナットを本締めする
緩く仮締めしたホイールナットを、しっかり固定するために本締めする。手順1で締めた順に、2~3回に分けて本締めしよう。
3.ジャッキを使って車を下ろす
ジャッキを回し、車をゆっくりと地面に下ろす。
4.ホイールナットを増し締めする
車にはそれぞれ、「トルク」と呼ばれる締め付ける力の推奨数値が設定されている。その数値を取扱説明書で確認したら、トルクレンチを使い、推奨数値でホイールナットを増し締めしよう。
トルクよりも緩く締めた状態では、脱輪の原因になることもある。反対にトルクよりきつく締めすぎると、ナットが切れる場合も。
トルクよりも緩く締めた状態では、脱輪の原因になることもある。反対にトルクよりきつく締めすぎると、ナットが切れる場合も。
5.ホイールキャップをはめる
ホイールキャップがある場合ははめ直し、タイヤ交換完了だ。
4. タイヤ交換時の注意点

タイヤは車の根幹ともいえる重要なパーツだ。ここまでタイヤ交換のやり方を紹介してきたが、もしやり方を誤った場合は重大な事故につながるリスクもある。うまくできるか不安な場合は、無理せず業者にタイヤ交換をお願いするのがよい。
また、トルクレンチが用意できない場合は、ガソリンスタンドや整備工場などでトルクの調整をしてもらえる。業者をうまく活用するのも賢いやり方だろう。
最後に、タイヤ交換は必ず安全な場所で行ってほしい。サイドブレーキを輪留めの使用を徹底し、タイヤ交換中には車が確実に動かないようにしよう。芝生や砂利道、ぬかるみなどのある場所や傾斜のついた場所では、ジャッキが倒れるおそれもあるので避けるべきだ。
また、トルクレンチが用意できない場合は、ガソリンスタンドや整備工場などでトルクの調整をしてもらえる。業者をうまく活用するのも賢いやり方だろう。
最後に、タイヤ交換は必ず安全な場所で行ってほしい。サイドブレーキを輪留めの使用を徹底し、タイヤ交換中には車が確実に動かないようにしよう。芝生や砂利道、ぬかるみなどのある場所や傾斜のついた場所では、ジャッキが倒れるおそれもあるので避けるべきだ。
結論
夏タイヤと冬タイヤの切り替え時期は、業者が混んで待たされることも多い。そういった場合は自分でもタイヤ交換できるが、正しいやり方を守り、安全面に注意して行ってほしい。急なパンクなどでタイヤ交換する際は、JAFなど任意保険のロードサービスを活用するのも手だ。