1. 防水パンを設置する目的

防水パンとは洗濯機の下に設置する土台であり、プラスチック製の四角い形が特徴。賃貸ではキッチンや洗面所などに最初から設置されていることが多いので、見たことがある方も多いはずだ。一体どんな目的で設置するのか?まずは防水パンの基本をおさえておこう。
水漏れ防止
洗濯機で起こりうるトラブルの中で多いのが水漏れだ。防水パンは水漏れしたときに流れてくる水を受け止めて、水が床を濡らしたり広がったりするのを防いでくれる。
賃貸で水漏れが起きると、最悪の場合下の階にまで影響がでる恐れがある。アパートやマンションに住むなら、防水パンが設置してあると安心だ。
賃貸で水漏れが起きると、最悪の場合下の階にまで影響がでる恐れがある。アパートやマンションに住むなら、防水パンが設置してあると安心だ。
湿気・結露対策
洗濯機の下はトラブルがなくても湿気がたまりやすく、夏場は結露も起こりやすい。防水パンがないと、床材が腐ったりカビの原因になってしまうことも。防水パンは水漏れと同様、床が湿ったり結露の水滴で濡れたりするのを防ぐので、こうした床材の劣化も防止できる。
振動をおさえる
洗面所にずっといるわけではないので気づきにくいが、洗濯機の振動音は結構大きいものだ。
洗濯機の下に設置する防水パンは、洗濯機の振動が直接床に響くのを防ぐクッションのような役割ももっている。振動が気になる方はぜひ設置しておきたい。
洗濯機の下に設置する防水パンは、洗濯機の振動が直接床に響くのを防ぐクッションのような役割ももっている。振動が気になる方はぜひ設置しておきたい。
2. 防水パンを設置する前の準備

近年、新築の一戸建てや賃貸では防水パンが設置されていないところも増えてきた。「防水パンを設置したい」と思ったら、まずは何から始めたらいいのだろうか。防水パンを設置するための事前準備と、準備のポイントをご紹介していく。
防水パンを選ぶ
・種類
防水パンの種類には、枠の内側が平面なフラットタイプと、四隅に高さがあり洗濯機の「かさ上げ」ができるタイプがある。掃除の手間を考えると、洗濯機の下に手が届きやすいかさ上げタイプがおすすめだ。
・サイズ
防水パンの標準サイズは3種類。幅が640、740、800mmで、奥行きはどれも640mmが主流である。正方形か長方形かの違いもあり、洗濯機の形に合わせて選ぼう。
・排水口の位置
防水パンには排水口の穴があいており、床の排水口とつなげて設置する。穴の位置が左右に少し寄っているなど防水パンによって違いがあるので、設置場所と排水口の位置も合わせて確認しておく必要がある。
防水パンの種類には、枠の内側が平面なフラットタイプと、四隅に高さがあり洗濯機の「かさ上げ」ができるタイプがある。掃除の手間を考えると、洗濯機の下に手が届きやすいかさ上げタイプがおすすめだ。
・サイズ
防水パンの標準サイズは3種類。幅が640、740、800mmで、奥行きはどれも640mmが主流である。正方形か長方形かの違いもあり、洗濯機の形に合わせて選ぼう。
・排水口の位置
防水パンには排水口の穴があいており、床の排水口とつなげて設置する。穴の位置が左右に少し寄っているなど防水パンによって違いがあるので、設置場所と排水口の位置も合わせて確認しておく必要がある。
設置方法・許可の有無を確認する
防水パンを選んだら、具体的な設置方法を確認しておこう。設置する予定の洗濯機と防水パンの高さが止水栓に当たらないかどうかをチェックして、気になることがあれば依頼した業者に確認しよう。
また、賃貸の場合は設置工事が可能かどうか、管理人や貸主にきちんと許可をとっておくのも忘れずに。後々トラブルにならないように気をつけよう。
また、賃貸の場合は設置工事が可能かどうか、管理人や貸主にきちんと許可をとっておくのも忘れずに。後々トラブルにならないように気をつけよう。
業者を選ぶ
設置方法の確認や許可をクリアしたら、設置を依頼する業者を選ぼう。専門的に請け負っており、公式サイトなどに詳しい手順を掲載している業者は工事のイメージがしやすい。予算と合わせて信頼できる業者をピックアップしよう。
3. 防水パンの設置方法

防水パンを設置するにはどのようにすればいいのだろうか。ここでは設置方法をご紹介する。
自分で設置できる?
ただ置いてあるだけに見える防水パンだが、実はそうではない。防水パンを設置するには床に穴を開けたり、排水をつなぐ工事が必要だ。無理して設置しようとすると失敗してトラブルになることもあるので、自分での設置は控えた方がいいだろう。
業者に依頼する
防水パンの設置は、専門業者に依頼するのがおすすめだ。あらかじめ購入した防水パンを設置してもらうのはもちろん、防水パンの購入から一貫して設置を依頼することができる業者もある。
・依頼〜設置までの主な手順
・依頼〜設置までの主な手順
- 業者によるサイズの確認や必要なパーツ・有料工事の有無のチェック。
- 設置費用や材料費(防水パンを一緒に購入する場合は商品代も)の見積もりを確認する。
- 見積もりに合意したら、設置工事開始。防水パンと排水パイプや排水トラップをつなぐ。(床に穴をあけるなど、大掛かりな工事になることもある。)
洗濯機も購入してある場合、業者によっては洗濯機の設置までおこなってくれることもある。
・費用
防水パンの設置費用は、業者によるがだいたい15,000円くらいが目安。防水パンも一緒に購入する場合は、材料費を含めて25,000円くらい。止水栓の交換など、別途費用がかかる工事が必要な場合もあるので、見積もりをしっかり確認して、納得した上で依頼しよう。
・費用
防水パンの設置費用は、業者によるがだいたい15,000円くらいが目安。防水パンも一緒に購入する場合は、材料費を含めて25,000円くらい。止水栓の交換など、別途費用がかかる工事が必要な場合もあるので、見積もりをしっかり確認して、納得した上で依頼しよう。
4. 防水パンと洗濯機サイズが合わない場合の設置方法

万が一、設置した防水パンと自宅の洗濯機のサイズが合わなかったら、どのように対処するのがいいのだろうか?防水パンの種類によっては、専用グッズを使ったり、ホームセンターなどで手に入るブロックを使って対処できる。
専用グッズでかさ上げする
通販サイトで購入できる防水パン用の「かさ上げ台」や「かさ上げブロック」を使えば、防水パンの上に置くだけで、枠のサイズを気にせず洗濯機を設置することができる。
枠の内側が平らなフラットタイプの防水パンなら、かさ上げブロックがおすすめ。防振対応のものもあり、気になる振動も解消してくれる。
枠の内側が平らなフラットタイプの防水パンなら、かさ上げブロックがおすすめ。防振対応のものもあり、気になる振動も解消してくれる。
ブロックや木材でかさ上げ
費用をなるべくおさえたい方は、100円ショップやホームセンターで購入できるレンガブロックを四隅に設置したり、木材を組み合わせてでかさ上げ台にしてもよい。
ただし、いくつかの素材を組み合わせて自作するときは、洗濯機が水平に安定しているかきちんと確認しよう。
ただし、いくつかの素材を組み合わせて自作するときは、洗濯機が水平に安定しているかきちんと確認しよう。
結論
防水パンの設置には大掛かりな工事が必要な場合もあるため、自分でやらずに業者に依頼するのがおすすめだ。洗濯機を安全に使うためにも、目的に合わせた種類・サイズの防水パンを選んで、洗濯機トラブルや日常の振動、結露などを未然に防ごう。