1. ムービーカメラの種類と特徴

ムービーカメラにはいろいろな種類がある。まずは基本を押さえて失敗しないムービーカメラ選びにつなげよう。
ムービーカメラの種類
ムービーカメラの種類は大きく「ハンディ」と「アクション」に分けられる。同じムービーカメラでも特徴や用途がまったく異なるため、購入する際に間違えないように気をつけよう。なお、広義ではスマホのカメラやデジカメなども含まれるが、本稿では主にハンディカメラとアクションカメラをムービーカメラとして解説する。
ハンディタイプの特徴
片手で持ったり操作したりできる、一般的なムービーカメラだ。オートフォーカスやズーム、手ブレ防止などさまざまな機能が搭載されたものが多い。画質も以前と比べて大幅によくなっており、フルHDはもちろん4Kも数多く販売されている。旅行や子どもの運動会など、日常的に使うのに適している。
アクションタイプの特徴
サーフィンやスノーボード、ダイビングやBMXといったスポーツを収めるのに適しているムービーカメラだ。選手本人や自転車などに装着すると、臨場感あふれるダイナミックな映像が撮れる。ズームといった機能はほとんどないに等しいが、高い耐衝撃性や防水性が備わっている。
2. ムービーカメラ選びでチェックしたいポイント

続いて、ムービーカメラを選ぶときのチェックポイントを見ていこう。もちろんハンディかアクションか、用途に応じてムービーカメラの種類を選ぶことが前提だ。
画質
再生機器が対応しているかどうかにもよるが、できる限り美しい映像を残すならフルHDまたは4Kで撮影できるムービーカメラをおすすめする。
ズーム
ハンディタイプのムービーカメラを選ぶときは、ズーム機能も重要なポイントになる。光学ズームとデジタルズームがあるが、映像が粗くならない(劣化しない)のは光学ズームだ。予算にもよるが20倍以上ズームできるものがあると運動会などでも使いやすいだろう。
手ブレ補正
手ブレ補正は今やムービーカメラに欠かせない機能のひとつだ。より自然な仕上がりを求めるなら、光学式手ブレ補正機能が搭載されているものを選ぼう。ただしメーカーによっては独自の手ブレ補正機能を組み込んでいるなど、性能や特徴に差があるため選びにくいポイントでもある。できれば、実機で試してから購入することをおすすめしたい。
オートフォーカス
子どもの運動会など、被写体が動き回るシーンを収めるのであれば、オートフォーカスは必須の機能だろう。ピントが被写体を追従してくれるタイプがおすすめだ。
防塵・防水・耐衝撃性
アクションタイプのムービーカメラはとくに、優れた防塵・防水・耐衝撃性があると安心だ。ハンディタイプでも、アウトドアで使用する機会が多いのであれば忘れずにチェックしておこう。
サイズと重量
ムービーカメラ本体のサイズや重量も確認しておこう。長時間持ち続けたり身につけたりすればそれだけ疲れも溜まるし、サイズが合わなければ映像が不安定になってしまうかもしれない。ただし軽量になるとその分機能がシンプルになりがちだ。どちらを重視するかにもよるが、とにかく軽いほうがよければ400g以下、画質などある程度機能にもこだわりたければ400g以上を目安にしよう。
3. おすすめのムービーカメラ3選

最後におすすめのムービーカメラを紹介する。ハンディタイプとアクションタイプそれぞれあるので、どれを買えばよいか迷ったときの参考にしてほしい。
ソニー「HDR-CX680」
ソニー独自の「空間光学手ブレ補正」技術を搭載した、ハンディタイプのムービーカメラだ。最大広角26.8mmという広角レンズは横に広く撮影したいときなどに活躍する。
パナソニック「HC-VX992M」
4K対応のハンディタイプのムービーカメラがこちら。光学ズーム20倍、30.8mmの広角レンズといった性能に加え、たっぷり撮影できる64GBの内蔵メモリ―があるのもうれしい。
GoPro「HERO8 Black」
シリーズ史上最高を謳う万能性を備えた、アクションタイプのムービーカメラだ。「HyperSmooth 2.0」「TimeWarp 2.0」といった機能のほか、音声コントロールもできる。
結論
ムービーカメラには大きくハンディタイプとアクションタイプがある。利用シーンから選び、画質やズーム、手ブレ補正やオートフォーカスなど求める機能や性能から絞り込んでいこう。とくに画質は、今後4Kテレビが主流になることも想定して選んでおこう。