1. 固形石鹸による手洗いの効果と注意点

固形石鹸で手洗いすることの効果と注意点を見ていこう。
固形石鹸による手洗いの効果
固形石鹸、液体石鹸問わず「石鹸」は、その泡で細菌やウイルスなどを包み、皮膚の表面などから剥がす働きがある。したがって固形石鹸による手洗い効果は、細菌あるいはウイルスを手から取り除くという点で効果があると言える。泡で出てくる液体石鹸などは便利だが、固形石鹸は自分で泡立てなければならない。そのため固形石鹸で手洗いをする場合は、しっかり泡立てることと正しい手順で手洗いすることが大切だ(正しい手洗いの手順については後述する)。
固形石鹸による手洗いの注意点
固形石鹸を濡れた状態のまま置いておくと、泡立ちに欠かせない成分が溶けて流れてしまうことがある。泡立ちが不十分では、細菌やウイルスを十分に洗い流せない可能性がある。固形石鹸による手洗い効果を十分に得るためにも、使ったあとは水を切るか、水切れのよいソープディッシュなどに置いておこう。また最後の最後まで固形石鹸を使う方も多いだろう。だが、固形石鹸は小さくなると泡立ちが悪くなるとされる。交換するか、そのことを頭に入れながら十分に泡立てて手洗いをしよう。
もうひとつ、気をつけたいポイントがある。自分専用の固形石鹸で手洗いをするならよいのだが、家族全員で使う固形石鹸やオフィスなど不特定多数が使う固形石鹸は、前に使った方の影響、つまり細菌やウイルスなどが残っている可能性がゼロではないという。キレイにするために固形石鹸で手洗いをしたはずなのに、細菌やウイルスが移ってしまえば逆効果だ。こうしたリスクを減らすには、水を流しながら使うことが大切である。
もうひとつ、気をつけたいポイントがある。自分専用の固形石鹸で手洗いをするならよいのだが、家族全員で使う固形石鹸やオフィスなど不特定多数が使う固形石鹸は、前に使った方の影響、つまり細菌やウイルスなどが残っている可能性がゼロではないという。キレイにするために固形石鹸で手洗いをしたはずなのに、細菌やウイルスが移ってしまえば逆効果だ。こうしたリスクを減らすには、水を流しながら使うことが大切である。
2. 固形石鹸による手洗いでは「除菌」を意識

ところで、固形石鹸による手洗いは殺菌ではなく除菌を意識したほうがよいことをご存知だろうか?一般的に、細菌やウイルスを取り除くなら殺菌のほうが効果的(強力)なイメージがあるが、殺菌と除菌の言葉の違いも交えて、どういうことなのか解説する。
殺菌と除菌の違い
一方の除菌とは「細菌(やウイルス)を減らす・取り除く」ことを指す。そのため殺菌も除菌に含まれる。医薬品または医薬部外品ではない製品に殺菌という言葉を使うことが禁じられているため、ドラッグストアなどで見かける製品には除菌と書かれているものも多い。
固形石鹸による手洗いは除菌の意識
固形石鹸で手洗いをする際は、殺菌ではなく除菌という意識を持とう。前述のように、石鹸は菌を殺すものではなく、泡で細菌やウイルスを包み込んで手や指の表面から剥がすものだ(ただし、殺菌成分が含まれる石鹸もある)。殺すのではなく泡で包んで剥がす=菌を減らす=除菌であるとお分かりいただけるだろう。
固形石鹸による手洗いは「いかに手や指から細菌やウイルスを取り除けるか」が重要であり、目的でもある。したがって、固形石鹸で手洗いをする際は殺菌ではなく除菌をしている、という意識を持とう。
固形石鹸による手洗いは「いかに手や指から細菌やウイルスを取り除けるか」が重要であり、目的でもある。したがって、固形石鹸で手洗いをする際は殺菌ではなく除菌をしている、という意識を持とう。
3. 固形石鹸を使った手洗いの正しい手順

では、固形石鹸による手洗いでしっかり除菌するにはどうすればよいのだろうか?最後に、固形石鹸を使った正しい手洗いの手順を解説する。
手洗いの正しい手順
- 手を流水でよく濡らす
- 固形石鹸を手に取り十分泡立てる
- 手のひら、手の甲を洗う
- 指先と爪の間を洗う
- 指の間を洗う
- 親指を手のひらで包んで付け根まで洗う
- 手首を洗う
- 流水で十分にすすぐ
- キレイなタオルなどで水気を拭き取る
以上が、固形石鹸を使った手洗いの正しい手順だ。しっかり泡立てること、ひとつひとつの動作をじっくり丁寧にこなすことが大切になる。飛ばしている部分はないか、雑になっていないかなど、この機会にぜひ見直してみよう。
結論
固形石鹸で手洗いをする際は、しっかり泡立てることが大切だ。泡立ちが悪いと細菌やウイルスを取り除ききれない可能性があると覚えておこう。固形石鹸か液体石鹸かを問わず、指先や爪の間、指の間など細かい部分まで意識して手洗いをすることが大切だ。