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チェーンカバーが付いた自転車の写真

自転車のチェーンカバーを外すメリット・デメリットは?外し方も紹介

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年12月10日

自転車のチェーンカバーの役割を解説するとともに、外すことのメリット・デメリットもお伝えする。基本的な外し方と、後付けできる「チェーンリングカバー」の付け方も紹介していくので、あわせて参考にしてほしい。

  

1. 自転車のチェーンカバーとは?

チェーンカバーが付いた自転車の写真
そもそも自転車のチェーンカバーとはどの部分を指すのか、基本的なところからおさらいしておこう。

ママチャリなどに見られる、チェーンを覆うカバー

チェーンカバーという名前を聞いたことがなくても、字面でなんとなく想像できる。文字通り、自転車のチェーン部分を覆う横長のカバーのことだ。ママチャリなどではほぼ必ずといっていいほどチェーンカバーが施されている。

チェーンカバーの役割

ズボンなどが巻き込まれるのを防いだり、泥などでチェーンが汚れるのを防いだり、あるいはサビを防止したりなど、チェーンカバーは意外にもさまざまな役に立っている。

スポーツバイクにチェーンカバーがない理由は?

一方、マウンテンバイクやロードバイクといったスポーツバイクには、チェーンカバーがないものも多い。これはひとえに「軽量化」を狙っているためである。速く走行することを目的としたロードバイクは、軽量化を図る必要があることから必要最小限のパーツしか搭載されていないことが多い。チェーンカバーは必須ではない、という判断によるものだ。

2. 自転車のチェーンカバーを取り外すメリット

チェーンカバーが付いていない自転車の写真
自転車のチェーンカバーを取り外すことで得られるメリットについて解説しよう。

チェーンのメンテナンスが簡単になる

チェーンカバーを取り外すことで得られる最大のメリットは、チェーンのメンテナンスが簡単にできるようになることだ。チェーンカバーが付いていると、油をさしたり緩みや外れを直したりする際、いちいちチェーンカバーを脱着させる必要がある。外し方が分からければ、お店に頼むコストなどもかかるだろう。
だがチェーンカバーを取り外しておけば、油をさすのも締め直すのも容易にできる。チェーンを定期的にメンテナンスしている方にとっては大きなメリットといえるだろう。

自転車の軽量化を図れる

チェーンカバーを外せばその分だけ自転車は軽くなる。薄い金属板でできているため何キロもあるわけではないが、より速い走行を実現したいときに効果を発揮するであろう。上述のように、速く走ることを目的としたスポーツバイクには、チェーンカバーが付いていないものも多い。

3. 自転車のチェーンカバーを取り外すデメリット

チェーンカバーが付いていないスポーツバイクの写真
一方でデメリットもある。

ズボンの裾などがチェーンに巻き込まれやすくなる

チェーンカバーを取り外すとチェーンがむき出しになる。丈の長いズボンやスカートなどを履いて乗った場合、裾の部分がチェーンに巻き込まれてしまうおそれがある。

油や泥がついてしまうことがある

仮に巻き込まれなかったとしても、裾にチェーンの油が付着してしまったり、雨の日や水たまりを走行した際に泥が跳ねて服が汚れてしまったりすることがある。

頻繁なメンテナンスが必要となる

むき出しになったチェーンが泥や雨水をダイレクトに受ければ、チェーンの劣化が早まる。少しでも長く乗るためには、チェーンの頻繁なメンテナンスが必要になると思っておこう。

4. 自転車のチェーンカバーの取り外し方

チェーンカバーが付いていない青のスポーツバイクの写真
自転車のチェーンカバーには「フルカバータイプ」と「ハーフカバータイプ」がある。本稿ではそのうち、フルカバータイプの取り外し方を解説する。

必要なもの

  • クランクプーラー
  • 軍手
クランクプーラーとは、自転車のクランク部分を外す際に必要な道具である。自転車専門店やネット通販、ホームセンターなどで手に入るため、持っていない方は購入しておこう。

取り外し方

  • 自転車を逆さにする
  • チェーンを回し、コの字型のクリップを外す
  • ピンを抜く
  • クランクプーラーで右クランクと前のギヤを外す
  • 前のケースに付いているナットを外す
  • 後ろのケースにあるボルトのうち1つを外し、もう1つを緩める
  • 中にある金具を横に動かす
  • チェーンカバーを外す
メーカーや型番で異なるが、基本的にはこの手順で外せるはずだ。ただしチェーンの緩みや外れを直すだけの場合は、チェーンカバーの一部のみを外せばOKなのでこの通りに外さなくても作業できる。

チェーンカバーの一部だけを外す方法

ドライバーを用意し、ペダルの根元部分にあるカバー2箇所と、後ろの部分にあるネジを外せばよい。チェーンを直すときに邪魔になる部分のみを外せるので、こちらもぜひ覚えておこう。

5. 自転車のチェーンリングカバーの取り付け方

チェーンカバーが付いていないピンク色の自転車の写真
自転車のチェーンカバーをすでに外している、または元から付いていないという場合も後付けが可能だ。基本的にはブランドや型番に合うものでないと取り付けできないが、それらが分からなくても「チェーンリングカバー」であれば簡単に取り付けできる。そのチェーンリングカバーの取り付け方を紹介しよう。

必要な物

  • ドライバー
  • チェーンリングカバー
  • ネジ

取り付け方

  • チェーンリングにカバーをかぶせる
  • ボルトの穴にネジで固定する
ご覧の通りチェーンリングカバーの取り付け方はいたって簡単だ。チェーンによるズボンの裾の汚れや泥跳ねなどにお困りの方はぜひ取り付けてみてはいかがだろうか?

6. 自転車のチェーンカバーは安全に走行するためにも重要

チェーンカバーが付いている赤い自転車の写真
自転車にチェーンカバーが付いているのには理由がある。確かに「メンテナンスが楽になる」「軽量化が図れる」といったメリットはある。だが外してしまうと「裾が巻き込まれるおそれがある」という大変危険なデメリットが生じることになる。チェーンの劣化を早めれば走行にも問題が発生しやすくなるし、それにより事故などのトラブルが発生する確率も高くなる。
安全性の観点から、自転車にチェーンカバーがついていたときは、メンテナンス時を除いて無理に外さないようにすることをおすすめする。

結論

自転車のチェーンカバーには、チェーンを保護する役割のほかズボンの裾などの巻き込み防止といった重要な役割もある。チェーンカバーを常に外しておけばメンテナンスは楽だが、デメリットがあることも覚えておこう。現在チェーンカバーが付いていない自転車でも、自分で後付け可能だ。必要に応じて取り付けておこう。
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  • 公開日:

    2020年7月 7日

  • 更新日:

    2021年12月10日

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