目次
1. 自転車のブレーキシューの交換時期と交換方法

ブレーキシューは消耗が激しいパーツだ。自転車を安全に運転するために、交換時期や方法を確認しておこう。
ブレーキシューとは?
ブレーキシューはタイヤの横側に付いているゴム製のパーツのことだ。自転車は「リム」と呼ばれる車輪の枠をシューで挟み、摩擦によって速度を下げる仕組みになっている。ブレーキをかけるたびに車輪とシューの間で激しい摩擦が起こるため、パーツの消耗が激しくなる。
ブレーキシューを交換するタイミング
ブレーキの消耗はもちろん走行距離によって異なる。自転車の走行距離が長くなればなるほど、交換スパンも短くなるだろう。平均的な交換期間の目安は半年ほどなので、時期になったらブレーキを点検して交換を検討しよう。
ブレーキシューには滑り止めのための溝が付いている。この溝がなくなってくるとブレーキの効きも悪くなるため注意しよう。具体的に溝の深さが1mm以下なら交換をおすすめする。
ブレーキシューには滑り止めのための溝が付いている。この溝がなくなってくるとブレーキの効きも悪くなるため注意しよう。具体的に溝の深さが1mm以下なら交換をおすすめする。
ブレーキシューの交換に必要なもの
- 六角レンチ(スパナ)
- 新しいブレーキシュー
スポーティな自転車は基本的に六角レンチでパーツが固定されている。しかし、パーツの種類によってはスパナなどを使用するものもある。実際に自転車のパーツを確認してから工具を用意しよう。
ブレーキシューの交換手順
- ブレーキシューを固定しているボルトなどを緩める
- 古いパーツ全体を取り外す
- 新しいパーツを仮留めする
- 細かい位置を調整し、ボルトを締めてシューを固定する
交換したあとは必ず確認を
シューの位置がずれていると、タイヤの傷みや事故の原因になる。交換後は必ずシューの位置を目視で確認して、リムに合っているかチェックしよう。また、交換後は安全な場所で自転車を運転し、ブレーキの効きや音などに注意しながら動作確認をしてほしい。
Vブレーキシューの交換方法は?
主にマウンテンバイクやロードバイクに採用されているVブレーキには、Vブレーキシューが使用されている。交換するときは、新しいVブレーキシューと小型のプラスドライバー、六角レンチを用意しよう。溝の深さが1mm以下になったときが、交換のタイミングだ。
まずホイールが真っ直ぐになっているのを確認して、フックからワイヤーのリード管を外す。ブレーキパッドを開いたら、ナットを緩めてワッシャーやVブレーキシューを取り外してほしい。ワッシャーや新しいVブレーキシューを取り付けて、ナットで仮留めする。
ワッシャーは数が多いので、取り付ける順番を間違えないよう注意しよう。逆サイドも同じ手順で交換したら、外したときと逆の手順でワイヤーを戻す。ブレーキレバーを握り、Vブレーキシューがリムに当たっているか確認。最後に位置などを調整して、本締めで固定すれば交換は完了だ。
まずホイールが真っ直ぐになっているのを確認して、フックからワイヤーのリード管を外す。ブレーキパッドを開いたら、ナットを緩めてワッシャーやVブレーキシューを取り外してほしい。ワッシャーや新しいVブレーキシューを取り付けて、ナットで仮留めする。
ワッシャーは数が多いので、取り付ける順番を間違えないよう注意しよう。逆サイドも同じ手順で交換したら、外したときと逆の手順でワイヤーを戻す。ブレーキレバーを握り、Vブレーキシューがリムに当たっているか確認。最後に位置などを調整して、本締めで固定すれば交換は完了だ。
2. 自転車のブレーキワイヤーの交換方法

ブレーキシューと同様に、ブレーキワイヤーも摩耗する。摩耗した状態で自転車に乗ると事故につながるため、交換方法を覚えておくと安心だ。
ブレーキワイヤーとは?
自転車のブレーキバーを握ったとき、その力をブレーキに伝えるためのワイヤーだ。つまりブレーキワイヤーがないとブレーキは作動しない。摩擦や経年劣化で消耗するので、定期的にチェックしよう。
ブレーキワイヤーを交換するタイミング
ブレーキワイヤーが切れてしまうとブレーキが効かなくなる。効きが悪く感じたり、数本ワイヤーが飛び出ていたりする場合にはワイヤーを交換しよう。サビや変色、ほつれがあるときも同様だ。
また、使用しているうちにブレーキワイヤーは伸びるので、定期的な調整が必要になる。調整してもブレーキの効きが改善されなければ、交換したほうがよい。
また、使用しているうちにブレーキワイヤーは伸びるので、定期的な調整が必要になる。調整してもブレーキの効きが改善されなければ、交換したほうがよい。
ブレーキワイヤーの交換に必要なもの
- 新しいブレーキワイヤー
- ペンチ
- ワイヤーカッター
- めがねレンチ
ブレーキワイヤーの交換手順
- ブレーキのナットを緩めてワイヤーを外す
- ワイヤーをブレーキから完全に引き抜く
- 新しいワイヤーを通す
- ワイヤーの長さを調整し、ナットを締める
前輪も後輪も基本的には交換方法に差はない。しかし、ブレーキの種類によっては交換方法が独特な可能性もあるので、交換前にはかならず自転車の取扱説明書などを確認しよう。古いワイヤーを引き抜くときには、ナットの順番やワイヤーが通っていた場所をしっかり覚えておく。
3. 自転車のブレーキレバーの交換方法も知っておこう

自転車のブレーキレバーは消耗品ではないが、破損したときは交換が必要だ。交換のタイミングや必要なもの、詳しい手順を解説しよう。
ブレーキバーを交換するタイミング
自転車の転倒などで、ブレーキレバーが破損したりひび割れたりすることがある。また、屋外に放置すると、ホルダー部分が雨に濡れて腐食する可能性があるので注意が必要だ。破損や腐食が見つかったときが、交換のタイミングといえるだろう。
ブレーキレバーの交換に必要なもの
- 新しいブレーキレバー
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- 六角棒レンチ(2.5mm/5mm)
- メガネレンチ(10mm)
- パーツクリーナー(もしくはディグリーザー)
ブレーキレバーの交換手順
- ブレーキレバーに付いているナットを緩める
- タイヤ付近のナットを緩め、ワイヤーが動くようにする
- ブレーキレバーを押さえながら、レバーからワイヤーを外す
- 左右のレバーを外したら、新しいレバーを付ける
- 緩めたレバーやナットを締めなおす
ブレーキレバーを交換する際には、ベルやスイッチなどのパーツをハンドルの内側に移動させておくと作業がしやすい。
4. 自転車のブレーキの交換や調整を自転車店にお願いした場合の費用

ブレーキを自分で交換するのが難しいなら、自転車店に依頼しよう。ブレーキシューとブレーキワイヤー、ブレーキレバーそれぞれで、交換費用の目安を紹介する。なお紹介するのは基礎工賃なのでパーツ代は別だ。
ブレーキシューの交換費用の目安
ブレーキシューの交換費用は基本工賃だけで500~1,000円ほどだ。Vブレーキシューなど、種類によってはやや高くなることもある。
ブレーキワイヤーの交換費用の目安
ブレーキワイヤーはフロントとリアに分かれる。それぞれの基本工賃は500~1500円くらいが目安だ。なお、ブレーキワイヤーの調整だけなら、200~500円ほどですむことが多い。
ブレーキレバーの交換費用の目安
ブレーキレバーの交換費用は基本工賃で1,000~2,000円くらいだ。ただし、グリップの着脱が必要など、条件によっては費用が変わることがある。あらかじめ確認しておくのがおすすめだ。
5. 自転車のブレーキは安全に関わる重要なパーツ!交換のタイミングを正しく見極めよう

ブレーキのパーツは自分で交換できるものが多い。ブレーキシューやブレーキワイヤーは消耗品なので、定期的に交換が必要だ。自分で交換する方法をマスターしておこう。ブレーキレバーも壊れると交換が必要なので、併せてチェックしておきたい。
ブレーキのパーツに問題があるまま自転車に乗るのはとても危険だ。いざというときブレーキが効かなければ、事故につながるだろう。定期的に点検して、タイミングがきたらすぐに交換することが重要になる。自分で交換するのが難しい場合は、自転車店にお願いするのがおすすめだ。
ブレーキのパーツに問題があるまま自転車に乗るのはとても危険だ。いざというときブレーキが効かなければ、事故につながるだろう。定期的に点検して、タイミングがきたらすぐに交換することが重要になる。自分で交換するのが難しい場合は、自転車店にお願いするのがおすすめだ。
結論
自転車を安全に運転するには、ブレーキのメンテナンスはかかせない。ブレーキシューやブレーキワイヤーは乗っているうちに消耗するので、定期的に点検する。これらのパーツが劣化していたり、ブレーキの効きが悪くなったりしたときは、すぐに交換しよう。転倒などでブレーキレバーが破損したときも同様のことがいえる。自分で交換する方法や自転車店に依頼したときの費用を紹介したので、ぜひ参考にしてほしい。