目次
1. 冷蔵庫から急にうるさい音がするようになった!原因は?

まずは冷蔵庫がうるさい原因を特定しよう。簡単に直るケースもあるので、落ち着いてチェックすることが重要だ。
「ブーン」など低い運転音ならコンプレッサー
コンプレッサーは、冷気を作り出す装置だ。可動しているときは、低い音が鳴っている。何らかの原因で故障すると、可動し続けてしまい、結果的に音が鳴り続ける原因となっていることがある。
ドアを開けると止まる場合はファン
ファンは、冷蔵庫に冷気を循環させる役割がある。長年使っていると、寿命などで「カラカラ」といった音がすることがある。ドアを閉じた状態で作動するため、開けたときに音が止まるなら原因はファンの可能性が高い。
サーモスタットや霜取り装置の不具合・故障
サーモスタットは、コンプレッサーの司令塔のような役割をしている。温度を測り、必要なときにコンプレッサーに働くよう指示を出す。だが壊れてしまうと、的確な指示が出せなくなり、コンプレッサーが可動し続けて音につながるケースがあるので注意しよう。また、霜を除去する霜取り装置に故障や不具合が発生したときも、音が発生することがある。
制振(防振)ゴムの劣化・破損
制振(防振)ゴムとは、コンプレッサーの振動や音を軽減する役割がある装置だ。制振(防振)ゴムが劣化や破損すると、抑えられるはずの音が直接伝わるようになる。違う部屋まで音が響いたり振動を感じたりするなら、制振(防振)ゴムが原因と考えられるだろう。
冷蔵庫の上に物を置いている
冷蔵庫の上に物を置いていると、コンプレッサーの振動が伝わることがある。このようにちょっした原因で音が発生するケースもあるので、うるさいと思ったときはまず冷蔵庫の上を確認してほしい。
冷蔵庫が壁などに触れている
冷蔵庫が壁や天井とピッタリと触れていると、音が伝わって響きやすい。両側と裏側を確認して、適度な隙間が空いているかチェックしよう。左右が1cm以上、天井なら5cm以上の間隔を目安にする。
また、壁以外の物でも同様のことがいえるので、周囲に置かないようにすることが大事だ。冷蔵庫ラックや隙間収納を使っているご家庭は、触れていないか確認してみよう。
また、壁以外の物でも同様のことがいえるので、周囲に置かないようにすることが大事だ。冷蔵庫ラックや隙間収納を使っているご家庭は、触れていないか確認してみよう。
寿命が近づいているサイン
経年劣化による故障によって音が発生しているケースだ。放置していると完全に壊れることがあるので注意。古い冷蔵庫だったり、ほかにもトラブルが発生していたりするなら、寿命が近い可能性が高い。
新品(買ったばかり)の冷蔵庫がうるさいと感じるときの原因は?
新品の冷蔵庫の音がうるさい場合、「設置不良」「ネジのゆるみ」といった原因が考えられる。水平な場所に置かれていない、アジャスターの調整が不十分などが原因で、大きな音が出ることがあるので注意しよう。
また、運搬中にネジがゆるみ、コンプレッサーの振動でゆるんだネジが音を立てているケースがあるのでチェックしてほしい。ほかに、もともと稼働音がうるさい機種だったり、初期不良だったりするケースもゼロではないだろう。
また、運搬中にネジがゆるみ、コンプレッサーの振動でゆるんだネジが音を立てているケースがあるのでチェックしてほしい。ほかに、もともと稼働音がうるさい機種だったり、初期不良だったりするケースもゼロではないだろう。
2. 冷蔵庫の音がうるさいと感じるときに試したい対処方法

冷蔵庫の音がうるさいときに有効な対処方法をまとめた。1つずつ試して改善につなげてほしい。
脚の下に制振(防振)シートを敷く
冷蔵庫の足元がガタついていると音が鳴りやすくなる。下に制振(防振)シートを敷いたり、ガタつきを直したりすることで、音が静かになるケースは多い。コンプレッサーの振動は故障していなくても発生するため、うるさいと感じるときに活用するのがおすすめだ。
霜を取り除く
ファンの近くに霜がついていると、ファンの故障の原因になる。霜はできるだけ取り除き、ファンが正常に可動するようにしてみよう。
パッキンのお手入れをする
冷蔵庫の扉についているパッキンに汚れが付着していると、冷気が漏れてコンプレッサーがずっと可動する原因になる。普段からパッキンをキレイに掃除して、コンプレッサーが正常に運転するようにしてほしい。
冷蔵庫周りや冷蔵庫内の汚れを掃除する
冷蔵庫周りが汚れていると、コンプレッサーの熱放出が妨げられる。また、冷蔵庫の中が汚れていると、冷気をうまく循環させられない。音がする原因にもなるので、拭き掃除などでキレイにすることが重要だ。冷蔵庫の下に溜まっているホコリはほうきで掃こう。
冷蔵庫の上に置いてある物を移動する
冷蔵庫の上に物が置いてあるなら移動させよう。高い場所での作業になることもあるため、椅子など台を使って慎重に移動させてほしい。
冷蔵庫を壁などから離す
冷蔵庫を壁や物から離して隙間を作ろう。メーカーや機種によって方法は異なるが、カバーを外してキャスターを使えば自分でも移動させることが可能だ。詳しい方法は取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認しよう。
3. それでも冷蔵庫がうるさいときは?

上記で紹介した方法を試しても改善しないなら、こちらの方法を試してほしい。改善に役立つ3つの対処方法を紹介する。
取扱説明書やメーカーのホームページをチェックする
取扱説明書やメーカーのホームページでは、よくあるトラブルへの対処方法が確認できる。音の種類別に記載してあるのでチェックしてみよう。じっくりと読み込んで、解決の糸口がないか確認することが重要だ。
ファンの故障であれば交換してもらう
ファンは劣化しやすい部品なので、音がうるさいときは交換しよう。自分でも交換は可能だが、冷蔵庫を分解するなど大掛かりな作業になる。メーカーや業者に依頼して交換してもった方がよいだろう。
原因不明であればメーカーに問い合わせて点検・修理を依頼する
うるさい原因が不明ならメーカーに相談しよう。悪化する可能性があるので自分で対処するのは避けたほうがよい。「どのような音がするか」「いつ聞こえるか」など、詳細を伝えるとスムーズだ。必要に応じて点検や修理を依頼してほしい。
4. 冷蔵庫がうるさいときの各メーカーの対応は?

冷蔵庫がうるさいときの対応はメーカーごとに異なる。各メーカーの対応をそれぞれ解説しよう。
パナソニック
パナソニックの公式サイトでは、変わった音や異音がするときのFAQがある。それでも対処方法がわからないなら、購入店での修理か出張修理サービスを利用しよう。保証書で出張修理の対象品であることを確認したら、電話で依頼してほしい。
日立
冷蔵庫の音が気になるときのFAQを確認しよう。解決しない場合は、購入先の販売店か出張修理、日立家電エコーセンターのいずれかに修理を依頼する。出張修理はWEB受付フォーム、日立家電エコーセンターは電話またはFAXで申し込みが可能だ。
東芝
音が気になるときのFAQを参考にしよう。自動応答の「東芝生活家電チャットサポート」を試してみるのもおすすめだ。LINEでの問い合わせにも対応しているので、ぜひ活用してほしい。対処方法がわからないなら、東芝生活家電ご相談センターに電話しよう。
三菱電機
FAQにある故障診断で当てはまる症状を入力していけば、原因や対処方法がわかる。相談や修理の申し込みをしたいなら、三菱電機お客さま相談センターに電話してほしい。
シャープ
故障診断ナビで音が気になるときの対処方法をチェックしよう。原因や対処法はもちろん、故障したときの修理料金の目安も確認できる。また、出張修理と引き取り修理に対応。製品ごとの専用窓口に電話するか、WEBで申し込みをしよう。
5. 冷蔵庫を修理する場合の費用の目安

冷蔵庫の修理する場合に気になるのが費用だ。パーツ別に費用の目安を紹介する。
保証期間内であれば無償の可能性がある
冷蔵庫を購入したときに、メーカーや購入店舗で保証がつくことがほとんどである。保証期間内に異音がして修理してもらったときには、基本的に無料で修理してもらうことが可能だ。販売店の延長保証に加入しているかも確認しておこう。
コンプレッサーやファン、サーモスタットなどの修理費用の目安
- コンプレッサー:約3万円〜8万円
- ファン:約1万円〜3万円
- ドアパッキン:約1万円〜2万5千円
冷蔵庫の保証期間が過ぎてしまったときの修理に関しては、お金がかかる。故障している箇所はもちろん、メーカーや型番によって修理費用は変動するので、問い合わせなどで確認してほしい。
6. 冷蔵庫のうるさい原因が寿命だったときは買い替えよう

古い冷蔵庫がうるさいなら寿命が考えられる。寿命の目安と対処方法について解説しよう。
冷蔵庫の寿命はどれくらい?
冷蔵庫の寿命は、約10年〜15年が平均とされている。寿命はメーカーによっても多少前後するが、10年〜15年を目安に異音がしているときは寿命の可能性が高い。
寿命が近いときは思い切って買い替えを
家電製品には寿命があり、冷蔵庫も例外ではない。購入から約10年〜15年を経過して異音や不具合があったときは、買い替えを推奨する。
うるさい原因を直しても、ほかの部分が経年劣化により故障する可能性が高い。再度修理が必要になり、結果として費用が高くなることが考えられる。完全に壊れる前に新しい冷蔵庫を購入したほうが、安くつくケースは多い。
うるさい原因を直しても、ほかの部分が経年劣化により故障する可能性が高い。再度修理が必要になり、結果として費用が高くなることが考えられる。完全に壊れる前に新しい冷蔵庫を購入したほうが、安くつくケースは多い。
7. 冷蔵庫がうるさいときは原因を突き止めて適切な対処を

冷蔵庫がうるさいと感じる原因はさまざまだ。音の種類や発生している場所をチェックして、原因を突き止めよう。冷蔵庫の上に物を置いている、壁に触れているなど、簡単に解決できるケースもある。
制振(防振)シートを敷いたり、パッキンのお手入れをしたりなどの対処方法も試してみよう。それでも音がうるさい場合は、取扱説明書やメーカーのホームページをチェックする。故障しているなら修理を依頼してほしい。
制振(防振)シートを敷いたり、パッキンのお手入れをしたりなどの対処方法も試してみよう。それでも音がうるさい場合は、取扱説明書やメーカーのホームページをチェックする。故障しているなら修理を依頼してほしい。
結論
冷蔵庫の音がうるさいときは故障している可能性がある。放置すれば悪化することもあるので、早めに対処することが重要だ。制振(防振)シートを敷く、汚れを掃除するなど、基本的な対処方法を試してみよう。それでも解決しないときは、メーカーのFAQや故障診断でチェックして、故障しているなら修理を申し込む。ただし、寿命が近い冷蔵庫はほかの部分も劣化している可能性が高い。買い替えを検討したほうがよいだろう。