目次
- 1. 「スコップ」と「シャベル」は東と西で呼び方が逆?
- 2. スコップとシャベルの「語源」による違い
- 3. スコップとシャベルの「JIS規格」による違い
- 4. スコップとシャベルの「形状」による違い
- 5. スコップとシャベルの「数え方」に違いはある?
- 6. 「シャベル」と「ショベル」の違いとは?
- 7. スコップやシャベルの種類
- 8. スコップとシャベルは呼び方が違っても伝わればOK!
1. 「スコップ」と「シャベル」は東と西で呼び方が逆?

同じものでも地域によって呼び方が変わるものがある。今回紹介するスコップとシャベルもそのひとつだ。まず大きな違いとして、スコップとシャベルは日本の東西で呼び方が逆になる性質を持つところから解説しよう。とはいえあくまで「そういうケースが多いようである」「そういわれている」といったレベルなのでそれを前提にご一読願いたい。
関東では「大きいほう」がスコップ?
関東では、園芸用に使われる小さなサイズのものを「シャベル」、土木作業などに使う大きなサイズのものを「スコップ」と呼ぶことが多いようだ。
関西では「大きいほう」がシャベル?
反対に関西では、大きなサイズのものを「シャベル」、小さいサイズのものを「スコップ」と呼ぶことが多い。
実際のところは区別が難しい
このように地域によって呼び方に違いがあるが、その理由は明らかになっていない。しかし出身地によっては同じものを見ても「スコップ」と呼ぶ人と「シャベル」と呼ぶ人がいるため、2つの道具の区別は難しくなっているといえるだろう。
2. スコップとシャベルの「語源」による違い

スコップとシャベルの1つ目の違いは「語源」だ。実はシャベルは英語、スコップはオランダ語が由来になっている。
スコップはオランダ語、シャベルは英語
スコップはオランダ語の「Schop」が語源、シャベルは英語の「Shovel」が語源である。
ただし「道具」としての意味は同じ
スコップとシャベルは語源が違うものの、どちらも砂や砂利をすくうための道具という意味では同じだ。伝わってきた国や地域が違うということも、呼び方が統一されない一因と考えられる。
3. スコップとシャベルの「JIS規格」による違い

スコップとシャベルにはJIS規格における違いもある。東西や語源といった違いではなく、日本での「定義」がどのように異なるのかを見てみよう。
JIS規格おけるスコップとシャベルの定義の違い
JIS規格では、砂などをすくう部分の上部に「足がかけられないもの」をスコップとし「足がかけられるもの」をシャベルと定義している。このことから、スコップとシャベルは「足がかけられるかどうか」で区別することができる。とはいえJIS規格はあくまで製品の基準であり、地域や個人の呼び方を指定するものではない。
【そもそもJIS規格とは何か?】
JIS規格とは「日本産業規格(Japanese Industrial Standards)」の略で、日本が定める国家規格のことだ。JIS規格があることで、日本の産業製品の規格が全国的に統一・単純化されている。
4. スコップとシャベルの「形状」による違い

土木作業に使うか園芸作業に使うかの違い以外に、スコップとシャベルの形状による呼び方の違いもある。上述のように、関東では小さいものをシャベル、大きいものをスコップと呼ぶことが多く、関西ではそれらが逆になる。
そのほかにも、砂をすくう部分が平らであるかどうかで呼び方を変える地域や、そもそもどちらもスコップ・どちらもシャベルと呼び分けしない地域もある。2つの道具の呼び分けには多くの違いがあるが、基準的な区別方法は「大きさ」である。そのためスコップとシャベルは大きさで区別するのが一般的となっている。
5. スコップとシャベルの「数え方」に違いはある?

スコップとシャベルは定義や形状などに違いがあるが、数え方はどうだろうか?スコップの数え方は「1本(いっぽん)」であり、シャベルの数え方もまた「1本」である。単位はともに「本」のため、数え方には違いがないということになる。スコップとシャベルにおいて紛らわしいのは呼び方のみのようだ。
6. 「シャベル」と「ショベル」の違いとは?

シャベルではなく「ショベル」という言葉を耳にしたことがある方も多いかもしれない。似た単語であるシャベルとショベルに違いはあるのだろうか。せっかくなのでこの違いにも触れておこう。
シャベルカー?ショベルカー?
JIS規格では「ショベル」という単語を用いているが、英語の発音としてはどちらかというとシャベルに近い。シャベルとショベルはいずれも土や砂などをすくう道具を指す。ちなみに工事用の掘削機は「ショベルカー」と呼ぶことが多いが、語源はシャベルと同じと考えてよいだろう。
7. スコップやシャベルの種類

ひとくちに園芸用や土木作業に使うといっても、スコップやシャベルにはさまざまな種類がある。ここでは一例として、その中でも特に代表的なものを紹介する。
穴あき|スコップ/シャベル
その名の通り、穴が開いたタイプのスコップやシャベルを指す。水を含んだ土をすくう際に使われ、土や砂と水を分けることができる。
角型スコップ(角スコ)
「角型スコップ」のことで、先端のすくう部分が四角い形状をしており、多くの土や砂をいっぺんにすくいたい場合に役立つ。比較的柔らかい土を掘る際に使われるケースが多い。
剣型スコップ(剣スコ)
「剣スコップ」のことで、先端が剣のようにとがった形状をしている。硬い土を掘る際に重宝される。
エンピ|スコップ/シャベル
先端のすくう部分が長いスコップやシャベルで、持ち手がT字型になっているため持ちやすい。穴を深く掘りたいときや、硬い土をすくいたいときに役に立つ。
移植ゴテ|スコップ/シャベル
移植という単語が入っている通り、草花や野菜を植え替える際に適したスコップやシャベルだ。小型かつ軽量で、先端がややとがっている。
8. スコップとシャベルは呼び方が違っても伝わればOK!

スコップとシャベルは日本の東西で呼び方が違うこと、語源が違うこと、JIS規格では明確に定義づけられていることなどを解説してきた。スコップとシャベルには用途や大きさの違いこそあれ、いずれも土や砂をすくう道具という点は同じだ。地域や周囲の人たちに伝わる区別の仕方ができればOKだろう。
東日本にお住まいの方が西日本の方と話すとき、またその逆のときは「スコップとシャベルは何が違うと思う?」などと話題にしてみても盛り上がりそうだ。
結論
スコップとシャベルには呼び方や形状、用途のほかJIS規格による定義にも違いがある。とはいえスコップもシャベルも同じ道具を指す=意味が同じなので、どちらで呼ぶのも間違いではない。地域で呼び方が異なるのは紛らわしいかもしれないが、伝わればOKと思っておこう。
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