1. 梱包方法の基本

梱包といえば、ダンボール箱を思い浮かべる方が多いのではないだろうか?梱包方法の基本として、必要なグッズやダンボールの組み立て方を解説する。
梱包に必要なグッズ
梱包に最低限必要なものは次の3つだ。
- ダンボール箱類
- 緩衝材
- ガムテープ
箱に関してはダンボール箱を使うのが一般的な方法だが、梱包する中身によっては頑丈な袋や箱でもよい。また、緩衝材は、具体的には新聞紙や「プチプチ」と呼ばれるビニール製の緩衝材を使うことが多い。だが、雑誌やタオルなど、荷物の破損を防げるものであれば何でも使える。
ダンボール箱の組み立て方
ダンボール箱を組み立てる方法は次の手順で行う。
- 折りたたんである状態のダンボールを、折り目に沿って開いて立体にする。
- 底面になるほうを上にして、短いほうのフタを先に折りこむ。
- 長いほうのフタを短いほうに被せるように折り曲げる。
- 側面に3㎝以上出してガムテープを貼る。
- 重い荷物を運ぶ際には、ガムテープが十字になるように垂直に貼る。
2. 梱包方法のコツ

上手に梱包するための梱包方法のコツを説明する。
重いものは小さな箱に入れる
本などの紙類や水の入ったボトルなど、重いものは小さな箱に入れるようにする。大きな箱に詰めてしまうと、1箱の重量がかなり重くなる。重すぎると運ぶのが難しく、箱が破損する可能性がある。
重いものは下に軽いものは上に置く
複数の種類のものを同梱するなら、重いものを下に入れ、その上に軽いものを置くのが梱包方法のコツだ。こういった方法で入れることで、荷物が破損するのを防げる。
隙間を作らない
箱に隙間を作らないのが梱包方法の基本だ。荷物同士がぶつかると傷がついたり破損したりする。これを防ぐため緩衝材を活用して隙間を埋めよう。
3. 食器の梱包方法

割れやすい食器類はどのように梱包したらよいのだろうか?梱包方法を紹介する。
1つずつ緩衝材で包む
複数の食器を一緒に箱に入れる場合は、必ず1つずつ新聞紙などの緩衝材で包もう。箱の中で食器同士がぶつかって音が鳴ったり割れたりするのを防ぐためだ。
お皿の梱包方法は、紙の真ん中にお皿を置いて、四方を中央に折りこむ。コップは、紙の角に置き、中央に向かってコップ1周分紙を巻く。コップ底側の紙を折りこみ、さらに巻き込んでいく。コップの飲み口側の余った紙は中に折りこむ。
お皿の梱包方法は、紙の真ん中にお皿を置いて、四方を中央に折りこむ。コップは、紙の角に置き、中央に向かってコップ1周分紙を巻く。コップ底側の紙を折りこみ、さらに巻き込んでいく。コップの飲み口側の余った紙は中に折りこむ。
ダンボール箱の底にも緩衝材を敷く
食器を梱包するときは、ダンボール箱の底にも緩衝材を数枚敷こう。箱を置いたときに、その衝撃で荷物が破損するのを防ぐためだ。
ダンボール箱への入れ方も注意する
ダンボール箱に入れる方法にも気を配ろう。梱包の基本と同様、重いものを下に入れその上に軽いものを置くようにする。また、お皿は立てて入れるほうが破損しにくい。
4. パソコンの梱包方法

壊れやすい精密機器であるパソコンを梱包するには、どのような方法があるのだろうか?パソコンの梱包方法を詳しく解説する。
ひとまわり大きなサイズのダンボールを使う
パソコンを梱包するときは、上下左右を緩衝材で守ることが大切だ。パソコンよりもひとまわり大きなサイズのダンボール箱を使い、パソコンを置く前に新聞紙などの緩衝材を多めに敷いておく。パソコンを箱に入れたあとも、隙間を作らないように側面や上部にも緩衝材を詰めよう。
パソコンの向きに注意して梱包する
パソコンを箱に入れる向きにも注意しよう。基本的には排気口がある面を上にする。もし、排気口のないパソコンの場合には、端子口が集まっている箇所が下になるように置く。ノートパソコンは、液晶を上にして箱の底と平行になるように入れよう。
パソコン専用の配送サービスを利用する
パソコンの梱包方法がわからなかったり不安を感じたりするときは、パソコン専用の配送サービスを利用するのもよい方法だ。ヤマト運輸の「パソコン宅急便」では、専用の梱包材を利用してドライバーが梱包を行ってくれる。万が一、配送中にトラブルが起きても30万円(税込み)までの保証がついているので安心だ。
結論
さまざまな荷物の梱包方法について解説してきた。梱包するうえで最も大切なのは、緩衝材を使ってダンボール箱の中に隙間を作らないようにすることだ。食器やパソコンなどの壊れやすいものも、しっかり梱包すれば破損を防止できる。1引越しや荷物を送るときは、ぜひ役立ててほしい。