1. 階段の照明の種類と特徴
まずは階段によく使われる照明の種類を知っておこう。
ペンダントライト
天井から吊り下げる照明で、デザイン性があるものなど種類が豊富だ。インテリアのアクセントとして、オシャレな空間を演出してくれるだろう。
ブラケットライト
壁に取り付ける照明で、階段でよく使用されるタイプがブラケットライトだ。上下配光、全配光など明るさ調節が可能で、スクエアから三角形までいろいろな形がある。
フットライト
階段脇の壁に埋め込む照明で、足元を照らすタイプである。メインとなるペンダントライトやブラケットライトの明るさ補助、常夜灯などを目的として使われることが多い。
2. 失敗しない!階段の照明の選び方とチェックポイント
階段の照明を選ぶときは、照明の種類はもちろんだが階段のタイプもきちんと理解しておくことが大切だ。一戸建てでよくある階段のタイプ別に照明の選び方を解説するとともに、実際に照明を選ぶときにチェックしておきたい2つのポイントもお伝えする。
「折り返し階段」「かね折れ階段」の場合
折り返し階段やかね折れ階段など「壁に囲まれた階段」の場合、壁に取り付けるタイプの照明を選ぶのがおすすめだ。四角いブラケットライトの中にはコーナーに合わせて設置できるものもある。数や配光を調整することで充分な明るさもキープできる。
「吹き抜け階段」「オープン階段」の場合
天井の高さに余裕がある吹き抜け階段や、両側に壁のないオープンな階段には、インテリアのアクセントになる照明を選ぶのがよいだろう。たとえばペンダントライトは、ゴージャス感のあるシャンデリアなどのインテリアに合わせるとちょうどよいアクセントになってくれる。
照明を選ぶときにチェックしたい2つのポイント
階段のタイプで照明の種類を絞り込んだら、実際に照明を選ぶ作業だ。デザインはもちろん、次の点も意識しよう。
【明るさ】
階段はちょっとした不注意で事故が起こりやすい。どんなにオシャレな照明でも足元が暗かったり、逆に眩しすぎたりするのは危険だ。階段を踏み外すといった事故が起こらないよう、照明は明るすぎず暗すぎず、それでいて充分な明るさを確保できるものがベストである。
【取り付け位置】
壁に取り付けるブラケットライトは、取り付け位置(高さ)に注意しよう。照明部分が出っ張るので、低い位置につけると家具など大きなものを移動しづらくなる。またペンダントライトは取り付ける「長さ」に注意だ。階段を昇り降りしても頭がぶつからない位置に取り付けよう。
3. 階段の照明を人感センサーで作動させたいときは?3つのパターンを紹介
階段の照明を人感センサーで作動させられたら便利だ。荷物を持って昇り降りする際も手を使わずに済むなど、安全にも寄与する。具体的にどういった方法があるのか見ていこう。
人感センサーと一体型の照明に交換する
人感センサーを搭載した照明に交換してしまう方法がもっともスムーズだろう。センサーと照明が一体化しているので、大掛かりな工事が必要ないのもメリットだ。
人感センサー搭載の電球に交換する
サイズと規格さえ合えば、人感センサー付きの電球に交換する手もある。それまで使っていたシェードなどはそのままで使えるので、コスト的にも抑えられる可能性が高い。
人感センサー付きの壁スイッチに交換する
照明ではなく、壁のスイッチを人感センサー搭載のものに交換することもできる。ただし電気工事士による工事が必要なため、必ず電気店などの専門業者に依頼しよう。
結論
階段の照明選びは大切だ。デザインなどインテリアとしてもそうだが、思わぬケガや事故を防ぐという意味でも機能性はしっかり着目したい。ペンダントライトやブラケットライトなどさまざまな種類があるので、階段のタイプに合わせて選ぶとよいだろう。ぜひお気に入りの照明を見つけて、階段を今よりも安全で快適な空間にしてみてはいかがだろうか?