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ウンベラータの育て方!剪定方法や植え替えから挿し木まで詳しく解説

ウンベラータの育て方!剪定方法や植え替えから挿し木まで詳しく解説

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2021年8月 9日

ウンベラータは育て方が比較的に簡単で、初心者にもおすすめの観葉植物。室内でも手軽に育てやすく、ハートの形をした葉が特徴だ。この記事では、ウンベラータの育て方について基礎知識を紹介する。水やりや剪定、植え替え、挿し木の方法をまとめた。花言葉や風水での意味など知っておきたい知識を解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. ウンベラータとはどんな植物?

まずはウンベラータがどのような植物なのか説明する。育て方の基礎知識としてチェックしておこう。

ハート型の葉を持つ人気の観葉植物

ウンベラータは、ハート型の葉が特徴的な植物でインテリアや贈り物として人気が高い。ウンベラータは、別名フィカス・ウンベラータといい、原産国は熱帯アフリカとなっている。傘のように大きなハート型の葉が特徴で、高さは50~150cm程度と比較的小ぶりな植物だ。

葉色もとてもキレイであるため、ドラマの撮影やお店のディスプレイとしても利用されることが多い。樹形や枝の分かれ方はそれぞれ違うので、個性を楽しむのもおすすめだ。育て方も比較的簡単であるため、初心者におすすめの植物といわれている。

2. ウンベラータの育て方がひと目で分かる年間カレンダー

ウンベラータの育て方をカレンダーで紹介しよう。植え替えや肥料、剪定などに適したタイミングをまとめた。

ウンベラータの栽培スケジュール

・植え替え:5~7月、9~10月
・肥料:5~10月
・剪定:5~10月
・水やり:1~4月/控えめ(昼間)、4月~9月/土が乾燥したら(夕方)、10~12月/控えめ(昼間)
・置き場所(日当たり):1~4月/室内の日向、4月~6月/日向、7~8月/日向もしくは日陰 9~10月日向、10~12月/室内の日向

3. ウンベラータの栽培に適した環境

ウンベラータを栽培するならまず環境を整えることが大事だ。育て方の基礎知識として、適した環境を紹介しよう。

置き場所・日当たり

ウンベラータは、日光が大好きな植物である。そのため、気候のよい時期であれば屋外に置いても育てられる。室内であれば、真夏はレースのカーテン越しに、真冬は窓越しに日光を当ててあげよう。室内で育てている場合も、時々外で日光浴をさせてあげるとよい。ただし、急に外に出すと葉焼けを起こす可能性があるため、徐々に慣らすことが大切だ。

温度管理

ウンベラータは、もともと熱帯で生育していた植物であるため、寒さに弱い。そのため、冬はとくに温度管理に注意が必要だ。冬の間は室内で管理し10℃以上を保つようにするとよいだろう。ただし、その際、ウンベラータに暖房を直接当てるのはNGだ。なぜなら、乾燥しすぎたり熱すぎたりするからである。ウンベラータを直接温めるのではなく、室内を10℃以上に保てるように調整しよう。

夏は葉焼け防止が重要なポイントだ。屋外で育てている際は、40℃以上になったら日陰に移動するとよい。

用土

ウンベラータの用土には観葉植物用の培養土を使用する。高温多湿の環境を好むウンベラータだが、用土の水はけが悪いと根腐れするので注意しよう。自分でブレンドするなら観葉植物用の土2に赤玉土1、鹿沼土1を目安に調整してほしい。また、赤玉土や化粧砂、鹿沼土といった無機質用土で表面をおおえば、コバエが発生しにくくなる。

4. ウンベラータの育て方1|水やりと肥料・追肥

ウンベラータの基本的な育て方として、水やりや肥料のやり方を確認しておこう。丈夫に育てるためのポイントをまとめた。

春・夏・秋の水やり

土の表面が乾燥していたら水をたっぷり与えよう。水やりの目安は、鉢から受け皿に水が流れてくる程度がベストだ。受け皿に流れた水は捨てる。また、夏はとくに乾きやすいので小まめに水やりをしよう。ウンベラータの葉が下がってきたら、水分が不足しているサインになる。

冬の水やり

ほかの季節に比べて、水やりの間隔を空けてあげるとよい。大体、土の乾燥から2~3日経過した頃を目安に水を与えよう。葉が落ちて休眠状態に入ったら、水やりを控えて断水気味にするのが育て方のポイントだ。

葉水の与え方

ウンベラータの葉が乾燥すると、ハダニが発生し傷む原因となってしまう。そのため、1年を通して、葉っぱの両面に霧吹きで水を与えるとよい。葉の表側だけではなく、裏までしっかりと葉水をかけよう。

また、葉水にはホコリをキレイにする効果がある。ウンベラータの葉は大きいため、ホコリが積もりやすい。そのため、2~3日に1回は掃除をするか、もしくは葉水をかける必要がある。掃除の際、枯れ葉があったらとってあげるとよい。

肥料・追肥の与え方

肥料を与えないと葉のツヤがなくなってしまったり、生長が止まったりすることがある。そのため、ウンベラータを育てる際には肥料が不可欠だ。肥料は、ウンベラータの生長期である3~10月に与えるとよい。即効性のある液肥を10日に1回の頻度で与えるか、緩効性の置き肥を選ぶ。有機肥料はコバエが発生しやすいので、化成肥料のほうが使いやすい。

ただし、肥料が多すぎると、ウンベラータが水分を吸収できず枯れる原因になる。ウンベラータがしなびているときは、根が傷んでいて水分の吸収が上手くできていない可能性があるため、この場合は肥料を与えないようにしよう。また、植え替え後も根が傷んでいるので、2週間程度休ませてから、肥料を与え始めるとよいだろう。

5. ウンベラータの育て方2|剪定

ウンベラータの美しさを保つためには、定期的な剪定が必要だ。剪定のタイミングや正しいやり方、注意点を解説しよう。

剪定のタイミング

ウンベラータは育つのが早いため、放置しておくと樹形が崩れてきてしまう。そのため、毎年剪定を行うことが大切だ。剪定に適している時期は5~10月くらいとされている。

剪定のやり方

切れ味のよいハサミやナイフを使って剪定してほしい。古くなってきた葉や不要な葉を小まめにカットするのが、育て方のポイントだ。適当に剪定すると樹形が崩れてしまうので、理想の形をあらかじめイメージしておこう。バランスやインテリア性を意識することが重要だ。剪定した葉は花瓶などに活けて飾ってもよいだろう。

剪定する際の注意点

ウンベラータの樹液には、人体によくない成分が含まれる。剪定の際、樹液に触れると手が荒れてしまうため、必ず手袋をしてから行おう。もし間違って触ってしまったときは流水でよく洗ってほしい。

6. ウンベラータの育て方3|植え替え

ウンベラータが大きく育ってきたら、植え替えをしよう。植え替えのタイミングとやり方、ポイントをまとめた。

植え替えのタイミング

ウンベラータの根詰まりを防止するために、2~3年に1度ほど植え替えをする必要がある。「鉢の底から根が出ている」といったサインも見逃さないようにしよう。植え替えにおすすめのタイミングは5~6月の日中だ。6月以降に植え替えをする場合は、暑い日をなるべく避けてほしい。

植え替えのやり方

植え替えには水はけのよい観葉植物用の用土を使おう。現在使用しているものよりやや大きめの鉢を用意して、底に鉢底石を敷く。ウンベラータを鉢から引き抜いたら、伸びすぎた根や黒ずんだ根をカットしよう。あとは新しい鉢に入れて用土をかけたあと、水やりをすれば植え替えは終わりだ。

植え替える際のポイント

植え替えの前に水やりを控えて、乾燥させておくのがポイントだ。植え替えしたあとの1週間ぐらいは、直射日光が当たらない日陰で管理する。しばらくは肥料を使用するのも避けてほしい。

7. ウンベラータの育て方4|挿し木による増やし方

ウンベラータを増やしたいなら挿し木がおすすめだ。育て方と併せて、挿し木の正しいやり方を確認しておこう。

挿し木とは?

挿し木とは剪定した枝(挿し穂)を苗にして増やす方法。ウンベラータも挿し木で増やすことができる。

挿し木に必要なもの

・切れ味のよいハサミやナイフ
・用土(赤玉土や鹿沼土、バーミキュライト)
・植木鉢

挿し木をするタイミング

挿し木をするタイミングは5~8月を目安にしよう。ウンベラータは寒さに弱いため、冬の挿し木は避けたほうがよい。

挿し木のやり方

1.植木鉢に土を入れる
2.7cm(2~3節)を目安に挿し木をカットする
3.土を湿らせたら指などで穴を開ける
4.下の葉を取った挿し木を植木鉢に挿す
5.根が生えるまで日陰で管理する
6.挿し木から新芽がでたら植え替える

挿し木の切り口を斜めにすることで、水分や栄養を吸収しやすくなる。挿し木をしたあとは定期的に水やりをして、乾燥させないようにするのがポイントだ。

8. ウンベラータで気をつけるべき害虫と病気

ウンベラータを育てるなら害虫や病気に気をつけたい。基本的な対処法と予防方法をチェックする。

ハダニ、アブラムシ、カイガラムシなどに注意

ウンベラータは、ハダニやアブラムシなどの害虫がつきやすい。害虫を見つけたら、水拭きやブラシで取り除こう。これらを予防するためには、明るく風通しのよい場所に置くことや、毎日葉への水やりを行うことが大切だ。日光不足や根腐れによっても、害虫被害を受けやすくなるため注意しよう。

うどんこ病、すす病などに注意

ウンベラータは、うどんこ病やすす病になりやすい。うどんこ病とは、カビによって葉っぱに白い粉がついてしまうものだ。うどんこ病になってしまった場合は、傷んでいる葉をすぐに取り除いてあげよう。また、すす病はアブラムシによって、葉が黒く変色してしまうものだ。アブラムシを見つけたら、拭き取ったり水で流したりして、増殖させないように気を付けよう。

9. ウンベラータの花言葉と風水

ウンベラータの花言葉を知れば、育てるのが楽しくなるだろう。風水での意味と併せて説明する。

ウンベラータの花言葉

ウンベラータの花言葉は「永遠の幸せ」「すこやか」「夫婦愛」などがあげられる。花の日や誕生日、開店祝いのプレゼントにおすすめだ。花言葉を意識して自宅で育てれば、明るい気持ちになれるだろう。

ウンベラータの風水

ハートの形をしたウンベラータの葉は、風水では「愛」の象徴だ。また、丸い葉は「陰」の気に分類できるため、癒やしの空間づくりに役立つだろう。恋愛運アップを期待するときやリラックスしたいときに置くとよい。置き場所はリビングや寝室、オフィスがおすすめだ。恋愛運アップが目的なら南や南東、西側に置こう。

10. 人気の観葉植物「ウンベラータ」をぜひ育ててみよう

ハートの形をした葉が特徴であるウンベラータは、初心者でも育てやすい観葉植物だ。ただし、寒さに弱いなどの注意点もあるので、失敗しないためにも正しい育て方を確認しよう。

水やりや肥料、剪定の正しい頻度や方法を覚えておきたい。ウランベータが育つと根詰まりが発生するため、2~3年に1度は植え替えをする。挿し木で簡単に増やせるので、併せてチェックしておこう。

結論

ウンベラータは、永遠の幸せやすこやかといった花言葉をもつ観葉植物だ。風水では恋愛運アップやリラックスなどの意味がある。水やりや葉水、剪定など基本的な知識を覚えれば育て方は簡単だ。挿し木の方法や害虫と病気への対策と併せて確認しておこう。
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  • 公開日:

    2020年7月17日

  • 更新日:

    2021年8月 9日

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