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双眼鏡の選び方のポイントは?スポーツから天体観測までシーン別解説

双眼鏡の選び方のポイントは?スポーツから天体観測までシーン別解説

投稿者:ライター 渡辺恵司 (わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年8月27日

双眼鏡はレジャーに欠かせないアイテムのひとつだが、倍率や明るさなどシーンによって適した選び方がある。双眼鏡選びのポイントと、コンサートやスポーツ観戦、アウトドアなどシーン別に選び方を解説する。双眼鏡選びに失敗しないためにも、ぜひ覚えておこう。

  

1. 双眼鏡の選び方でポイントになるのは?

シーン別の選び方は後述するとして、まずは双眼鏡選びの基本から解説していく。

覚えておきたいワード

・倍率
・対物レンズ有効径
・ひとみ径
・実視界

このあたりは、双眼鏡の選び方で重要なポイントになるので覚えておこう。「倍率」は説明するまでもないが、目標物をどれだけ拡大できるかを表す数値だ。「対物レンズ有効径」そして「ひとみ径」は明るさに関わる。たとえば双眼鏡の商品名やスペック表などに「10×30」と書かれていれば、倍率10、対物レンズ有効径30mmという意味になる。その対物レンズ有効径を倍率で割った数字がとひとみ径であり、ひとみ径を2乗した数字が明るさとなる。もうひとつ「実視界」とは、双眼鏡を動かさずに見ることができる範囲を表したものだ。倍率が高くなると狭くなり、低くなると広くなるという特徴がある。これらは双眼鏡の選び方の基本となるので忘れないでおこう。

倍率

100m離れた目標物を見る場合、10倍なら10mの距離と同じ大きさに見える。4倍なら25mだ。ただし倍率が高すぎると手ブレしやすい、視界が狭くなるといった欠点もある。目標物との距離に対し、適切な倍率の双眼鏡を選ぶことが大切だ。

明るさ

天体観測やコンサートなど、周りが暗い場所ではとくに明るさが重要になる。同じ倍率の双眼鏡でも、上述したように対物レンズ有効径が変わればひとみ径も変わり、明るさも違ってくる。倍率とあわせて対物レンズ有効径も忘れずにチェックしておこう。

実視界

素早く動き回る目標物の場合、実視界が広い双眼鏡のほうが捉えやすいが、倍率は低くなる。逆に動きの少ない目標物の場合、実視界はそれほど広くなくてもよいだろう。その分倍率も上げられる。何を見たいのかによって選び方が変わってくる。

付帯機能

目標物をクリアな視界でキレイに見たいときは、光の反射量を抑える「レンズコート」として「マルチコート」「フルマルチコート」といった高品位のコーティングが施されているものがよいだろう。屋外で使うなら「防塵」「防滴」といった機能もチェックしておきたいところだ。またメガネユーザーであれば、メガネを装着したままでも見やすいように工夫されている「ロングアイレリーフ」仕様の双眼鏡をおすすめする。

動き回る目標物を見るなら「手ブレ補正」「防振」といった機能を備えた双眼鏡がよいだろう。長時間双眼鏡を持つことが考えられるときは、重さも大切なポイントになる。

2. コンサートにおすすめの双眼鏡の選び方

ここからは、シーン別におすすめの双眼鏡の選び方を解説する。まずは、コンサートで使用する双眼鏡の選び方を見ていこう。

コンサートにおすすめの双眼鏡の選び方

倍率の選び方は会場の広さにもよるが、劇場や一般的なコンサート会場、ドームのアリーナ席あたりなら6〜8倍程度がよいだろう。同じドームでも1階席なら10倍、2階席なら12倍などがおすすめだ。

コンサート会場は比較的暗く、アーティストが動き回ることも多い。クリアに見えるマルチコートが施されているか、手ブレ補正が付いているかどうかも選び方の大切なポイントになる。野外ステージであれば、雨が降ることも想定して防塵・防滴タイプの双眼鏡を選ぶのもよいだろう。

3. スポーツ観戦におすすめの双眼鏡の選び方

続いては、スポーツ観戦に使用する双眼鏡の選び方だ。

スポーツ観戦におすすめの双眼鏡の選び方

会場の広さや座席の位置、どういったスポーツを観戦するかによって選び方が変わってくるが、倍率は屋内なら4〜8倍、屋外なら8〜12倍などがよいだろう。サッカーやラグビーなど会場が広く動き回るスポーツなら実視界が広い双眼鏡、テニスやバレーなど動きはあるが会場が狭いスポーツなら実視界が狭く倍率が高い双眼鏡もおすすめだ。

明るさは屋内か屋外か、あるいはデーゲームかナイトゲームかなどで選び方を変えよう。なお野外の場合はコンサートと同様に防塵・防滴タイプの双眼鏡がよいだろう。

4. アウトドアにおすすめの双眼鏡の選び方

次は、アウトドアで使用する双眼鏡の選び方を解説する。

アウトドアにおすすめの双眼鏡の選び方

倍率の選び方はシーンで変わる。たとえばバードウォッチングなら基本的には8倍程度で十分だが、はるか遠くにいる野鳥を観察したいときなどは10〜30倍の双眼鏡を選ぶこともある。なお倍率が高い双眼鏡は重さもあるため、三脚に載せることをおすすめする。

一方キャンプやトレッキングであれば、6〜10倍あたりの双眼鏡が選び方のベースになるだろう。いずれのシーンでも、防塵・防滴タイプで携帯性がよい軽量のもの、すべりにくいラバー加工が施されたものなどであれば安心だ。

5. 天体観測におすすめの双眼鏡の選び方

最後に、天体観測に使用する双眼鏡の選び方を解説する。

天体観測におすすめの双眼鏡の選び方

選び方でもっとも重要なのが明るさだ。対物レンズ有効径40mm以上のものを基準に選んでいこう。倍率の選び方は目標物により異なる。たとえば星空なら6〜8倍、月面などを観察したいときは10〜30倍がおすすめだ。また天体観測は、屋外で時間をかけて観察することが考えられる。防塵・防滴タイプで、手ブレ補正や防振機能が備わっている双眼鏡もしくは、三脚を用意するとよいだろう。

結論

双眼鏡は使用するシーンによって選び方が変わってくる。倍率、明るさ、実視界、そのほかの機能といった基本的なポイントを押さえつつ、シーンごとに求められる機能性から絞り込んでいこう。それでも選び方に迷うときは店員に相談して一緒に探してもらうのも手だ。
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  • 公開日:

    2020年7月20日

  • 更新日:

    2021年8月27日

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