1. 双眼鏡にも正しい使い方があるって本当?

双眼鏡はアウトドアやスポーツ観戦、コンサート鑑賞や天体観測など、さまざまなシーンで活躍するアイテムだ。遠く離れたモノや景色などを近くに見ることができる。使い方は簡単で、ただ左右の目で双眼鏡を覗き込めばよいだけだ。誰かに教わらなくても使い方に迷うことはまずないだろう。だが「正しい使い方」となると話は変わってくる。
双眼鏡にも正しい使い方がある
双眼鏡を覗いたとき、周りが暗くて見えにくかったり左右がバラバラに見えてなんとなく気持ち悪かったりしたことはないだろうか?たとえば、双眼鏡の正しい使い方ができているときは、視界はひとつの大きな円になる。ところが左右のレンズの幅と自分の目の幅が合っていないと、左右の円が中途半端にくっついてヒョウタンのような形に見えることがある。対象物が二重に見えているときなども、幅が合っていない可能性が高い。ストレスなく、その先にある美しいモノや景色を楽しむためにも、正しい使い方を身につけることが大切だ。
2. 双眼鏡の使い方は眼幅と視度の調整がポイント

双眼鏡の使い方を詳しく解説する。ポイントになるのは眼幅と視度の調整だ。
目当てゴムはメガネの有無で調整する
まずは双眼鏡の接眼レンズに付いている、目当てゴム(アイカップ、目当てリング)の使い方から簡単に説明する。メガネをかけたまま双眼鏡を覗き込むときは、目当てゴムを収納または低くしておき、裸眼で見るときは引き出して(高くして)おくのが基本となるので覚えておこう。
眼幅を調整する
1.両手で双眼鏡を持ち、両目で覗き込む
2.双眼鏡の中心(結合部)を折るようにゆっくり動かす
3.左右の円が重なり、ひとつの大きな円に見えたらOK
以上が眼幅の調整方法だ。眼幅が合っていないと、左右の円が重なって対象物が二重に見えるなどする。目が疲れたりストレスになったりする原因なので、しっかり合わせよう。
2.双眼鏡の中心(結合部)を折るようにゆっくり動かす
3.左右の円が重なり、ひとつの大きな円に見えたらOK
以上が眼幅の調整方法だ。眼幅が合っていないと、左右の円が重なって対象物が二重に見えるなどする。目が疲れたりストレスになったりする原因なので、しっかり合わせよう。
視度を調整する
1.ピントを合わせる基準にするための対象物を1つ決める
2.「1」の対象物を左目だけで見ながら、ピント調節つまみを回してピントを合わせる
3.「1」の対象物を右目だけで見ながら、視度調節つまみを回してピントを合わせる
以上が視度を調節する方法になる。ピント調節つまみはたいがい双眼鏡の中心部分、視度調整つまみは右側に付いていることが多いが、お使いの双眼鏡によっては異なる場合がある。取扱説明書などで確認しておこう。以上が、正しい使い方をするためのポイントだ。難しくはないので、ぜひ覚えておこう。
2.「1」の対象物を左目だけで見ながら、ピント調節つまみを回してピントを合わせる
3.「1」の対象物を右目だけで見ながら、視度調節つまみを回してピントを合わせる
以上が視度を調節する方法になる。ピント調節つまみはたいがい双眼鏡の中心部分、視度調整つまみは右側に付いていることが多いが、お使いの双眼鏡によっては異なる場合がある。取扱説明書などで確認しておこう。以上が、正しい使い方をするためのポイントだ。難しくはないので、ぜひ覚えておこう。
3. 双眼鏡の使い方と一緒に覚えたい手ブレを防ぐコツ

正しい使い方を覚えても、手ブレなどがひどいと目が疲れてしまうおそれがある。そこで最後に、双眼鏡の使い方とあわせてぜひ覚えておきたい「手ブレを防ぐコツ」をお伝えする。
手ブレを防ぐコツ
・双眼鏡を両手で握り、両脇をしっかり閉じる
・肩の力を抜いてリラックスした状態を心がける
・木や柵、岩や壁などがあれば寄りかかって体を固定する
使い方とあわせて、手ブレ防止のためにもこうしたコツを覚えておこう。木立や杭などがあれば、簡易的な三脚代わりにするのもよい。なお手ブレ補正機能が付いた双眼鏡も販売されている。コンサートなど長時間双眼鏡を使うことが想定されるときは、そうした双眼鏡を使うのもおすすめだ。
・肩の力を抜いてリラックスした状態を心がける
・木や柵、岩や壁などがあれば寄りかかって体を固定する
使い方とあわせて、手ブレ防止のためにもこうしたコツを覚えておこう。木立や杭などがあれば、簡易的な三脚代わりにするのもよい。なお手ブレ補正機能が付いた双眼鏡も販売されている。コンサートなど長時間双眼鏡を使うことが想定されるときは、そうした双眼鏡を使うのもおすすめだ。
結論
双眼鏡の正しい使い方を覚えれば、よりキレイに対象物を見られるだけでなく、二重に見えることによるストレスや目の疲れなども緩和されるはずだ。目当てゴムの調整、眼幅の調整、そして視度の調整という3点を覚えて、美しい世界を心置きなく楽しんでほしい。