1. ひったくりとは

世の中にはさまざまな犯罪があるが、身近で誰もが遭いそうな犯罪がひったくりだ。ひったくりの被害に遭う人には特徴的なものがある。
ひったくりの定義
ひったくりとは、バックなどを持って歩いている、あるいは自転車のかごにバックを入れている人を狙ってバッグなどを奪う犯罪だ。後方から追い越しざまに、また前方からすれ違いざまに素早く奪っていく。
犯人は素性がバレないようにヘルメットやマスクなどをしており、逃走用にバイクや自転車を利用することがほとんどだ。
ひったくりに当てはまる犯罪名としては「窃盗罪」「暴行罪」「強盗罪」が考えられる。とくに、ひったくる際に相手にケガを負わせたり死亡させたりした場合には、強盗罪という重い罪が課せられることもある。
犯人は素性がバレないようにヘルメットやマスクなどをしており、逃走用にバイクや自転車を利用することがほとんどだ。
ひったくりに当てはまる犯罪名としては「窃盗罪」「暴行罪」「強盗罪」が考えられる。とくに、ひったくる際に相手にケガを負わせたり死亡させたりした場合には、強盗罪という重い罪が課せられることもある。
ひったくりに狙われやすい人は
ひったくりの被害者の実に9割近くが女性だという。年齢的な内訳をみると20歳代と60歳以上が多く、半数以上を占めている。20歳代の若い女性の被害が多いということは、単に女性が非力で逃げやすいからというばかりではなさそうだ。
その原因は、肩から掛けるバックにある。男性の場合はあまりバックを持ち歩かず、財布などの貴重品はポケットに入れる傾向がある。しかし女性の場合、ショルダーバックを肩から掛けていれば、ほぼ貴重品はバックの中にあるためターゲットが絞り込みやすいのだ。
その原因は、肩から掛けるバックにある。男性の場合はあまりバックを持ち歩かず、財布などの貴重品はポケットに入れる傾向がある。しかし女性の場合、ショルダーバックを肩から掛けていれば、ほぼ貴重品はバックの中にあるためターゲットが絞り込みやすいのだ。
2. ひったくりの手口

ひったくりの手口もどんどん巧妙化してきている。ひったくりの手口を知ることで事前に防御することも可能だ。
ほとんどは自転車かバイクで近づく
ひったくりの手口のほとんどが自転車かバイクだ。歩いている人や自転車に乗っている人のバックを奪い取って、そのまま逃走するパターンだ。バックを奪われまいとすると、バイクに引きずられてしまい死亡してしまうというケースもある。
ひったくりが起こりやすい時間と場所
警視庁の統計によると、ひったくりの被害が最も多い時間帯がある。それは20時~22時だ。さらに18時~24時までは50%近くを占める。帰宅途中を狙われていることがわかる。
また、ひったくりが起こる場所は人気がなく街灯が少ない場所だ。この時間帯に家に帰るときには、多少遠回りでも明るく人通りの多い道を選ぶことだ。
また、ひったくりが起こる場所は人気がなく街灯が少ない場所だ。この時間帯に家に帰るときには、多少遠回りでも明るく人通りの多い道を選ぶことだ。
3. ひったくりに遭わないための対策

ひったくりは、誰でも巻き込まれる犯罪だ。それだけに日頃から対策をしておくことが大切だ。とくに大げさな防犯グッズをそろえる必要はない。ちょっとした心がけだけで、未然にひったくりから身を守ることができる。
後ろからの音に注意する
ひったくりのほとんどはバイクで後方から近づいてくる。人気のない通りで後ろからバイクの音が聞こえてきたら、一度立ち止まって振り返ってみよう。
狙われる人の行動として、歩きながら携帯で音楽を聴いていたり、電話をしていたりしている場合だ。周囲への警戒心が低くなっているため狙われやすい。
狙われる人の行動として、歩きながら携帯で音楽を聴いていたり、電話をしていたりしている場合だ。周囲への警戒心が低くなっているため狙われやすい。
バックは車道の反対側に抱える
ひったくりの被害に遭った女性の約7割が車道側にバックを持っていたという統計がある。バックを肩に掛けて歩く場合、車道側と反対側にすることだ。歩道が広い場合にも壁側、建物側にバックを持つようにしよう。
バックを肩に掛けるのではなく、たすき掛けにするのもひったくりからバックを守る手段のひとつだ。
バックを肩に掛けるのではなく、たすき掛けにするのもひったくりからバックを守る手段のひとつだ。
自転車のかごには防犯ネットを
自転車のかごに貴重品の入ったバックを入れている方もいるだろう。自転車の前かごからひったくりの被害を受けるケースも多い。とくに走行中の自転車は、ひったくられる瞬間にバランスを崩して転倒して大きなけがを負う危険性もある。
自転車のかごには必ず防犯ネットやカバーを取り付けるようにしよう。100均でも購入できるので、それほど負担にならないはずだ。
自転車のかごには必ず防犯ネットやカバーを取り付けるようにしよう。100均でも購入できるので、それほど負担にならないはずだ。
4. 万が一ひったくりに遭ってしまったときの対処法

不幸にしてひったくりの被害に遭ってしまったとき、どのような対処法がベストなのだろう。これを知っておけば、パニックにならずに済む。
無理に追わずに覚える
ひったくりに遭ってしまった場合、一瞬パニックになって本能的にバックを取り戻そうとするかもしれない。しかし無理に取り返そうとしたり、追ったりすることでケガをする危険性もある。
それよりも大声で叫んで、周りにひったくりの被害に遭ったことを知らせることだ。そして、犯人の特徴を記憶することだ。バイクのナンバープレート、犯人の服装、ひとりの犯行か、複数犯かなどできる限り記憶に留めておこう。
それよりも大声で叫んで、周りにひったくりの被害に遭ったことを知らせることだ。そして、犯人の特徴を記憶することだ。バイクのナンバープレート、犯人の服装、ひとりの犯行か、複数犯かなどできる限り記憶に留めておこう。
すぐに110番通報を
スマホなどを奪われていなければ、すぐにその場で110番通報をしよう。バックと一緒に奪われてしまったら、近くの家か商店で事情を話して通報してもらう。
ひったくり犯は短時間で犯行を繰り返すことが多く、警察の緊急手配などで逮捕につながる可能性もある。
ひったくり犯は短時間で犯行を繰り返すことが多く、警察の緊急手配などで逮捕につながる可能性もある。
悪用される前に
バックと一緒にクレジットカードや携帯電話を奪われてしまったら、関係各所に利用停止の手配をする必要がある。二次被害に遭わないためだ。
また免許証から住所が知られてしまう可能性もあり、家の鍵を一緒に盗まれてしまうこともある。その場合は、家の鍵も交換する必要に迫られるかもしれない。
また免許証から住所が知られてしまう可能性もあり、家の鍵を一緒に盗まれてしまうこともある。その場合は、家の鍵も交換する必要に迫られるかもしれない。
結論
ひったくりは誰でもターゲットになりやすい犯罪だ。とくに女性を狙った犯行であることが特徴だ。ひったくりに遭わないように自己防衛するためには、普段の自分の行動を振り返ることが大切だ。道を歩くときにバックを車道側にしない・自転車のかごには防犯ネットをつける・歩きスマホはしない。たったこれだけでも犯行を未然に防ぐことができる。常に「もしかしたら狙われているかもしれない」という緊張感を持って行動しよう。