目次
- 1. ドライヤーの消費電力はどれくらい?
- 2. ドライヤー電気代は高い?消費電力を元に計算する方法を解説
- 3. ドライヤーの消費電力は変えられないが「節電」するコツはある
- 4. ドライヤーを賢く使って電気代を抑えよう
1. ドライヤーの消費電力はどれくらい?

ドライヤーの消費電力がどれくらいあるのかを解説しよう。ほかの家電と比較してみると、ドライヤーの消費電力の大きさが際立つ。なお実際の消費電力はパッケージや取扱説明書、あるいはメーカーのホームページの製品一覧などで確認していただきたい。
一般的なドライヤーの消費電力は600〜1200W
商品によって差があるが、ドライヤーの消費電力は一般的に600〜1200Wあたりだろう。この開きは弱・強といった風量や冷風・温風・ターボなどモードによるものだ。1200Wがどの程度なのかイメージしにくい方のために、ほかの家電の消費電力と比較してみよう。
一般的な家電の消費電力と比較するとどれくらい?
たとえばノートパソコンが50〜120W程度なので、ドライヤーの消費電力は10倍近いことになる。冷蔵庫でも100〜500W程度なので、ドライヤーの最小の消費電力ですら冷蔵庫より大きいことが分かる。では、どういった家電と同程度なのかを見てみよう。
【ドライヤーの風量を弱とした場合】
消費電力を600Wとした場合、こたつの強(300〜800W)、ホットカーペットの中〜強(500〜800W)、たこ焼き器(700W)などに匹敵する。
【ドライヤーの風量をターボにした場合】
消費電力を1200Wとした場合、電気ポット(700〜1400W)、アイロン(1200〜1400W)、電子オーブンレンジ(1000〜1400W)、IHクッキングヒーター(1400〜3000W)などに匹敵する。毎日ドライヤーのターボモードで5分髪を乾かした場合、アイロンを5分使っているのと同じくらいの電力が消費されていることになる。
2. ドライヤー電気代は高い?消費電力を元に計算する方法を解説

ドライヤーの消費電力が高いということで気になるのが電気代だろう。消費電力から電気代を算出する簡単な方法を紹介する。
ドライヤーの電気代の計算方法
電気代は「消費電力(W)×使用時間(h)÷1000×電気料金単価(円/kWh)」で求められる。
【消費電力600Wで10分使用した場合の電気代】
使用時間を10分、電気料金単価を27円(※1)とした場合、電気代はいくらになるだろうか?なお10分は0.166...のため「0.17時間」とさせていただく。この場合「600×0.17÷1000×27=2.754」、したがっておよそ2.8円となる。
【消費電力1200Wで10分間使用した場合の電気代】
同じ計算式で消費電力1200Wだったときの電気代を求めると約5.5円だ。1カ月を30日として毎日使った場合、600Wで84円、1200Wで165円となる。ドライヤーはほかの家電と違って使用時間が比較的短いことが多い。そのため消費電力は多いが電気代はそれほど高くないといった印象になるだろう。
3. ドライヤーの消費電力は変えられないが「節電」するコツはある

ドライヤーの消費電力自体を変えることはできない。だが消費電力は変わらなくても、電気代を抑えるコツはある。少しでも電気代を抑えたいときは、次のようなことを実践してみよう。
とにかくドライヤーの使用時間を短くすること
消費電力の少ない600Wだけを使い続ける案もあるが、髪の長さによっては逆に電気代が高くなるおそれもある。短髪ならよいが髪が長ければ乾くまでに時間がかかるためだ。単純計算で、600Wで20分使用すれば1200Wで10分使用したときと同じ電気代になる。また消費電力の小さいドライヤーに買い換える方法もあるが、風量が少なければ使用時間が長くなり、逆に電気代が膨らむことも想定される。
消費電力が大きいと電気代も高くなることは間違いないが、問題は「使用時間」である。いかに短時間で乾かせるかを重視してドライヤーを選ぶとよいだろう。では、具体的にどういったところに着目すればよいかを解説していく。
タオルドライでできる限り乾かしておく
ドライヤーの使用時間をできる限り短くするのがポイントだ。先にタオルドライでできる限り水分を拭き取っておくことで、使用時間の短縮につなげよう。
強だけで短時間で一気に乾かす
髪が短ければ、強風で一気に乾かしてしまう方法もある。2〜3分程度で乾くようならこちらがおすすめだ。
最初だけ強を使い、あとは弱や冷風で乾かす
髪がミディアム〜長めの方は、最初だけ熱風をあてて途中から冷風にするという方法もある。
湿度が高い場所では使用しない
湿度が高いと乾きにくいため、可能であれば湿度が低い場所で乾かすようにしよう。
電力会社のプランを見直す
契約している電力会社やプランを見直すといった方法もある。場合によってはいつもドライヤーを使う時間帯の電気料金単価が安くなるといった可能性があるためだ。
4. ドライヤーを賢く使って電気代を抑えよう

お伝えしてきたようにドライヤーそのものの消費電力を抑えることはできないが、使用時間を短くすることで電気代を抑えることは可能だ。1回あたりの電気代はそれほどではなくとも、毎日のように使用する方は長い目で見ると結構な電気代になる。本稿が、少しでもお役に立てば幸いだ。
結論
ドライヤーの消費電力は意外と大きい。だがタオルドライを取り入れたり、使用時間やモードなどに気をつけたりしていれば、それほど電気代が膨らんでしまうことはないだろう。消費電力が大きいドライヤーの電気代を抑えるには、いかに短時間で乾かせるかがポイントになると覚えておこう。