1. 断水対策の必要性

なぜ断水対策が必要なのか。具体的な理由を解説する。防災意識を高めることで、いざという時に適切な行動をとれるだろう。
水が使えなくなる
生活には水が必要不可欠だ。飲水はもちろん、生活用水が不足するとさまざまなリスクが発生する。水道が止まると蛇口から水が流れなくなり、トイレも使用できなくなるだろう。
手洗いや歯磨き、食器洗い掃除に必要な水もなくなるため、体や家を清潔に保つのが難しい。断水した時のために、水の確保や節水の知識を学んで対策を行うことが重要だ。
手洗いや歯磨き、食器洗い掃除に必要な水もなくなるため、体や家を清潔に保つのが難しい。断水した時のために、水の確保や節水の知識を学んで対策を行うことが重要だ。
断水が長引くことがある
断水をするといつ普及するかがわからない。災害の規模によっては、長期間続くことも考えられる。自治体による給水車が到着するまで、時間がかかるケースもあるだろう。
給水車による給水量も限られており、家族全員だと満足に使えないこともある。長期間の断水にも耐えられるように、ご家庭で対策を行っておこう。
給水車による給水量も限られており、家族全員だと満足に使えないこともある。長期間の断水にも耐えられるように、ご家庭で対策を行っておこう。
2. 断水対策【水の確保】

大規模な災害が起きた時、まずは水の確保が重要だ。断水前に水道が使える場合は、必要な対策を行っておこう。
飲料水の保存
飲料水に使う水は、フタが閉まる清潔な容器にためる。キレイに洗ったペットボトルやポリタンクがおすすめだ。1日に必要な量は一人につき3L(※1)なので、断水対策として家族全員の人数分を確保しておこう。
直射日光を避けて冷暗所に置けば、3日は飲料水として安全に飲める。冷蔵庫で保管するなら、1週間ほどもつだろう。(※1)塩素の除去する浄水器は使用せず、可能であればこまめに入れ替えを行ってほしい。
直射日光を避けて冷暗所に置けば、3日は飲料水として安全に飲める。冷蔵庫で保管するなら、1週間ほどもつだろう。(※1)塩素の除去する浄水器は使用せず、可能であればこまめに入れ替えを行ってほしい。
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生活用水の保存
お風呂の浴槽なら、一度に多くの水をためられる。トイレや生活用水、掃除などの生活用水が十分に確保できるだろう。ただし、小さなお子さんがいるご家庭の場合は、お風呂の扉を閉めるなど事故を防ぐ対策が必要だ。
断水対策としてバケツや鍋、洗面器など、ほかの容器にもためておきたい。容器がなければ、ダンボールにビニール袋をかけて水を注ぐ方法もある。
断水対策としてバケツや鍋、洗面器など、ほかの容器にもためておきたい。容器がなければ、ダンボールにビニール袋をかけて水を注ぐ方法もある。
3. 断水対策【食器の作り方】

断水をした時に水を使って食器を洗うのは難しいため、対策が必要だ。使い捨てにできる食器のアイデアと、作り方について紹介する。
ラップやアルミホイルを使う
水が使えない場合は、食器にラップをかけて使おう。ラップだけ取れば洗う必要がなく、キレイな状態をキープできる。熱い食べ物には、クッキングシートやアルミホイルがおすすめだ。断水対策用に、ラップやアルミホイルを備蓄しておくといだろう。
ペットボトルのお皿
2Lのペットボトルを使用して、断水対策用のお皿を作る。1つのペットボトルで、2枚の皿を作ることが可能だ。
1.飲み口をカッターで切り取る
2.ハサミを使って縦に切る
ペットボトルの底は硬いので、大きめのハサミを使うと切りやすい。汚れたら捨てられるが、ラップやアルミホイルと組み合わせてもよいだろう。
1.飲み口をカッターで切り取る
2.ハサミを使って縦に切る
ペットボトルの底は硬いので、大きめのハサミを使うと切りやすい。汚れたら捨てられるが、ラップやアルミホイルと組み合わせてもよいだろう。
4. 断水対策【トイレの使い方】

断水すればトイレの水は流せない。水を流す方法や水が使えない時の対策について、詳しく解説しよう。
バケツで水を流す
トイレが断水で使えなくなった場合でも、一定量の水を注ぐことで流せる。少ない水だと流れないので、6~8Lを一気に流し込もう。
断水対策として大きめのバケツを用意しておくと便利だ。小便を複数回にまとめて流したり、トイレットペーパーはゴミにだしたりすることで、節水やつまり防止になる。
断水対策として大きめのバケツを用意しておくと便利だ。小便を複数回にまとめて流したり、トイレットペーパーはゴミにだしたりすることで、節水やつまり防止になる。
簡易トイレを用意する
下水管や排水管が壊れている、水が足りないといった場合は、簡易トイレでの対策が有効だ。水を使用することなく用を足せるだろう。
大きめのダンボールに、ビニール袋を二重にかぶせる。あとは細かくちぎった新聞紙を入れれば完成だ。使用したあとは上のビニール袋だけ外し、縛ったあとにゴミとして処理しよう。
大きめのダンボールに、ビニール袋を二重にかぶせる。あとは細かくちぎった新聞紙を入れれば完成だ。使用したあとは上のビニール袋だけ外し、縛ったあとにゴミとして処理しよう。
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5. 普段からできる断水対策

断水に備えて十分に用意しておけば、いざという時に慌てる心配がない。3つの対策について紹介するので、ぜひ実践してほしい。
給水タンク
給水車から水をもらってくるには、使いやすい容器が必要だ。取っ手のついた給水タンクを断水対策用に用意して給水してもらえば、持ち運びがしやすい。ほかにも空のペットボトルを用意し、リュックに詰めて運ぶ方法もある。
ウェットティッシュ
断水中は手や体を洗うのは難しいので、ウェットティッシュを用意する。汚れた手を拭くなら、除菌タイプがよいだろう。赤ちゃん用のおしり拭きは肌に優しいので、体や顔を拭く時に使いやすい。
飲料水
備蓄用の飲料水は、消費期限が長いので断水対策としておすすめだ。家族一人につき3Lの水を、3日を目安に用意する。賞味期限を小まめにチェックして、切れるまえに入れ替えるのがポイントだ。
結論
断水になると水が使用できず、日常生活に支障がでる。飲料水や生活用水など、最低限の水を確保しておこう。水道から水が流れる場合は、ペットボトルやお風呂にためる。飲料水や給水タンクを備えや対策として、用意しておくと安心だ。また、食器を汚さない方法や、トイレの使い方など、基礎的な知識を身に付けておけば、いざという時も冷静に対処できるだろう。
(参考文献)
※1出典:武蔵野市役所「水道水をくみ置き保存する方法が知りたい。」
http://www.city.musashino.lg.jp/faq/faq_kurashi/faq_suido/1004230.html
※1出典:武蔵野市役所「水道水をくみ置き保存する方法が知りたい。」
http://www.city.musashino.lg.jp/faq/faq_kurashi/faq_suido/1004230.html