1. 除光液の捨て方【排水口に流してはいけない】

除光液が瓶の底に少しだけ残っているようなとき、どのように処分しているだろうか。もし、そのまま水道で流してしまっていたら、その捨て方は即刻やめるべきだ。
除光液とは
除光液はマニキュアを爪から剥離するための薬品だ。「エナメルリムーバー」「除去剤」「除去液」などとも呼ばれている。この除光液の主な成分は有機溶剤として用いられている「アセトン」と呼ばれる物質だ。
アセトンは、常温状態では揮発性が非常に高く、空気に触れるとすぐに蒸発してしまう。たっぷりの除光液を使っても、すぐに乾いてしまうのはアセトンに揮発性が高いという特徴があるからだ。
またアセトンは、強い刺激臭を持ち、引火性も強いので消防法で危険物に指定されており、捨て方には気を遣わなければならない。
アセトンは、常温状態では揮発性が非常に高く、空気に触れるとすぐに蒸発してしまう。たっぷりの除光液を使っても、すぐに乾いてしまうのはアセトンに揮発性が高いという特徴があるからだ。
またアセトンは、強い刺激臭を持ち、引火性も強いので消防法で危険物に指定されており、捨て方には気を遣わなければならない。
除光液を排水口に流してはいけない理由
除光液を排水口に捨ててしまうと環境破壊につながる。さらに、アセトンには独特の刺激臭がある。マンションなどは排水管が共有になっているため、除光液の刺激臭が別の部屋にも流れてしまい異臭騒ぎを起こす危険性もある。
このように、除光液の捨て方を間違えるとトラブルを引き起こす原因となる。
このように、除光液の捨て方を間違えるとトラブルを引き起こす原因となる。
2. 除光液の捨て方【液体】

除光液の捨て方として、絶対に排水口には流さないことが重要だ。では、どうやって処分するのが正しい方法なのだろうか。
可燃ゴミとして出す場合
各自治体では、ゴミの出し方が細かく指定されている。除光液を可燃ゴミとして出せるかどうか確認しよう。
可燃ゴミに出す場合の捨て方としては空の牛乳パックを利用するといいだろう。ボロ布や新聞紙などを牛乳パックに入れて除光液を流し込む。十分に浸み込ませたうえでふたをして、さらにビニールで刺激臭が外に漏れないように密閉して出そう。
可燃ゴミに出す場合の捨て方としては空の牛乳パックを利用するといいだろう。ボロ布や新聞紙などを牛乳パックに入れて除光液を流し込む。十分に浸み込ませたうえでふたをして、さらにビニールで刺激臭が外に漏れないように密閉して出そう。
ふたを開けてそのまま放置する
除光液の主成分であるアセトンは、非常に揮発性の高い物質だ。その性質を利用して、除光液のふたを開けっぱなしにして自然と蒸発するのを待つという捨て方もある。この場合、密室で行うとアセトンが部屋に充満してとても危険だ。引火しやすいので火気を使用する場所で放置するのはやめて、必ず換気するかベランダなどの屋外で行うようにしよう。
3. 除光液の捨て方【容器】

除光液の正しい処分方法がわかったところで、あとに残された容器の捨て方も考えよう。
容器の材質を確認する
除光液の容器がどのような素材でできているのかによって、プラスチックゴミなのか、資源ゴミなのか捨て方を決める。そして、自治体のゴミ出しルールに従って出すようにしよう。資源ゴミとして出すときには、瓶の中をしっかりと洗ってから出すようにする。
除光液によってはメーカーが回収してリユースしている場合もあるので、利用しやすい捨て方を選ぼう。
除光液によってはメーカーが回収してリユースしている場合もあるので、利用しやすい捨て方を選ぼう。
4. 除光液の捨て方の注意点

除光液の特徴として刺激臭や揮発性、引火性がある。このような特徴から、除光液の捨て方には注意しなければならない点がある。
換気に十分注意しながら
除光液に含まれるアセトンは、非常に強い刺激臭があり、目や呼吸器などに入ると頭痛、めまい、吐き気を起こすことがある。除光液の捨て方として、窓を開けたり換気扇を回したりして換気には十分注意することだ。
火の近くで処分しない
除光液の捨て方では、火の近くでの作業は行わないことが大切だ。アセトンは非常に揮発性が高く、しかも引火しやすい。そのため消防法では「危険物第四類」に指定されている。台所で火を使っているときに除光液の始末をしてしまうと、何かの拍子に引火してしまう危険性がある。火の気のないところで処分するように注意しよう。
結論
除光液を排水口に流してしまうという捨て方は、河川の汚染として私たちの生活に直結するものだ。ほんの少しの手間をかけて正しい捨て方をすることで、地球環境を守ることができる。除光液に含まれるアセトンは「刺激臭」「揮発性」「引火性」という点で取り扱いには十分注意しなければならない。除光液を処分するときには、換気に注意して火の気のない場所で作業するようにしよう。
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