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白い背景と、レンチ・スパナの写真

スパナとレンチの違いとは?実は同じ工具だった?種類や選び方も解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年11月10日

「スパナ」と「レンチ」の違いは?と尋ねられたとき、きちんと答えられるだろうか?本稿ではDIYの必須工具ともいうべきスパナとレンチについて、その違いを解説するとともに、種類や選び方などもお伝えする。「実は同じ工具だった」という意外な真実とあわせてぜひ、参考にしてほしい。

  

1. スパナとレンチの違いとは?同じ道具?

レンチ、スパナ、ドライバーなどの工具の写真
DIYの必須工具ともいうべきスパナとレンチは、ボルトやナットを締める工具の名前である。ところでこのスパナとレンチ、何が違うのだろうか?まずは名前の由来から見ていこう。

スパナとレンチは語源が違うだけ

スパナもレンチも、ボルトやナットを回転させて締めたり緩めたりするための工具だ。実は両者に明確な違いはない。スパナはイギリス英語で「spanner」と表記し、レンチはアメリカ英語で「wrench」と表記する。つまり、スパナとレンチの違いは「語源」や「表記」である。現代の日本では、特徴に合わせて呼び方を変えているようだ。

2. 日本ではスパナとレンチの特徴に違いがある

スパナの写真
欧米では、スパナとレンチは同じ工具を指す。だが日本では一部を除き、先端の口が開いている工具をスパナ、閉じている工具をレンチということが多い。

日本における「スパナ」の特徴

日本でいうスパナは、先端が開放されているのが特徴だ。ボルトやナットの横から差し込んで回せる。レンチが6面でとらえるのに比べ、スパナは2面を挟んで回すことになる。面をとらえる面積が小さいため、大きな力を加えたときに滑ったり、ボルトやナットを傷つけたりする場合がある。

日本における「レンチ」の特徴

日本でいうレンチは、先端がリング状になったものを指す。ボルトの上からかぶせるように使うのが特徴だ。ボルトやナットが狭い場所にあるとレンチを差し込めないという欠点がある。だがその反面、レンチは6面でとらえられるのが利点だ。いったんはめると大きな力を加えても外れにくい。すなわちボルトやナットの頭をつぶすリスクも少ないという工具だ。

3. 日本で手に入る主なスパナとレンチの種類

ラチェットタイプのスパナやドライバーの写真
スパナやレンチには多くの種類があるが、日本では「〇〇レンチ」とする商品が多い。DIYを始めるなら、スパナやレンチの基本的な種類は押さえておきたい。

メガネレンチ

両端がまるでメガネのような輪の形をしているレンチだ。輪の口径に適合したボルトやネジしか使えないため、口径の種類もさまざまある。グリップの長さや、口部と柄を結ぶ角度などにも多くの種類があるのが特徴だ。

ラチェットレンチ

動作方向を一方向に制限する「ラチェット機構」が付いたレンチである。一度ボルトにはめ込んでしまえば回転させるたびにはめ直す必要がない。効率的にボルトを締めたり緩めたりできる工具だ。ただし後述するソケットレンチと違い、口部をボルトのサイズに合わせて差し替えることはできない。

トルクレンチ

車や自転車などのボルトは、ただ強く締めればよいわけではない。最適な締め付け強度「トルク」があるからだ。最適なトルクで締め付けなければ走行中にバランスを崩し、車のホイールが外れるといったおそれがある。適切なトルクで締められているかを確認する工具がトルクレンチだ。決められたトルク値まで締め付けると合図を送って知らせてくれる。

ソケットレンチ

ラチェット機構が備わったレンチだ。ラチェットレンチと違う点は、六角ソケット、十二角ソケット、ディープソケット、ヘキサゴンソケットなどが付いており、ソケットを交換するだけでいろいろなボルトに対応できる点である。

モンキーレンチ(モンキースパナ)

ウォームギアと呼ばれる、歯車状の調節装置が付いているのが特徴だ。ウォームギアを指で回しながら開口部の広さを調節すれば、ボルトやナットのサイズに合わせられる。ただし、ウォームギアはホールド力が高いわけではないため、使用中に緩むことがある。何度も滑るとボルトを傷付けるため注意が必要だ。ただしサイズ調節できる点では使い勝手がよいので持っておくと便利だろう。

4. スパナとレンチの選び方

いろいろなサイズのスパナとレンチの写真
スパナやレンチを正しく選ぶことができれば作業もスムーズに進められる。しかし選び方を間違えると、極端だが「使えない工具」になってしまうこともある。選ぶときのポイントも覚えておこう。

用途を明確にする

上述のように、日本でいうとスパナとレンチとでは構造や使い方が異なる。そのため「何をしたいのか」「何のためにスパナまたはレンチを必要としているのか」を明確にし、スタッフに探してもらうことが大切だ。

サイズをチェックする

ボルトのサイズに合わせて選ぶことも重要だ。サイズ調節が可能なタイプであればよいが、そうでなければまったく意味のない工具になってしまう。必ずサイズもチェックしておこう。

DIYをやるなら「セット」がおすすめ

DIYにチャレンジしたい方はとくに、複数サイズがそろったスパナとレンチのセットをおすすめしたい。さまざまなサイズのボルトやナットにも対応できるはずだ。

結論

レンチやスパナは、語源こそ違うが同じ工具を指す言葉である。ただし日本では分けて考えられることも多いため、本稿を参考に違いを覚えておこう。DIYをしない方も、自転車のパンクなどちょっとしたメンテナンスで使うことがあるはずだ。スパナやレンチを正しく選ぶための知識もぜひ身につけておこう。
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  • 公開日:

    2020年7月17日

  • 更新日:

    2022年11月10日

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