1. ペンチの種類【圧着ペンチ】

圧着ペンチの特徴と使い方について紹介する。他の種類とどのような違いがあるのか、確認しておこう。
圧着ペンチとは?
圧着機能がついたペンチで、英語ではクリンパーやクリンピングプライヤーと呼ばれる。ものを挟むくわえ部とは別に、クリップの付け根に圧着部があるのが特徴だ。
電工ペンチも圧着ペンチの一種だが、機能の種類によって分類される。圧着専用のタイプが圧着ペンチと考えればわかりやすい。
電工ペンチも圧着ペンチの一種だが、機能の種類によって分類される。圧着専用のタイプが圧着ペンチと考えればわかりやすい。
圧着ペンチの使い方を紹介
圧着ペンチは電気接続用の工具だ。電線をかしめたり、圧着したりといった用途で使用する。「かしめる」とは金属に圧力をかけて他の部品と密着させることだ。
対応する圧着端子のサイズは圧着ペンチによって異なるので、あらかじめ確認しておこう。他の種類でもかしめることはできるが、圧着の効果は薄いので専用の圧着ペンチの使用がおすすめだ。
対応する圧着端子のサイズは圧着ペンチによって異なるので、あらかじめ確認しておこう。他の種類でもかしめることはできるが、圧着の効果は薄いので専用の圧着ペンチの使用がおすすめだ。
2. ペンチの種類【丸ペンチ】

丸ペンチの特徴について紹介しよう。特徴と使い方について紹介するので、ぜひチェックしてほしい。
丸ペンチとは?
丸ペンチは先端が細いタイプのペンチだ。ラジオペンチと似ているが、丸ペンチにはワイヤーなどをカットをする裁断機能がない。
先端の長さや細さ、サイズは丸ペンチの種類によって異なる。極細タイプは細かいパーツ用、ロングタイプは手が届きにくい場所用というように、用途に合った丸ペンチを選ぶことが重要だ。
先端の長さや細さ、サイズは丸ペンチの種類によって異なる。極細タイプは細かいパーツ用、ロングタイプは手が届きにくい場所用というように、用途に合った丸ペンチを選ぶことが重要だ。
丸ペンチの使い方を紹介
小さな部品をつかんだり、ワイヤーを折り曲げたりする用途に適している。細かい作業に向いている種類のペンチなので、電子機器の修理や組み立てに活用できる。
クラフトなどにも便利な種類で、ハンドメイド専用の丸ペンチもあり、繊細なパーツにも傷がつきにくいのが特徴だ。
クラフトなどにも便利な種類で、ハンドメイド専用の丸ペンチもあり、繊細なパーツにも傷がつきにくいのが特徴だ。
3. ペンチの種類【ラジオペンチ】

ラジオペンチはさまざまな用途に使えるのが魅力だ。他の種類のペンチと比較するので、選ぶときの参考にしてほしい。
ラジオペンチとは?
ラジオの組み立てを行ったことから、ラジオペンチと呼ばれている。ラジオペンチの形状や使い方は丸ペンチとほとんど同じだ。
先端にデコボコがついたタイプはものを掴んでも滑りにくい。針金や銅線の加工など、細かい作業に適した種類のペンチだ。
先端にデコボコがついたタイプはものを掴んでも滑りにくい。針金や銅線の加工など、細かい作業に適した種類のペンチだ。
丸ペンチとの違いは裁断機能
ラジオペンチは裁断機能がある種類なので、針金や導線をカットできる。丸ペンチとニッパーが必要な作業を、ラジオペンチだけで行うことが可能だ。
裁断機能を使う場合は柄の端を持てば硬い針金もカットしやすい。ただし、太い針金は切りにくく切り口は山形になる。太い針金を切ったり切り口をまっすぐにしたい場合は、裁断専用のニッパーを使おう。
裁断機能を使う場合は柄の端を持てば硬い針金もカットしやすい。ただし、太い針金は切りにくく切り口は山形になる。太い針金を切ったり切り口をまっすぐにしたい場合は、裁断専用のニッパーを使おう。
4. ペンチの種類【電工ペンチ】

ペンチの種類の中には専門性の高いタイプも多い。多機能な電工ペンチの特徴と、圧着ペンチとの違いについて紹介しよう。
電工ペンチとは?
電気工事に使用するためのペンチだ。他の種類よりもくわえ部が大きいため、パイプやケーブルなどもしっかりつかめる。
圧着や裁断、被覆を剥がす機能を備えているのが大きな特徴だ。ワイヤーストリッパーやニッパーが不要で、使用する部位を変えるだけでいろいろな機能を使える。
圧着や裁断、被覆を剥がす機能を備えているのが大きな特徴だ。ワイヤーストリッパーやニッパーが不要で、使用する部位を変えるだけでいろいろな機能を使える。
圧着ペンチとの違い
電工ペンチは圧着の他にもさまざまな機能を備えている。圧着ペンチは圧着機能だけなので、電工ペンチのほうができる作業が多い。
屋内電気配線に使うのが圧着ペンチ、自動車などの電装部品に適しているのが電工ペンチと考えよう。用途によってペンチの種類を使い分けるのがポイントだ。
屋内電気配線に使うのが圧着ペンチ、自動車などの電装部品に適しているのが電工ペンチと考えよう。用途によってペンチの種類を使い分けるのがポイントだ。
5. ペンチと似た種類【プライヤーとの違い】

一見すると似ているペンチとプライヤーだが、実は異なる種類の工具だ。プライヤーの特徴とペンチとの違いについて解説する。
プライヤーとは?
プライヤーはものをつかんだり折り曲げたりするための工具だ。挟む部分は角型タイプと丸柄タイプがある。
開口部分がスライド構造になっているのが特徴だ。複数の機能を持つコンビネーションプライヤー、先端が曲がったベントノーズプライヤーなど、いろいろな種類がある。
開口部分がスライド構造になっているのが特徴だ。複数の機能を持つコンビネーションプライヤー、先端が曲がったベントノーズプライヤーなど、いろいろな種類がある。
ペンチとの違い
形が似ておりものをつかむのも同じだが、適した用途は異なる。フライヤーはペンチと比べて開口範囲が広いのが特徴だ。
軸の部分がスライドするのでペンチでつかめない太いものや厚いものにも使用できる。大きなものをつかむならプライヤー、ワイヤーやケーブルのなど細かい加工をするならペンチといったように、種類を使い分けよう。
軸の部分がスライドするのでペンチでつかめない太いものや厚いものにも使用できる。大きなものをつかむならプライヤー、ワイヤーやケーブルのなど細かい加工をするならペンチといったように、種類を使い分けよう。
結論
ペンチは種類によって形や機能が異なる。細かい作業が得意なラジオペンチや、さまざまな機能を備えた電工ペンチなど、それぞれの特徴や使い方を把握しておこう。作業の内容によってはプライヤーとの使い分けも検討してほしい。複数のペンチを用意して工具箱に入れておけば、さまざまなシーンで活用できる。