1. 羽毛布団の選び方【羽毛】

羽毛布団の選び方で重要なポイントとなるのが、使われている羽毛の種類や量だ。そもそも羽毛とは、水鳥の胸のまわりに生えているフワフワとした毛のことを指す。羽毛布団の質は、この羽毛の種類や使われている量によって大きく変わってくる。
「ダック」と「グース」の違い
羽毛には、アヒルの毛である「ダック」とガチョウの毛である「グース」がある。一般的にはガチョウのほうが体が大きいため、グースの羽毛のほうが大きくボリューム感があり、値段も高級になる。またダチョウは草食のため、雑食であるアヒルの羽毛より臭いにくいというメリットも。
寒冷地産のグースや「マザーグース」はさらに高品質
羽毛は冷たい水から身を守るためのものなので、寒い地域で暮らすガチョウはより良質の羽毛を持つとされる。
グースの中でもさらにワンランク上なのが、繁殖用として一定期間飼育されたガチョウの羽毛「マザーグース」だ。この羽毛は普通のグースよりもさらに大きく、保湿性が優れている。
グースの中でもさらにワンランク上なのが、繁殖用として一定期間飼育されたガチョウの羽毛「マザーグース」だ。この羽毛は普通のグースよりもさらに大きく、保湿性が優れている。
ダックの中でも「アイダーダック」は別格
先ほどダックよりもグースのほうが高級だと説明したが、実は例外もある。それがアイスランドなどに生息する「アイダーダック」と呼ばれるアヒルの羽毛だ。アイダーダックの羽毛は保湿性や非常に高く、羽毛の中では最高級とされる。
羽毛の量(ダウン率)にも注目しよう
羽毛布団には、水鳥の胸に生えるフワフワの毛(ダウン)のほかにも、翼部分の羽根(フェザー)や腹部に生える小さな羽根(スモールフェザー)なども含まれている。一般的に羽毛布団とは、ダウンを50%以上使ったものを指す。
羽毛布団は、ダウンの量が多いほうが保湿性が高く、暖かくなりやすい。「ダウン◯%」のように品質表示がついているので、このダウン率の高さを1つの指標とするのもおすすめだ。
羽毛布団は、ダウンの量が多いほうが保湿性が高く、暖かくなりやすい。「ダウン◯%」のように品質表示がついているので、このダウン率の高さを1つの指標とするのもおすすめだ。
2. 羽毛布団の選び方【生地の素材】

羽毛布団の選び方においては、羽毛だけでなく布団の生地に注目することも大切だ。羽毛布団の生地には、綿、シルク、ポリエステルなどさまざまな素材が使われている。以下でそれぞれの特徴を見ていこう。
綿
通気性・吸湿性が優れた素材で、肌触りがよく寝心地もいい。さらに品質の高い綿は「超長綿」と呼ばれ、柔らかでフィット感がある。
シルク
なめらかな触り心地で表面の光沢も美しいため、高級布団に採用されやすい。肌触りは最高だが耐久性が低く、クリーニングに出しづらいなどの面では要注意だ。
ポリエステル
軽くて値段もリーズナブルなうえ、最近は水で洗えるタイプも多い。しかし吸湿性に劣るため、寝苦しく感じる場合もあるだろう。
3. 羽毛布団の選び方【生地の構造】

羽毛布団の選び方で見落としがちなのが、生地の構造だ。羽毛布団は、生地の構造によって保温力や通気性などが変わってくる。
立体キルト
羽毛布団の生地に立体的なマス目を作る「立体キルティング加工」が施されたタイプ。縫い目の部分にも羽毛が入るため暖かく、冬用におすすめだ。さらにカサが出るため、羽毛が片寄りにくくなる。
平キルト
羽毛布団の表と裏の生地を直接縫い付けているタイプで、値段がリーズナブルだ。縫い目の部分には羽毛が入らないため保湿性には劣るが、通気性が高く夏用に向いている。
4. 羽毛布団の選び方【耐久性】

選び方のコツとしてもう1つ紹介したいのが、羽毛布団の耐久性をチェックすることだ。羽毛布団の寿命は一般的に約10~15年が目安といわれるが、長く使っていると羽毛のボリュームがなくなってきたり、生地が傷んだりしやすい。
とくにシルクの生地でできた羽毛布団は耐久性が低く、直射日光にも弱いため天日干しも避けたほうがいい。
羽毛布団を使い続けていると寝汗や皮脂で汚れてくるが、中には洗える布団もある。ただし洗い方を誤ると羽毛が潰れるおそれもあるため、失敗したくない場合はクリーニング店に頼むといいだろう。
とくにシルクの生地でできた羽毛布団は耐久性が低く、直射日光にも弱いため天日干しも避けたほうがいい。
羽毛布団を使い続けていると寝汗や皮脂で汚れてくるが、中には洗える布団もある。ただし洗い方を誤ると羽毛が潰れるおそれもあるため、失敗したくない場合はクリーニング店に頼むといいだろう。
結論
羽毛布団の上手な選び方のポイントは、羽毛の種類や量、生地の素材や構造、耐久性などに注目することだ。羽毛布団の値段は非常に幅が広いため、ある程度の予算を決めてから選ぶのもおすすめだ。お気に入りの1枚を選び、丁寧に長く使おう。