1. 階段に絵を飾るメリット
「自宅で優雅に絵を飾るなんて、セレブでもあるまいし」そのような考えはもう古い。インテリアの一部として絵を飾って楽しんでいる人々が急増中なのだ。そして、飾るスペースとして階段がいま注目されている。
階段は意外なアートスペース
絵を部屋に飾る場合、家具との調和や絵に対する壁の面積など、いろいろな規制や影響が考えられる。自分の好きな絵を飾ってみたけれど、部屋の雰囲気に全然マッチしていなかったとがっかりするのもこのせいだ。
しかし、階段の壁なら基本的に何もないスペースだ。そして、上り下りする際に、ゆっくりと絵を鑑賞できるアートスペースでもある。訪問客にも楽しんでもらえるギャラリーになるだろう。
しかし、階段の壁なら基本的に何もないスペースだ。そして、上り下りする際に、ゆっくりと絵を鑑賞できるアートスペースでもある。訪問客にも楽しんでもらえるギャラリーになるだろう。
2階にリビングがあれば、なお効果的
最近の一戸建ては、リビングを陽の当たる2階にする方が増えてきている。そうすると、玄関からすぐに階段を上るという動線になる。お客様をお出迎えするとき、必ず階段を通ることになる。階段の絵は、ある意味ウェルカムボードのような役割を果たすことになるのだ。
2. 階段に絵を飾る方法
階段に絵を飾るためには、いろいろな方法がある。絵のサイズや重さ、取り換えやすさなどを考慮して飾る方法を決めていこう。
まるで美術館のようなピクチャーレール
ピクチャーレールは、よく美術館で見られる絵の飾り方で、ワイヤーフックを使って階段に飾ることができる方法だ。階段に絵をスタイリッシュにレイアウトしたい方、壁に穴をたくさん開けたくない方、頻繁に絵を替えたい方にピッタリだ。
ピクチャーレールには、埋め込み式と後付け式がある。埋め込み式は新築やリフォームのときに施行してもらうことになる。後付けはレールが目立ってしまうが、思い立ったらすぐに取り付けられる。
ピクチャーレールには、埋め込み式と後付け式がある。埋め込み式は新築やリフォームのときに施行してもらうことになる。後付けはレールが目立ってしまうが、思い立ったらすぐに取り付けられる。
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手軽なフックを使った絵の飾り方
絵をキレイに飾るため、いろいろな種類のフックがある。代表的なフックが「だるまピン」「だるまフック」「3本ピンフック」だ。
だるまピンは、100均などでも手軽に購入できる。絵をそのまま階段に飾りたい、階段の壁に対してピッタリと飾りたいという場合に適している。ただし、絵の重さは1kg以下にとどめておこう。
だるまピンは、100均などでも手軽に購入できる。絵をそのまま階段に飾りたい、階段の壁に対してピッタリと飾りたいという場合に適している。ただし、絵の重さは1kg以下にとどめておこう。
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「だるまフック」は、だるまピンに紐を引っ掛けるフックがついたものだ。額縁のある絵を飾りたい場合に適している。絵の重さは額縁を含めて2kg以内を目安にする。
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3本ピンフックは、耐荷重がほかの2つのピンよりも大きくなっていて、額装の絵を飾るときに使用する。比較的大きめで、後ろに紐が通っている絵に適している。耐荷重は10kg以下を目安にする。
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3. 壁を傷つけずに階段に絵を飾る方法
いままで紹介してきたのは、小さくても壁に穴を開けてしまう方法だ。家が賃貸物件の場合、引っ越すときに原状回復での引き渡し条件になっていることも多い。そのため、絵を飾るのに壁に穴を開けられないという方も多いだろう。そのようなときに便利なアイテムを紹介しよう。
そのまま階段に置く
オープン階段になっている場合など、そのまま大きめの絵を階段に置いてしまうというのもおすすめだ。リビングから見える階段なら、そのままアートギャラリーとしても見栄えがする。
また、階段の踊り場にイーゼルを立てかけて絵を飾るという方法も壁に傷をつけずに簡単に絵を飾れる。
また、階段の踊り場にイーゼルを立てかけて絵を飾るという方法も壁に傷をつけずに簡単に絵を飾れる。
軽い絵なら「コマンドフック」や「ひっつき虫」で
500g以下の軽い額装の絵やキャンパスだけ飾る場合には、コマンドフックやひっつき虫がおすすめだ。もともとカレンダーを壁に貼るときに使う商品だが、絵を飾るときにも便利だ。
絵の両端に2個使ってバランスをとるといいだろう。剥がすときにも壁紙などを傷めずにキレイに剥がせる。ただし、壁の素材によっては粘着力が弱くなって使えないケースがあるので確認しておこう。
絵の両端に2個使ってバランスをとるといいだろう。剥がすときにも壁紙などを傷めずにキレイに剥がせる。ただし、壁の素材によっては粘着力が弱くなって使えないケースがあるので確認しておこう。
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4. 階段に絵を飾るポイント
階段に絵を飾るときにどのようなことに注意すればいいだろう。アートスペースにふさわしい飾り方を紹介しよう。
目の高さに合わせて絵を飾る
階段は、目線が上下する場所だ。そのため、目線に合わせて絵の位置を変える必要がある。階段の床面から140~150cmを目安に絵の位置を決めよう。
また、階段のように上下の動きが伴う場合には、傾斜に合わせて高さに変化をもたせよう。複数の絵を飾ることで、より見栄えのするアートスペースを演出できる。
また、階段のように上下の動きが伴う場合には、傾斜に合わせて高さに変化をもたせよう。複数の絵を飾ることで、より見栄えのするアートスペースを演出できる。
階段に絵を飾るときには壁との距離を均一に
階段に額縁の絵を飾るとき、横から見ると絵がまるでお辞儀をしているように前に傾いてしまう。すると正面から絵を見た場合、影が均等につかずに絵の魅力が半減してしまうのだ。
このようにならないためには、壁と絵との距離を一定にする必要がある。ウレタンボードなどを適当に切って絵の下の部分に接着してみよう。正面から見て影が均一に見えて、アートギャラリーのような雰囲気を出せる。
このようにならないためには、壁と絵との距離を一定にする必要がある。ウレタンボードなどを適当に切って絵の下の部分に接着してみよう。正面から見て影が均一に見えて、アートギャラリーのような雰囲気を出せる。
結論
階段スペースは、意外と気がつかないアートスペースになる。家具などに影響されないぶん、じっくりと絵を鑑賞するのに最適だ。絵の飾り方としていろいろな方法があるが、壁を傷つけたくない場合には、額を含めて絵の重さを考慮しながらアイテムを選ぼう。絵を飾ることがぜいたくであると考える時代ではない。自分のギャラリー作りの一歩として、まずはお気に入りの1枚を階段に飾ってみよう。