- 氷と水
- アイスバッグ(氷のう)または密閉できるジッパーバッグ
- タオル
- アイスバッグまたは氷のうの半分程度まで氷を入れる
- コップ1杯分程度の水を加える
- 密閉すれば完成
- 小さいサイズのジッパーバッグに氷を10個ほど入れる
- 塩をひとつまみ入れる
- 水を半分くらいまで加えて空気を抜き、密閉する
- もう1枚の小さいサイズのジッパーバッグでも同じものを作る
- 2つのジッパーバッグを大きいサイズのジッパーバッグに入れて密閉すれば完成
1. 氷枕の作り方2選
ご家庭で簡単にできる氷枕の作り方を2パターン紹介しよう。製氷機で作った氷を使用するが、なければコンビニなどで手に入るキューブアイスなどでもOKだ。
用意するもの
製氷機の氷を使って作る場合、氷と水、そしてアイスバッグ(氷のう)あるいはジッパーバッグ(小2枚+大1枚)のいずれか、そしてタオルを用意すればOKだ。なおアイスバッグの場合は留め具もセットになっているはずなので、そちらもお忘れなく。
氷枕の作り方|アイスバッグ(氷のう)を使う方法
製氷機で作れる氷が四角いものなら、完成後に取り出して水を少量かけ、角を少しだけ溶かすとよい。それにより氷枕のゴツゴツ感が和らぐ。アイスバックや氷のうの半分くらいまで氷を入れたら、あとは水をコップ1杯分ほど加えて、中身がこぼれないように閉じれば完成だ。タオルを巻いて使おう。
氷枕の作り方|ジッパーバッグを使う方法
小サイズの中に氷を10個ほど入れ、溶けにくくするための塩をひとつまみ加える。水を半分くらいまで入れ、空気を抜きながら閉じる。同じものをもう1つ作ったら、大サイズに入れて閉じれば完成だ。タオルでふんわり包んで使おう。
2. 氷枕の冷却効果を高める・持続させる作り方のコツ
せっかく作った氷枕も、すぐに温くなってしまっては意味がない。ご家庭で作る際に知っておくと役立つポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてほしい。
中の空気はしっかり抜く
氷枕を作る際、口を閉じる前に中の空気をしっかり抜くことが重要だ。熱伝導率が低い空気の代わりに水で満たすことで、冷却効果が高まるというのがその理由である。もちろんジッパーバッグで作るときも同様なので、ぜひこの作り方のコツを覚えておこう。
氷の量は半分〜2/3程度まで
氷枕の冷却効果を高める=氷の量を増やせばよいと考えがちだが、氷が溶けると空気となるため、考えているような冷却効果は得られにくい。したがって氷はアイスバッグやジッパーバッグの半分程度、多くても2/3程度に留めておこう。
水の量はコップ1〜2杯程度で十分
水をたっぷり入れたほうがよく冷えそうな気がする。だが水を入れる目的は「熱伝導率が低い空気を減らすこと」にある。そのため氷と氷の間を埋める程度入っていれば十分だ。
3. 市販の氷枕やアイスノンは消臭剤になるってホント?
ややテーマがずれるが、せっかくなのでちょっとした豆知識も紹介しておきたい。市販の氷枕やアイスノンに入っている高吸水性ポリマーを利用した、消臭剤の作り方だ。
市販の氷枕などを使った消臭剤の作り方
高吸水性ポリマーが使われている氷枕やアイスノンを常温に戻し、中身を出す。出した中身をオシャレなガラス瓶などに入れると、見た目にもキレイなインテリア消臭剤となる。作り方の手順はこれだけといたってシンプルだ。
【エッセンシャルオイルを加えるのもおすすめ】
お好みのエッセンシャルオイルを数滴垂らし、いい香りを楽しむのもおすすめである。たとえば玄関なら、スッキリした香りで靴箱のにおい軽減効果も期待できる、ペパーミントやユーカリなどが合うだろう。
【麻紐を使ってオシャレなインテリアにする方法も】
香り付け以外にも、麻布や麻紐を使ってちょっとしたインテリアのように飾る方法もおすすめだ。手作りラベルを貼ってもよいし、ガラス瓶の内側を水性ペンで少しだけ塗り、色を出すなどしてもよい。
消臭剤を作る際の注意点
高吸水性ポリマーは、柔らかいアイスノンではなく昔ながらのカチカチに固まるアイスノンに使われている。中身を確認してから消臭剤を作ろう。また作る際や作ったあと、小さな子どもやペットが誤飲してしまうことがないよう、保管場所にはくれぐれも注意しよう。
4. 蒸し暑い夏の夜は氷枕でエアコンいらず!
蒸し暑く寝苦しい夏の夜は、エアコンを入れたままにしているというご家庭も多いだろう。だがエアコンは扇風機などよりも電気代がかかるため、つけっぱなしは気が引けるものだ。
氷枕があればエアコンなしでも快適に眠れる
そんな夏の夜におすすめしたいのが氷枕だ。氷枕があればエアコンを使わなくても頭がヒンヤリして快適に眠れる。ただし身体には直接触れないよう、布などで巻いて冷たさを調整することは忘れないでほしい。ギンギンに冷えすぎると頭が冴え、眠りにつきにくくなるためだ。
暑さを和らげるポイントは「頭寒足熱」
頭寒足熱とは文字通り、頭を冷やして足を温めるということである。ヒトは平均的に下半身のほうが冷えているため、上半身を冷やすことで身体全体の温度差をなくすという意味がある。これが反対(頭熱足寒)になると身体が冷えすぎてしまうので気をつけよう。
また、のせた頭が不安定なときは布を敷いて高さを出すなど、自分が心地よいと思う高さに調節することも、蒸し暑く寝苦しい夏の夜を乗り切るためのポイントだ。
結論
氷枕の作り方そのものは難しくはないが、冷却効果を高めたり持続させたりするためには「氷の量」「水の量」「空気」の3点に気をつけよう。蒸し暑い夏の夜に氷枕を使えば、エアコンに頼らなくても快適な睡眠が得られるだろう。氷枕やアイスノンの効果的な使い方と消臭剤の作り方なども覚えておくと、日常生活で役立つときがあるかもしれない。