目次
- 1. 折りたたみベッドのメリット
- 2. 折りたたみベッドのデメリット
- 3. 折りたたみベッドの選び方
- 4. 折りたたみベッドのおすすめ3選
- 5. 折りたたみベッドはメリット・デメリットをきちんと把握した上で選ぼう
1. 折りたたみベッドのメリット

折りたたみベッドの購入を検討している方に向けて、メリット・デメリットを解説する。まずは考えられるメリットから見ていこう。なお本稿では「一般的にいわれているメリット・デメリット」を挙げていくが、すべての折りたたみベッドに当てはまるとは限らない点だけ、ご承知おきいただきたい。
部屋を広く使うことができる
折りたたむことで本来ベッドがある場所をほかの目的で使える。寝るまでは移動できるソファを置いて、その部屋をリビング的に使うといったことも可能だ。折りたたみベッドはいわば、日本の狭い住宅事情にマッチした合理的なベッドといえる。
ベッドのまわりを掃除しやすい
単品のベッドフレームは大きさも重量もあるため、容易に動かすことができない。ベッドの下にホコリが溜まってしまうといったことも多いだろう。その点、折りたたみベッドならコンパクトにできるうえ移動も可能なので、ベッドの下などが掃除しやすい。
湿気がこもりにくい
手軽に移動できるので、ベッドの下などに湿気が溜まってしまうのを防げる。ベッドフレームのみのものを買えば、ちょっとした「布団干し」として使うこともできる。布団には湿気が溜まるため、こまめに干すことが大切だ。折りたたみベッドならそうしたお手入れもしやすいだろう。
価格が安く組み立てやすいものも多い
単品のベッドフレームとマットレスを別々に購入するときと比べて安価なものが多い。また一般的な木製ベッドフレームに比べてパーツが少なく、ネジ留めだけで組み立てられるものも多い。
リクライニング機能があるものも多い
折りたたむか広げるかだけでなく、こまめに角度調節できるリクライニング機能が備わった折りたたみベッドもある。そうした商品なら、テレビを観たり読書をしたりなど寝る以外の使い方も可能だ。
2. 折りたたみベッドのデメリット

続いてデメリットを見てみよう。メリットと双方踏まえてじっくり検討してほしい。
ベッドフレーム+マットレスよりも寝心地の点でやや劣る
折りたたむという機能性を重視して作られることから、ベッドフレームのデザインも限られている。もちろんお好みのデザインのものがあればOKだが、インテリア性やオシャレさを求めるのであれば選択肢は狭いと思っておいたほうがよいだろう。
折りたたんで置いておくスペースが必要になる
折りたためばコンパクトになるためさほど問題にならないかもしれないが、室内の端のほうなどに置いておくスペースは必要になる。その分部屋が狭くなるため、折りたたみ時に部屋を少しでも広く使いたいという場合はむしろロフトベッドなどを検討したほうがよいかもしれない。
強度やきしみなど耐久性が不安な商品もある
ベッドフレームがパイプであったり、折りたたむための可動部が多かったりすることなどから、どうしても強度の面で単品のベッドフレームより劣る場合がある。きしみが気になったり、マットレスもスプリングがなくヘタりやすかったりといったことも考えられる。
マットレスだけを買い替えることができない
ベッドフレームとマットレス一体型の場合、マットレスだけを交換できない場合がほとんどだ。ベッドフレームは問題ないのにマットレスの寿命で買い替えなければならない、ということがある。あるいはマットレスの寝心地が悪かったときも、結局まるごと買い替えなければならなくなるかもしれない。
フローリングを傷つける心配がある
折りたたんで移動させることが前提なので、脚にキャスターが付いているものがほとんどである。長く使っていくうちに、少しずつフローリングに傷が付いてしまうことも考えられる。
ベッドの下に物を収納できない
一般的なベッドフレームであれば、ベッドの下にシーズンオフの布団や衣類などを収納しておくことができる。だが毎日折りたたんで移動させることが前提の折りたたみベッドの場合は、下に収納することができない。
結局折りたたまず放置してしまうことも
「たたまなければならない」というわけではないが、折りたたみベッドのメリットはオンとオフを使い分けることで、部屋のスペースを有効利用できる点だ。だが「面倒」「出し入れが大変」といった理由でそのままにしてしまうこともある。それなら単品のベッドフレームとマットレスを購入したほうが快適な睡眠を追求しやすいはずだ。
購入前に「自分のライフスタイルや性格にマッチしているか」を含めて検討したほうがよいだろう。
3. 折りたたみベッドの選び方

折りたたみベッドを選ぶときのポイントをお伝えしておこう。
フレームタイプ
【マットレス一体型】
それぞれ単品で買うよりも安いことが多く、買い足すものは掛け布団や枕程度で済むなど手軽だ。ただし収納する際にマットレスの分だけ厚みが出る。
【すのこタイプ】
マットレスは別で用意しなければならないが、通気性がよく折りたためば布団干しとしても使える。木材の厚みや枚数などによっては強度が弱いこともある。
【パイプフレーム】
こちらも強度的に不安があるが、折りたたむとコンパクトになるので狭いスペースにも収納できる。来客用のベッドにもピッタリだ。
【ハイタイプとロータイプもある】
高いもので30cm、低いもので10cmなどベッドフレームの高さにもいろいろな種類がある。最終的にはお好みでよいのだが、ハイタイプは脚が長い分収納する際にスペースを必要とする可能性がある。
サイズ
一人暮らしの方が折りたたみベッドを選ぶ場合、サイズはシングルが基本になるだろう。だが実際、シングルではやや狭いと感じることが多い。寝返りのことも考えると、セミダブル程度のサイズはほしいところだろう。
重さ、折りたたみやすさ
折りたたみベッドにもいろいろな商品があり、それぞれ重量や折りたたみやすさが異なる。自分にとって重すぎたり容易に折りたたみづらかったりすれば、毎日移動して収納するのが億劫になることもある。
とはいえ軽すぎるものは耐久性に不安が残るなど、悩むことが多いポイントだ。ワンタッチorツータッチで折りたためて、かつ持ち手つきで簡単に持ち上げられるといった商品を選ぶとよいだろう。
コンセントやリクライニングなどの機能
スマートフォンやタブレットを充電したいときは棚やコンセント付きのもの、ソファ的な使い方をしたければリクライニング機能を搭載したものなど、付帯する機能にも目を向けておこう。
4. 折りたたみベッドのおすすめ3選

折りたたみベッドのおすすめを紹介しよう。
ホームテイスト「宮コンセント付き折りたたみすのこベッド Arche」
スマートフォンなどを置いておける宮台にコンセント1口が付いている折りたたみベッドだ。調質性に優れた天然桐が使われている。折りたたむと幅約50cmとコンパクトになる。
山善「折りたたみベッド 宮付き」
宮付き(コンセントはなし)、リクライニング機能を搭載した折りたたみベッド。マットレス上部には、面で支えて寝返りをサポートする高反発ウレタンが採用されている。
エムール「折りたたみベッド ワイドシングル ロータイプ」
ヒノキを使った折りたたみベッドだ。一般的なシングルよりもやや広めに作られている。ハイタイプ(高さ約36cm)もあるが、ロータイプでも約23.5cmとそこそこ高い。
5. 折りたたみベッドはメリット・デメリットをきちんと把握した上で選ぼう

折りたたみベッドといっても、さまざまなメーカーから実に多様な商品が発売になっている。寝心地を重視するのか、とにかくコンパクトさを重視するのか、出し入れのしやすさを重視するのか、デザイン性を重視するのかなど、自分が選ぶときのポイントをはっきりさせておくと絞り込みやすいだろう。
メリットもデメリットもあるので、双方をきちんと把握した上で実際に使ってみるところをイメージし、より自分のライフスタイルに合うものを選んでほしい。
結論
折りたたみベッドは進化している。従来のような簡易ベッドに比べても寝心地はよくなっているはずだ。だが安い買い物ではないため、メリット・デメリットをじっくり比較するとともに、毎日折りたたむのかどうか(たたまないのであれば単品がおすすめ)なども考えて購入しよう。