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多年草とは?一年草・二年草・宿根草との違いや種類、育て方も紹介!

多年草とは?一年草・二年草・宿根草との違いや種類、育て方も紹介!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年8月 5日

多年草とはどのような植物だろうか。一年草や二年草、宿根草との違いは何だろう。この記事では、多年草とは何か、その他の植物との違いや代表的な多年草、上手な管理方法について紹介する。多年草を庭や鉢に植えて、庭や玄関を華やかに彩ろう。

  

1. 多年草とは何か

「多年草は育てやすい」と聞いたことがある方もいるだろう。実際、多年草は育てやすく繁殖力の強いものが多い傾向にある。まずは、多年草とはどのような植物なのか知っておこう。

多年草とはどんな植物?

多年草とは名前を見ても分かるように、一度植えたら数年以上開花を繰り返す植物のことだ。開花時期以外は花を付けず、緑のみが残るものがほとんどだが、植え替えや水やりの手間も少ないことから初心者にも人気が高い。

2. 多年草とは一年草や二年草、宿根草となにが違う?

1年間を通してガーデニングにかかせない多年草。では多年草とは一年草や二年草、宿根草と何が違うのか、それぞれの特徴とあわせて解説する。

一年草とは

一年草とは「一年性植物」とも呼ばれ、種をまいた年に発芽し、種をつけると枯れてしまう植物を指す。基本的には残された種から新しい株を育てて花を咲かせていくという流れとなる。原産地では多年草であっても、日本の気候により1年で枯れる場合も一年草として扱われる。

二年草とは

二年草とは「二年性植物」または「越年草」とも呼ばれる植物で、種をまいた年に根や葉を広げ、翌年に花を咲かせるという特徴がある。

宿根草とは

宿根草とは多年草の一種であり、同じように毎年花を咲かせる。しかし、多年草と違い、生息時期以外は地上に出ている部分(花、草、茎など)は枯れてしまうのが特徴だ。地上には何も残っていないため枯れてしまったように見えるが、根が残っていて翌年も同じ場所から花が咲く。一般的な多年草と同じく植えっぱなしのまま育てられるため手間がかからず経済的だ。

3. 多年草の花とは?

ガーデニング初心者から上級者まで人気の高い多年草。なかでも代表的な多年草をいくつか紹介しよう。なお宿根草も多年草に含まれることから、ここでは宿根草と多年草をひと括りにして紹介する​​。

サクラソウ

サクラソウとは、春に芽を出す多年草で、江戸時代から栽培記録が残る伝統園芸植物の1つである。中央から1本の花茎を出し、花径2~5cmの数輪の花が咲く。4〜5月にかけて開花し、6月ごろには葉が黄ばみだして花が枯れる。

ガーベラ

ガーベラとは、くっきりとした色と大きめの花弁が特徴の多年草だ。葉は地面近くに集まり、花茎だけが長く伸びて花が咲く。人気の花で品種も多く、寄せ植え用の丈が短いものや切り花用の背が高いものなどバリエーションが豊かである。

コチョウラン

コチョウランとは、ラン科植物の中でも長期間花が楽しめる種類だ。肉厚で大きな葉の中に水分や養分をためて成長するという特徴がある。花姿が豪華であり、記念やお祝いのギフトとしても有名だ。温暖な気候を好むため室内での栽培に向いており、冬の寒さには十分注意が必要である。

チューリップ

チューリップとは、花も葉もシンプルで美しい、春の花を代表する球根植物だ。現在およそ1000品種が世界中で育てられており、バリエーションの多さも魅力となっている。3〜5月に開花し、開花期間は1〜2週間である。

クリスマスローズ

クリスマスローズとは、冬場に花を咲かせる耐寒性の強い多年草である。葉柄と花柄が根茎から別々に伸びるという無茎種だ。花色や花形も豊富で、庭植えでも鉢植えでも育てられる。多くは常緑だが落葉する品種もある。​​

キキョウ

キキョウとは、東アジアに広く分布する多年草で、日当たりのよい場所を好む。背丈は10〜120cmで、6〜10月の開花時期になると、先端近くに1~10数輪の花が咲く。その美しい花は古来より人々に愛されてきたが、国内の自然で咲く姿はほとんど見られなくなっている。

4. 多年草の草(ハーブ)とは?​​

花ではなく草や葉を楽しむ植物として「ハーブ」がある。ハーブには多年草のものが多く、繁殖力も強い。次はおすすめの多年草のハーブをいくつか紹介する。こちらも宿根草と多年草をひと括りにして紹介する​​。

ロシアンセージ

ロシアンセージとは、低木状の多年草である。茎や葉は灰緑色をしており、青紫色の小花が群れ咲く。全体的にパステル調でふんわりとやさしい色味をしており、ボリューム感もあるため人気が高い。ラベンダーにも似ているが、ラベンダーとは違い開花期が長く大型である。

レモングラス

レモングラスとは、レモンとショウガを混ぜたような香りのあるハーブだ。レモングラスから作られた精油は虫よけのキャンドルやスプレーに使われている。東南アジアでは葉を香りづけに使うこともあり、代表的な料理としてトムヤムクンが挙げられる。温帯では開花しにくい。

ローズマリー

ローズマリーとは、地中海沿岸地方が原産の多年草のハーブだ。スッキリとした香りが特徴で、​​乾燥させたお茶や料理のアクセントとしてよく使われる。暑さと寒さの両方に強く、冬場は0度くらいまでなら外でも耐えられる育てやすい植物である。

ミント

ミントとは、シソ科ハッカ属の総称である。代表的な品種として、スペアミントやペパーミントが有名だ。​​爽やかな香りが特徴で、お茶や料理の香りづけ、サラダやデザートなど、幅広く使用されている。多くは多年草で、なかには一年草の品種も存在する。

フェンネル

フェンネルとは、古来から食用や薬用に広く利用されてきたハーブのひとつだ。品種によっては草丈が2mにもなる大型の多年草もある。​​硬くなる前の若い茎の部分はセロリのような食感と味を持ち、食用としても人気が高い。羽根のような細やかで明るい緑葉は魚料理によく利用される。

ラベンダー

ラベンダーとは、​​​​鮮やかな紫色が印象的なハーブだ。​4~7月に開花を迎える。​​心地よい香りも魅力で、入浴剤や芳香剤の香りとしても多く利用されている。耐暑性や耐寒性は品種によって異なるため、栽培するときは育てる環境に適した品種を選ぼう。

5. 一年草や二年草の草花とは?

一年草や二年草のなかにもガーデニングに欠かせない草花は多い。多年草の次は、代表的な一年草や二年草の草花を紹介する。

一年草|キンギョソウ

キンギョソウとは、色幅のバラエティが豊富で、鮮やかな色彩が魅力の草花である。名前にあるように金魚を連想させる花形が特徴だ。短日で咲く種類や長日条件で咲く種類など品種も多く、育て方次第でほぼ通年花が咲く姿を楽しめる。キンギョソウは、正式には多年草であるが、蒸れに弱いことから高温多湿の日本では、一年草として扱われることがほとんどだ。

一年草|デージー

デージーとは、ヨーロッパおよび地中海沿岸が原産の一年草だ。暑い夏には枯れてしまうことから、日本では一年草として分類される。​​和名はヒナギクと呼び、白から淡紅色の直径5cmほどのキレイな花が咲く。草丈は15〜40cm、生命力が旺盛なので初心者でも育てやすい。

一年草|ヒマワリ

ヒマワリとは、キク科の一年草で、夏を象徴する植物である。鮮やかに咲いた黄色の花は抜群の存在感で、見る人に明るく元気を与えてくれる。草丈30cm程度の品種から、ロシアヒマワリという3mを超える大型の品種もある。鑑賞以外にも、種は食用や搾って油として利用されている。

二年草|カンパニュラ

カンパニュラとは、南ヨーロッパが原産地の二年草で、品種によっては一年草や多年草のものもある。葉は地面に這うように広がり、直径5cm前後の鐘形の花を咲かすのが特徴だ。花が終わると果実が実り、種となって株は完全に枯れる。

二年草|ジギタリス

ジギタリスは、本来は宿年草だが、暑さに弱く、日本の暖かい地域だと夏は半日陰でも枯れてしまうため、多くは二年草として分類されている。すっと伸びた花茎からベル状の花が咲く。品種はとても豊富で、草丈は30cm程度から2m近く伸びる品種もある。

二年草|スターチス

スターチスとは、ピンクや白、青などのカラフルな花を咲く二年草だ。日もちがよいため切り花やドライフラワーを目的として栽培されることが多い。​​​​園芸種を含め世界で約150品種が存在する。高温多湿に弱いため、栽培の際は水はけのよい用土や場所で育てるのが最適である。

6. 多年草の育て方や管理方法とは?

多年草の上手な管理方法とは、どんなところに気をつければよいのだろうか。多年草を植える際の注意点と水やりや肥料のやり方について解説する。

多年草を植えるときの注意点とは

・多年草は水はけと風通しの良い場所に植える
・真夏に直射日光が当たる場所は避ける
・開花時のサイズを計算して植える

水やりや肥料の適切なやり方とは

・地植えの場合、基本的に水やりは不要で、夏季に地面が乾きすぎたときのみ水やりする
・鉢植えの場合、土の表面が乾いたら水やりをする
・多年草は肥料のやりすぎで倒れやすくなったり花が咲かなくなったりするので注意する

花がら摘みや剪定のやり方とは

花を長く楽しむためには、花がら摘みが大切だ。結実させると、実に栄養が取られてしまう。また、傷んだ花がらはカビの発生や病気の原因にもなる。花が咲き終わったら実がつく前に花茎から取り除き、新しい花が咲きやすい環境にしておこう。剪定は花が咲き終わった後に、およそ株の3分の1から2分の1程度になるように、思い切って剪定しよう。茎を切り取って、株を短くし整えることで、見た目もキレイになるほか、花の成長を促す効果がある。

7. 多年草(宿根草)と一年草をうまく取り入れてガーデニングを華やかに

多年草とは、地植えすると基本的に水やりも不要で手間のかからない植物だ。多年草はほかの植物とは少し異なり、ひと手間を加えることで美しい草花を鑑賞できる。そこに一年草をうまく取り入れることで、普段とは違った華やかなガーデニングが楽しめるだろう。多年草や一年草など、それぞれの特徴を活かしたオリジナルのお庭を作ってみてはいかがだろうか。

結論

多年草を中心に草花について解説した。多年草は一度植えると数年は花が咲き、毎年開花を楽しめる。開花時期の違う種類や異なる品種を一緒に植えることで、年間を通してキレイな花を楽しめるお庭を作ることもできる。ぜひ今回の記事を参考に多年草のガーデニングに挑戦してもらいたい。​​
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  • 公開日:

    2020年8月 4日

  • 更新日:

    2021年8月 5日

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