目次
- 1. 安眠につながる「低反発枕の正しい向き」とは?
- 2. 低反発枕の向きが重要である理由
- 3. 低反発枕の向きと同様に「角度」や「寝姿勢」も重要
- 4. そもそも低反発枕とは?メリット・デメリットを解説
- 5. 低反発枕の選び方とおすすめ3選
- 6. 安眠のためにも低反発枕は正しい向きで使おう
- ぴったりフィットする
- 耐圧が分散される
- 安眠につながる など
- 通気性が悪いものは蒸れやすい
- 気温でフィット感が変わる場合がある など
- 素材
- サイズ
- 形
- 反発力
- お手入れの手軽さ
1. 安眠につながる「低反発枕の正しい向き」とは?

低反発枕は、使用に際して正しい向きがあるのをご存知だろうか?安眠にもつながる大切な要素なので、とくに気にしてこなかった方はぜひ覚えておこう。
低反発枕の基本的な向きは「高い山が首側」
一般的な低反発枕は中央がくぼんでおり、高い山と低い山がある。なんとなく低い山のほうが頭をのせやすい気もするが、実は高い山が手前(首側)にくるのが正しい向きだ。とくに気にしてこなかった方、低い山を手前にしていた方は、低反発枕の効果を十分得られていない可能性がある。今日からできることなので、ぜひ正しい向きで使用して安眠につなげよう。
【念のため取扱説明書も確認しよう】
なお同じ低反発をうたった枕でも、商品によっては素材が異なり正しい向きが変わる場合もある。上記は一般的な低反発枕の例であるが、念のためお使いの(または購入を検討している)低反発枕の説明書などもあわせてチェックしておこう。
2. 低反発枕の向きが重要である理由

ところで、なぜ低反発枕の「向き」が重要視されるのだろうか?納得した上で使用するためにも、その理由を学んでいこう。
低反発枕の向きが重要とされる理由
【首の後ろにできる隙間を埋めることができる】
ヒトの首の骨は直線ではない。背骨なども含めゆるやかにカーブを描いている。試しに枕なしで寝てみると頭と肩の間、つまり首の後ろに隙間ができるはずだ。枕本来の正しい使い方は、この隙間を埋めることにある。低反発枕の高い山を手前にすることで、その隙間をピッタリ埋められるというわけだ。
【ストレートネックの改善につながる】
加えて、近年ストレートネックが問題になっている。PCやスマホなどを長時間、長期的に操作することで姿勢が徐々に前かがみになり、やがて首の骨が直線的になってしまう現象だ。上述のようにヒトの首の骨は緩やかなカーブを描いているのが自然なので、ストレートネックは不自然な姿勢ということになる。低反発枕を正しい向きで使うことは、ストレートネックの改善にもつながるだろう。
3. 低反発枕の向きと同様に「角度」や「寝姿勢」も重要

せっかく低反発枕の向きについて解説したので、理想の角度や寝姿勢についても触れておこう。いずれも向きと並んで安眠につながる要素である。
理想的な寝姿勢とは
低反発枕を正しい向きに置いて寝てもしっくりこないという方は、もしかすると寝姿勢に問題があるのかもしれない。寝姿勢には2つのポイントがあるのでこの機会に覚えておこう。
【肩口から頭頂部にかけての角度が15度】
1つは、肩口から頭頂部にかけての角度が、床(敷き布団など)に対して15度の角度であることだ。15度は、首の骨のカーブを自然な形で保てる角度といわれている。
【顔を真上に向けた状態から5度】
もう1つは、顔を真上に向けた状態から最大で5度ほどうつむいた(やや顎を引いたような)姿勢であることだ。気道がよく通り呼吸が楽になる角度とされている。正確に15度や5度でなくても、それに近い角度で自分がしっくりくるポジションを探してみよう。
低反発枕の高さ自体が合わないと寝づらいことがある
低反発枕の高さ自体が合わない場合、正しい向きや角度を意識して使っても寝づらいことがある。枕は買う前になかなか試す機会がないため、自分にピッタリの商品に巡り合うのは難しい。だが可能であれば一度は実物に横になるなどし、試してから購入することをおすすめする。あるいは通販などで購入する場合、返品可能といった商品を選ぶのも手だ。
4. そもそも低反発枕とは?メリット・デメリットを解説

低反発枕とはどういった枕なのかといったところもおさらいしておこう。メリットとデメリットがあるので、これから購入を検討している方はぜひ双方を把握しておいてほしい。
低反発枕とは
低反発枕は柔らかいウレタン素材で作られているのが一般的だ。その名の通り反発が少なく、頭や首の形に合わせるように沈み込んでぴったりフィットする。体圧がうまく分散されることで睡眠中の負担の軽減が期待できる。それにより安眠が得らるというわけだ。頭や首を持ち上げると少しずつ元の形に戻っていくのも、ウレタン素材の低反発枕の特徴である。
低反発枕のメリット
低反発枕は頭や首の形にフィットしてくれる。これにより起床時に首が痛くなるといったリスクも低減できる。また体圧分散性が高いため頭の重みが偏りにくい。一部分にだけ負担がかかるといったことが少ないことから、肩こりや首の痛みが改善できる可能性がある。
こうした効果から、睡眠中に筋肉が緊張したりこわばったりするのを防ぐことができる。ひいては安眠につながるというわけだ。
低反発枕のデメリット
一方、低反発枕のデメリットとして挙げられるのはこのようなことである。商品にもよるが、通気性が悪い素材であれば湿気が溜まり、寝心地が悪くなったりカビが生える原因になったりすることがある。
またウレタンの特徴として、温度が高くなると柔らかくなり、低くなると硬くなるという性質がある。極端にいうと夏と冬でフィット感が変わるおそれがあるということだ。とはいえ気温の影響を受けにくいウレタンもあるので、気になる方はそうした商品で絞り込むとよいだろう。
5. 低反発枕の選び方とおすすめ3選

これから低反発枕を購入する予定の方、あるいは買い替えを検討している方に向けて選び方やおすすめを紹介していこう。
低反発枕の選び方
低反発枕を選ぶ際はこうしたポイントに目を向けよう。素材はウレタンが多いが、ほかにもテンピュールやパイプ、ラテックス、チップやポリエステルなどさまざまある。ウレタン系は水洗いできないものがほとんどなので、お手入れや衛生面を重視するならパイプといった素材の低反発枕を選ぶとよいだろう。
低反発枕のおすすめ3選
【テンピュール|オリジナルネックピロー】
テンピュールのスタンダードなデザインがこちら。仰向けはもちろん、横向きで寝ているときも背骨がまっすぐな状態になるようサポートしてくれる。
商品情報
商品名:テンピュール(R)オリジナルネックピロー M
【フランスベッド|ニューショルダーフィットピロー(パイプ)】
丸ごと水洗いが可能な、パイプを使った低反発枕だ。適度な弾力性があり、通気性や放熱性にも優れている。低反発枕の入門編としてもおすすめだ。
【ショップジャパン|トゥルースリーパー セブンスピロー】
頭、首、両肩、背中、両腕という7つの部位をサポートしてくれるという、従来の枕の常識を超えた低反発枕がこちら。専用カバーは抗菌・消臭仕様になっている。
商品情報
商品名:ショップジャパン トゥルースリーパー セブンスピロー
6. 安眠のためにも低反発枕は正しい向きで使おう

低反発枕の正しい向きや、その向きが重要である理由について解説するとともに、理想の角度や寝姿勢、低反発枕のメリット・デメリットなどをお伝えしてきた。低反発枕を正しい向きで使用すれば、自然な姿勢をキープできるため安眠にもつながる。
寝起きにどうも体が疲れている、首が痛むことが多いといった方はぜひ、この機会に低反発枕の向きを確認しておこう。またこれから低反発枕を購入する予定の方は、素材ごとの特徴などをよく調べた上で自分に合うものを探してほしい。
結論
低反発枕には正しい向きがある。とくに気にしてこなかった方も、快適な睡眠を得るために今日から正しい向きで使うことを心がけよう。向きとあわせて、理想的な寝姿勢とされる15度や5度といった角度も解説した。よりよい睡眠を求める方は、ぜひ寝姿勢についても意識してみよう。