目次
- 1. 主な接着剤の種類と剥がし方
- 2. 手など皮膚についた瞬間接着剤を剥がす方法
- 3. 衣類についた瞬間接着剤を剥がす方法
- 4. 机についた瞬間接着剤を剥がす方法
- 5. プラスチックについた瞬間接着剤を剥がす方法
- 6. 瞬間接着剤を剥がすときの注意点
- のり
- 水性形接着剤
- 溶剤系、合成ゴム系
- エポキシ樹脂系
- シアノ系(瞬間接着剤)
- 弾性接着剤、充てん剤 など
- 機械的剥離:切る、削る、裂くなどして引き剥がす方法
- 化学的剥離:剥がし液や薄め液、シンナーなどの薬品を使って剥がす方法
- 物理的剥離:加熱、温水、浸水などで剥がす方法
- 40〜43℃程度のぬるま湯に手や皮膚を浸す
- ゆっくり揉むようにして剥がす
- 瞬間接着剤のついた手や皮膚に除光液を塗る
- ゆっくり揉むようにして剥がす
- 瞬間接着剤のついた手や皮膚に剥がし液を塗る
- ゆっくり揉むようにして剥がす
- 綿棒にアセトンを染み込ませる
- 瞬間接着剤がついた部分に塗り、染み抜きの要領で剥がす
- 瞬間接着剤がついたところをガーゼなどで挟む
- アイロンで加熱し柔らかくなったら剥がす
- 瞬間接着剤がついたところに剥離剤を厚めに塗り数分放置する
- 布で拭き取って剥がす
- 目が粗いサンドペーパーで瞬間接着剤を削っていく
- ある程度薄くなったら目が細かいサンドペーパーで削って剥がす
- 無理に剥がそうとしないこと
- 必ず付着した面に合う剥がし方をすること
- プラスチックの変形などに気をつけること
- 除光液を使う際は換気をするとともに、ゴム手袋などを着用すること
- 手など皮膚についた瞬間接着剤を剥がしたあとは保湿をすること など
1. 主な接着剤の種類と剥がし方

最初に、接着剤の種類やどういった剥がし方があるのかといったところを簡単に説明しておこう。
接着剤の種類
接着剤にもこのようにいろいろな種類がある。本稿で紹介していくのは、主にシアノ系瞬間接着剤の剥がし方だ。シアノ系瞬間接着剤には東亞合成の「アロンアルファ(R)」などがある。
瞬間接着剤の剥がし方
瞬間接着剤には大きくこのような剥がし方がある。接着剤の種類やついた物(素材)などによって使い分けることが大切だ。本稿では皮膚や衣類、机やプラスチック製品などごく身近にあるものについてしまった瞬間接着剤の剥がし方を紹介する。
2. 手など皮膚についた瞬間接着剤を剥がす方法

瞬間接着剤がついてしまった場所や物別に剥がし方を紹介していこう。まずは手など皮膚についてしまったときの剥がし方からだ。なお皮膚についてしまった場合、無理に剥がすと皮膚ごと剥がれるおそれがある。時間をかければ剥がれるので、焦らず冷静に対処することだ。
ぬるま湯を使って剥がす方法
もっともシンプルかつ薬剤なども使わない安心なやり方だ。時間はかかるかもしれないが、少しずつ剥がれていくのでまずはここから試してみるとよいだろう。
除光液を使って剥がす方法
除光液はにおいがキツく、吸い込むと気分が悪くなることがある。屋外でやるか、換気するとともにマスクなどを着用するとよい。また除光液を使うと皮膚が荒れることもある。ゴム手袋をしながら作業するか、大量に使わなければならない場合などは控えることも検討しよう。
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市販の「剥がし液」を使って剥がす方法
皮膚に使用しても問題ない剥がし液であれば、除光液の代わりに使うことができる。購入する前に人体に使用しても問題ないことを確認し、使用上の注意点なども理解した上で使ってほしい。
3. 衣類についた瞬間接着剤を剥がす方法

続いて衣類についてしまった瞬間接着剤の剥がし方を紹介していこう。繊維を傷めないよう、慎重に作業することが望まれる。
アセトン(除光液など)を使って剥がす方法
アセトンを塗る際は、まわりの繊維に染み込んで広がってしまわないように注意してほしい
また作業の際はゴム手袋などを着用するとよいだろう。
アイロンを使って剥がす方法
アイロンをかける前に必ず衣類の洗濯表示をチェックし、アイロンがけがOKか、および適切なアイロンの温度などを確認してほしい。素材によってはアイロンNGのものもあるので、そうした場合は別の方法を選ぼう。
4. 机についた瞬間接着剤を剥がす方法

続いて机についた瞬間接着剤の剥がし方だ。作業中うっかりつけてしまった場合などは、市販の剥離剤を使うと簡単に剥がせる。
剥離剤を使って剥がす方法
放置する時間は商品のパッケージなどで確認してほしい。一度で剥がせないときは、同じ手順を何度か繰り返して少しずつ剥がしていこう。
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5. プラスチックについた瞬間接着剤を剥がす方法

プラスチックに瞬間接着剤がついてしまった場合、剥離剤などを使うと溶けたり変形したりすることがあるため控えたほうがよいだろう。
サンドペーパーを使って剥がす方法
先に目が粗いサンドペーパーで大まかに削り取ったのち、目が細かいサンドペーパーで仕上げる。ただしゴシゴシこすりすぎるとプラスチックも削れてしまうため力加減には注意しよう。
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6. 瞬間接着剤を剥がすときの注意点

瞬間接着剤を剥がす際の注意点や心がけておきたいポイントをまとめたので、最後にお伝えしよう。
瞬間接着剤を剥がすときに心がけたいポイント
こうしたポイントを踏まえて剥がしていこう。とくに手など皮膚についた場合、焦ってとにかく急いで剥がしたくなるかもしれないが、入浴や手洗いなどをするうちに徐々に剥がれていく。除光液などは刺激が強いため、無理に使わず自然に剥がれるのを待つといったことも大切だ。
結論
瞬間接着剤が手などの皮膚や衣類、机やプラスチック製品などについてしまったときは、このような方法を試してみてほしい。市販の剥がし液や薄め液も、使用可能な素材であれば使ってもOKだ。無理に剥がそうとしないこと、除光液を使う際は皮膚への刺激に気をつけることといった注意点もきちんと把握したうえで作業にあたってほしい。