1. バイクのタイヤの空気入れが重要な理由

まずは、バイクのタイヤの空気圧を適切に保つことの重要性をおさらいしよう。
タイヤの空気は自然に抜けていく
バイクに限ったことではないが、タイヤの空気は何もしなくても自然に抜けていく。釘などが刺さっていればあっという間に抜けるため、分かりやすいだろう。だがとくに傷などがないタイヤでも、自然現象で月5%ほどの空気が抜けてしまうという。そのため、空気入れはバイクに乗る方であれば誰もが実施すべき作業なのだ。
空気圧の過不足による影響
空気入れを怠ったことでタイヤの空気圧が不足した場合、乗り心地やグリップ力はよくなる反面、取り回しが重くなったり燃費が低下したりする。それだけで済めばまだよいが、タイヤが偏摩耗したり高速道路を走行中に異常発熱を起こしたりすることもある。事故を招くおそれがあるため、その状態のまま走り続けるのは大変危険だ。
一方空気圧が高くなると、燃費がよくなり取り回しも軽くなるが、乗り心地やグリップ力などは悪化することがある。走行する路面の状況や好みなどによって、やや過不足気味にしたほうがよいケースも確かにある。だが基本的には、バイクのタイヤごとに決められた指定空気圧になるよう、調節しながら空気入れをすることが大切だ。
一方空気圧が高くなると、燃費がよくなり取り回しも軽くなるが、乗り心地やグリップ力などは悪化することがある。走行する路面の状況や好みなどによって、やや過不足気味にしたほうがよいケースも確かにある。だが基本的には、バイクのタイヤごとに決められた指定空気圧になるよう、調節しながら空気入れをすることが大切だ。
空気圧をチェックする方法と頻度について
お伝えしたように、空気は何もしなくても少しずつ抜けていく。最低でも月1回は空気圧をチェックし、不足しているようであれば空気入れをしておこう。空気圧はガソリンスタンドで見てもらえるほか、エアゲージがあれば自宅でチェックすることも可能だ。行きつけのバイク屋に空気入れがあれば、利用させてもらうのもよいだろう。
2. バイクのタイヤの空気入れの方法

バイクのタイヤに空気を入れる方法としては大きく分けて、エアコンプレッサーを使う方法と自転車用の空気入れを使う方法の2種類がある。それぞれ手順を確認していこう。
エアコンプレッサーを使った空気入れの方法
1. バルブのキャップを外す
2. エアゲージで現在の空気圧を測る
3. 空気を入れる(多すぎるときは抜く)
4. エアゲージで指定空気圧になっているか確認する
5. バルブのキャップを締める
エアコンプレッサーを使う際は、バイクのタイヤのバルブに取り付けてグリップを握るなどすれば、すぐに空気が入っていく。エアゲージと呼ばれるメモリを見ながら、指定空気圧になるまで調整しよう。
2. エアゲージで現在の空気圧を測る
3. 空気を入れる(多すぎるときは抜く)
4. エアゲージで指定空気圧になっているか確認する
5. バルブのキャップを締める
エアコンプレッサーを使う際は、バイクのタイヤのバルブに取り付けてグリップを握るなどすれば、すぐに空気が入っていく。エアゲージと呼ばれるメモリを見ながら、指定空気圧になるまで調整しよう。
自転車用の空気入れを使う方法
基本的な流れは、エアコンプレッサーを使ったバイクのタイヤの空気入れと同じだ。ただし自転車用を使う場合は「米式バルブ」に対応しているものに限る。自転車用はほかに「英式」「仏式」があるので、事前に確認しておこう。なお自転車用の空気入れにはエアゲージが搭載されていないものもある。その場合は、別途エアゲージを購入しておこう。
3. バイクのタイヤに空気入れをする際の注意点

バイクのタイヤの指定空気圧になるように空気を入れればよいのだが、いくつか注意点があるのでお伝えしておく。
タイヤが冷えた状態で空気圧をチェックする
走行直後のバイクのタイヤは熱を持っていることがある。タイヤの中の空気は熱で膨張し高圧になっているため、空気圧も正常値より高く測定されてしまう。その状態で空気を入れてしまうと、指定空気圧よりやや低めになってしまうのだ。本来、指定空気圧はタイヤが冷えている状態であることを前提としている。バイクの空気入れは、タイヤが冷えた状態で行おう。
入れすぎるとタイヤが破裂するおそれがある
バイクではなく大型トラックの例だが、ガソリンスタンドで空気入れをしている最中にタイヤが破裂し、そばにいた男性が命を落とすという痛ましい事故が数年前に起きた。ガソリンスタンドなどに設置してあるエアコンプレッサーは、非常に強い圧力で一気に空気を入れることができる。便利な反面、空気を入れすぎてしまうと破裂するおそれがあるため、単位や桁の読み間違えには十分注意してほしい。一度に入れるのではなく、少しずつ様子を見ながら空気入れをしていこう。
4. バイクのタイヤにおすすめの空気入れ3選

最後に、バイクのタイヤにおすすめの空気入れを3つ紹介する。リーズナブルなものから高性能のものまで厳選したので、ぜひ参考にしてほしい。
大橋産業(BAL)「空気入れ ツインシリンダー」
安くて手軽なものをお探しの方におすすめなのがこちらだ。足でポンピングする自転車に適した空気入れだが、各種アダプターがセットになっておりバイクや車にも使える。エアゲージも付いている。
商品情報
- 商品名:BAL ( 大橋産業 ) 空気入れ ツインシリンダー
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マキタ「充電式空気入れ MP100DSH」
単位の切り替えや設定値の増減などが、ボタンひとつで簡単にできる。設定した空気圧に達すると自動で停止するため、設定さえ間違えなければ楽々空気入れができるだろう。バイクのほか自転車やボールなどにも使える。
商品情報
- 商品名:マキタ 充電式空気入れ10.8V バッテリ・充電器・ケース付 MP100DSH
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南海部品「NP-D25 モバイルエアーポンプ」
同じく設定した空気圧に達すると自動停止する空気入れだ。エアゲージが搭載されているほか、モバイル充電機能(USB出力で容量は2,000mAh)や高輝度LED照明も搭載されている。バイク、自転車、ボールなどに使用可能だ。
商品情報
- 商品名:南海部品 MOBILE AIR PUMP NP-D25
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結論
バイクに限ったことではないが、タイヤの空気圧は安全に走行するために重要な要素だ。定期的に空気入れを実施して、適正な空気圧を保っておこう。空気入れをする際は、くれぐれも「入れすぎ」にだけは気をつけてほしい。