1. 不要になったエンジンオイルは燃えるゴミとして廃棄できる?

不要になったエンジンオイルは、いつまでも手元に置いておくわけにはいかない。できるだけ早く処分したいものだ。しかし、エンジンオイルは、環境への影響が大きいため一般のゴミと違って簡単に捨てられるものではない。
そもそもエンジンオイルとは
エンジンオイルは、その名が示す通りエンジンを動かすうえでなくてはならないオイルだ。その働きは「潤滑」「冷却」「密封」「洗浄」「防錆」といったいくつもの役割を持っている。
エンジンオイルは、エンジンを使えば使うほど汚れていくため交換が必要になる。交換しないと、エンジンの故障の原因となるため、エンジンオイルのチェックは欠かせない。
エンジンオイルは、エンジンを使えば使うほど汚れていくため交換が必要になる。交換しないと、エンジンの故障の原因となるため、エンジンオイルのチェックは欠かせない。
燃えるゴミとして廃棄できる場合
住んでいる自治体によっては、燃えるゴミとして廃棄ができるところがある。廃棄できるかどうかは、各自治体に問い合わせるか、ホームページなどで確認しよう。
廃棄の仕方にもルールがある。たとえば、凝固剤で固めたり、新聞紙や布に浸み込ませてビニール袋でしっかりと封をして廃棄するなど、各自治体のルールを守ることが大切だ。
廃棄の仕方にもルールがある。たとえば、凝固剤で固めたり、新聞紙や布に浸み込ませてビニール袋でしっかりと封をして廃棄するなど、各自治体のルールを守ることが大切だ。
燃えるゴミとして廃棄できない場合
住んでいる自治体によっては、ゴミとして収集できないところもある。そのような場合には、自治体に問い合わせて廃油回収専門業者を紹介してもらう。
業者によっては無料で引き取ってくれるところもある。
業者によっては無料で引き取ってくれるところもある。
2. エンジンオイルの正しい廃棄方法

燃えるゴミとしてエンジンオイルを廃棄できない場合、いくつかの廃棄方法がある。自分が一番廃棄しやすい方法を選ぼう。
エンジンオイルの交換を行っているお店に持ち込む
ガソリンスタンドや整備工場など、エンジンオイルの交換作業をしてくれるお店には、廃油を保管しておく場所がある。そこに貯めておいて、廃油回収業者に処分してもらうのだ。
そのため、凝固剤などで固めた廃油では引き取ってくれない。必ず液体の状態で持ち込む必要がある。
そのため、凝固剤などで固めた廃油では引き取ってくれない。必ず液体の状態で持ち込む必要がある。
エンジンオイルを購入したお店に持ち込む
エンジンオイルを購入する際に、古いエンジンオイルの廃棄をお願いできるかどうか尋ねてみよう。無料で引き取ってくれる場合もあるので、エンジンオイルを購入したときのレシートは大切に保管しておいた方がいいだろう。
3. エンジンオイル缶の廃棄方法

ここまで、エンジンオイルの廃棄方法について紹介してきた。エンジンオイルを交換する際は、交換後のエンジンオイルだけでなく、容器である缶の廃棄方法についても考えなくてはならない。
エンジンオイル缶は資源ゴミに
空のエンジンオイル缶は、一般の瓶や缶と同じように自治体の資源ゴミとして廃棄できる場合が多い。エンジンオイル缶を資源ゴミとして廃棄する場合にも、中に残ったエンジンオイルを拭き取るなどして、できるだけきれいな状態で出すように心がけよう。
4. 廃棄されたエンジンオイルはどうなるの?

廃棄されたエンジンオイルは、どのように処分されるのだろう。
産業燃料として利用される
廃棄・回収されたエンジンオイルは、工場のボイラー、廃油ストーブ、火力発電の燃料として利用されている。しかし、この方法は再利用ではあるものの、焼却時に鉛や亜鉛などの有害物質が出るため、環境への配慮という観点では疑問視されている。
リサイクルオイルになる
廃棄された使用済みエンジンオイルには、スラッジと呼ばれる燃えカスが多く含まれている。スラッジを遠心分離機やフィルターで取り除くことでリサイクルオイルとして再利用することが可能になる。
ただし、現状ではコストがかかるため一般的な普及とまでは至っていない。しかし技術の進歩により、近い将来再生エンジンオイルが広く普及することも現実味を帯びている。
ただし、現状ではコストがかかるため一般的な普及とまでは至っていない。しかし技術の進歩により、近い将来再生エンジンオイルが広く普及することも現実味を帯びている。
結論
エンジンオイルを自分で交換する場合には、廃棄方法も考えたうえで行動に移そう。まず、燃えるゴミとして出せるのかどうか、自分が住んでいる自治体のゴミ出しルールを確認しよう。出せない場合には、廃油回収業者への依頼、ガソリンスタンドへの持ち込み、エンジンオイル購入店への相談を検討して欲しい。決められたルールでエンジンオイルを廃棄すれば、環境保全だけでなく、エネルギーの有効利用にもつながる。