1. 椅子の高さ調節が大事な理由とは?

椅子の高さ調節の仕組みや調節できない場合の対処法を紹介する前に、まずは椅子の高さ調節が大切な理由から解説しよう。
椅子の高さが自分の体に合っていないと、肩こりや頭痛、血行不良などが起きやすい。椅子が低く机が高いと肩を上げながら作業することとなり、肩や首まわりに疲れが出やすくなる。肩や首の筋肉の緊張が原因で「緊張型頭痛」が起きることもあるだろう。また、椅子が高すぎて足が床に届かなくなると、太ももの血行が悪くなるおそれがあり、冷えやむくみにもつながる。
これらの健康トラブルを回避するには、椅子の高さ調節をきちんと行い、理想の高さに合わせることが大切だ。椅子の最適な高さについては後ほど詳しく解説していく。
椅子の高さが自分の体に合っていないと、肩こりや頭痛、血行不良などが起きやすい。椅子が低く机が高いと肩を上げながら作業することとなり、肩や首まわりに疲れが出やすくなる。肩や首の筋肉の緊張が原因で「緊張型頭痛」が起きることもあるだろう。また、椅子が高すぎて足が床に届かなくなると、太ももの血行が悪くなるおそれがあり、冷えやむくみにもつながる。
これらの健康トラブルを回避するには、椅子の高さ調節をきちんと行い、理想の高さに合わせることが大切だ。椅子の最適な高さについては後ほど詳しく解説していく。
2. 椅子の高さ調節の仕組み

デスクチェアや子ども用の学習椅子には高さ調節機能がついているものも多いが、その仕組みはどうなっているのだろうか?
椅子の高さ調節の仕組みは、主に2種類ある。ここではガスの圧力を使っているものを「ガス圧式」、油に加わる圧力を利用したものを「油圧式」とし、分けて解説しよう。
椅子の高さ調節の仕組みは、主に2種類ある。ここではガスの圧力を使っているものを「ガス圧式」、油に加わる圧力を利用したものを「油圧式」とし、分けて解説しよう。
ガス圧式の場合
椅子の内部にガスシリンダーを組み込み、ガスの圧力で高さ調節をするタイプの椅子。レバーを引くとシリンダー内の弁が開き、それによりガスが移動して圧力が発生する仕組みになっている。
油圧式の場合
椅子の内部に油が入ったシリンダーがあり、油に加わる圧力で高さ調節をするタイプの椅子。レバーを上げ下げすることでポンプ内の油がシリンダーの中に入り、生まれる圧力で椅子を上昇させている。
3. 椅子を正しく高さ調節する方法

ここからは椅子の高さ調節の際に目安となる、最適な高さの合わせ方を紹介する。以下のポイントを押さえることで、自分の体に合うように椅子を高さ調節できるだろう。
足裏がつくか
座ったときに足が床から浮いている場合、椅子が高すぎる。足が床に届かないと下半身の血行が悪くなりやすいので、しっかり高さ調節しよう。理想は足裏全体が床にしっかり接する高さだ。
膝下が床と直角になっているか
座ったときに太ももの上部が床に対して水平になり、かつ膝下が床と直角になる高さがベストだ。オフィスなどで靴をはきながら座る場合は、靴底の高さも考慮しよう。
肘が90度ほど開いているか
机に手を置き腕をまっすぐ下ろしたとき、横から見て肘が90度くらいに開く姿勢が好ましい。目安としては、椅子に座ったときに机の高さが肘あたりに来るといいだろう。椅子に座ったときに足裏がつくか、膝下が床と直角になるかを基準にし、机の高さについても検討したほうがいい。
4. 椅子を高さ調節しても上がらない?下がらない?

高さ調節しようと思ってレバーを上げ下げしてもうまく調整できない場合、ガスシリンダーの不具合や油漏れが原因かもしれない。椅子のタイプごとに対処法を解説するので、それぞれに合った方法で修理しよう。
ガス圧式の場合
ガス圧式の椅子の場合、高さ調節がうまくいかない原因は、ガスが抜けるなどしてガス圧が低下したことだろう。椅子を直すには内部のガスシリンダーを交換するといい。シリンダーのサイズや自分で交換可能かどうかは椅子によって異なるため、まずはメーカーに問い合わせてみよう。
油圧式の場合
油圧式の椅子で高さ調節がうまくいかない理由は、内部にあるゴムパッキンの劣化などで油が漏れているためだろう。このゴムパッキンは交換が難しいため、残念ながら椅子を買い替えたほうがよさそうだ。油が外側に漏れ出てきて床などを汚さないよう、拭き取ったり新聞紙を巻きつけたりするといい。
結論
デスクチェアや学習椅子についている高さ調節機能は非常に便利だが、正しい高さに合わせないと肩こりや血行不良など健康に問題が生じるリスクもある。紹介したポイントを押さえ、椅子は自分の体に合った高さに調節して使おう。