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レコードから音が聴こえる仕組みとは?プレーヤーや針の秘密も解説!

レコードから音が聴こえる仕組みとは?プレーヤーや針の秘密も解説!

投稿者:ライター 渡辺恵司 (わたなべけいじ)

2020年8月 7日

レコードから音が聴こえてくるのはなぜなのか、疑問に思っている方も多いのではないだろうか?本稿では、レコードから音が聴こえる仕組みはもちろん、プレーヤーや針、カートリッジの仕組みなどもポイントを絞って解説する。

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1. 再燃するレコードブーム!音が聴こえる仕組みとは?

さっそく、レコードから音が聴こえる仕組みを見ていこう。手元にレコードがある方は盤面を見てほしい。ない方は、昔持っていたレコードの盤面を思い出してみよう。

音溝と呼ばれる溝に音の情報が記録されている

盤面の溝は「音溝(おんこう)」といい、盤面に対し45度のV字型にカッティングされている。音溝はレコードの外側から内側に向かう1本の長い溝で、外周側の内壁にはR(右)チャンネルの音が、内周側の内壁にはL(左)チャンネルの音がそれぞれ記録されている。

音が鳴ると空気が振動する。その振動を耳がキャッチし、脳が音として認識する。つまり、振動を生むための波形さえ記録しておけば、あとからでも音を再生することができるというわけだ。レコードはこの原理を用いている。

試しに音溝をよく見てみると、キレイなストレートの溝ではなく細かく変化しているのが確認できるだろう。これは、音の波形がそのまま刻み込まれているためだ。縦の振動は音量の変化を生み、横の振動は左右それぞれのチャンネルの音の違いを生む。

レコードから音が聴こえる仕組み

1. レコードの針が、音溝に刻み込まれた波形に合わせて小刻みに振動する
2. その振動を、カートリッジと呼ばれる装置で電気信号に変換する
3. 電気信号を、アンプと呼ばれる装置で増幅することによりスピーカーから音が聴こえる

以上がレコードから音が聴こえてくる仕組みである。なおレコードを再生中に耳を澄ましてみると、かすかに「シャカシャカ...」といった音が聴こえることがある。ニードルトークと呼ばれるもので、本当に針で音を拾っていることが分かる現象だ。

CDよりも「音がよい」というのは本当か?

CDは音の情報をデジタル化し記録している。ヒトの可聴域とされる20〜20,000Hzの間の音だけを取り出して記録するのが一般的な音楽CDだ。これに対し、アナログレコードは音をそのまま記録している。そのため演奏時の状況や環境などによっては、20,000Hzを超える音が記録されていることがある。またデジタル処理をするとこぼれてしまうような音も、アナログレコードなら記録できることがある。レコードは音がよいといわれているのは、こうした要素が関係しているのだろう。

2. レコードプレーヤーや針、カートリッジの仕組みとは?

レコードから音が聴こえる仕組みはお分かりいただけただろう。続いては、音の再生に必要なプレーヤーを構成するパーツや針、カートリッジなどの仕組みを説明する。

レコードプレーヤーを構成するパーツ

・ターンテーブル
・モーター
・トーンアーム
・カートリッジ(針)
・キャビネット
・ダストカバー

メーカーや型番などによりやや異なるかもしれないが、一般的にはこうしたパーツで構成されている。ターンテーブルはレコードを乗せる部分で、プラッターと呼ばれることもある。モーターとは、そのターンテーブルを回転させる動力だ。

トーンアームとは、先端に針がついたいわゆる腕の部分で、そのトーンアームの先に取り付けられているのが、針の振動を電気信号に変換するカートリッジである。またキャビネットとはプレーヤーの筐体のこと、ダストカバーとはキャビネットのふたのことをいう。なお、針とカートリッジをまとめて「針」または「カートリッジ」と呼ぶこともある。

針の先端は丸くダイヤモンドが使われている

レコードの針は、先端が丸みを帯びているのをご存知だろうか?裁縫の針のように先端が鋭いと音溝にピタッとはまってしまい、内壁に記録された音の情報を拾いにくい。それに、溝を傷つけてしまうおそれもあるだろう。キレイな丸針から楕円針まで形状はさまざまあり、違った音色を楽しむことができる。通な方などは、音楽のジャンルによって使い分けることもあるようだ。

またスタイラスと呼ばれる針の先端部分には、主にダイヤモンドが使われている。レコード盤が進化して長時間再生が可能になったことにともない、より耐久性の高いダイヤモンドが用いられるようになったといわれている。

カートリッジが振動を電気信号に変換する仕組み

針先が音溝に触れることで生まれた振動は「カンチレバー」と呼ばれるパーツを通して、カートリッジ内部のコイルや磁石に伝えられる。カンチレバーとは、針先の振動に合わせて動く金属の細い針金のようなパーツのことだ。

振動を電気信号に変換する方式は2パターンある。ひとつは「MM型」、もうひとつは「MC型」と呼ばれる方式だ。

MM型はムービングマグネットの略で、振動に応じて磁石が動くことで発電するという仕組みである。動作が安定しており針交換も容易なことなどから、レコード入門者におすすめだ。

一方MC型はムービングコイルの略で、コイルが動くことで発電するという仕組みになっている。MM型よりも音がよいとされるが、針交換ができるモデルが少ないなど使いこなすのにやや苦労する。そのため、上級者向けのレコードプレーヤーに多い方式となっている。カートリッジで作られた電気信号は、アンプで増幅されてスピーカーへ送られる。

3. レコードの仕組みを覚えると音楽がもっと楽しくなる

レコードから音が聴こえる仕組みと、プレーヤーや針の構造、そして振動を電気信号に変換する仕組みなどポイントを絞って解説してきた。レコードの仕組みそのものはシンプルだが、知れば知るほど奥深さを感じられる。いつも聴いているレコードの音溝ひとつ見るだけでも違った発見があるかもしれない。最後に、そんなアナログレコードを楽しむのに必要な機材を紹介しよう。

レコードの再生に必要なもの

・レコード
・プレーヤー
・カートリッジ
・フォノイコライザー
・アンプ
・スピーカー

本稿では詳しい解説を割愛させていただいたが、フォノイコライザーとは、簡単にいうと電気信号を増幅させる装置のことだ。フォノイコライザーがないと、どんなに優秀なアンプやスピーカーにつないでも音が小さすぎて聴こえない。これから機材を揃えるという方は、フォノイコライザー内蔵のアンプを選ぶとよいだろう。

結論

レコードからなぜ音が聴こえるのか、不思議だった方はひとまずその疑問を解消できたのではないだろうか?本稿ではごく基本的な仕組みのみ説明してきたが、カートリッジや針の種類、フォノイコライザーやアンプなどより詳しく知りたい方は、ぜひご自身で調べてみてほしい。

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