目次
- 1. ビーズクッションとは
- 2. ビーズクッションの正しい捨て方
- 3. ビーズクッション自分で解体する方法と捨て方
- 4. ビーズクッションを解体して捨てる際の注意点
- 5. ビーズクッションの「捨てる」以外の処分方法
- 6. ビーズクッションは正しい捨て方で処分しよう
- 松戸市:30cm未満は「その他のプラスチックなどのごみ」、30cm超50cm未満は「陶磁器・ガラスなどのごみ」、50cm超は「粗大ごみ」
- 品川区:最大辺30cm未満のものは「燃やすごみ」、30cmを超えるものは「粗大ごみ」
- 渋谷区:「可燃ごみ」、30cmを超えるものは「粗大ごみ」
- 横浜市:「燃やすごみ(分解不要)」、50cm以上のものは「粗大ごみ」
- 逗子市:「燃やすごみ」、50cm以上のものは「粗大ごみ」
- 海老名市:「燃やせるごみ」
- 高槻市:「大型可燃ごみ」 など
- ごみ袋
- ペットボトル
- マスク
- ガムテープ
- ハサミ
- 粘着カーペットクリーナー
- ペットボトルの底を切り取る
- ビーズクッションの角を切り、穴をあける
- あけた穴にペットボトルを入れる
- ペットボトルとビーズクッションの結合部分をガムテープで固定する
- ペットボトルの先端をごみ袋に差し込む
- ビーズクッションを傾け、ビーズをごみ袋に流し込んでいく
- クッションカバーは燃えるごみ、ビーズは資源ごみとして捨てる
1. ビーズクッションとは

ビーズクッションの捨て方を説明する前に素材や特徴について軽く解説する。
ビーズクッションの素材と特徴
中にビーズが詰められているクッション全般を指す。ビーズの大きさは2〜3mmが主流だが、中には1mm以下や5mm程度の大きなビーズが詰められているものもある。座ったりもたれかかったりすると中のビーズが動き、姿勢を楽に保てるような形に変わる。カバーにはポリエステルなどの伸びやすい素材と綿などの硬い素材が使われており、快適な座り心地を体感できる。
寿命は5年ほど
使用頻度やお手入れをしていたかどうかなどにもよるが、ビーズクッションの寿命はおおむね5年程度とされている。5年も経てば弾力性も座り心地も低下するだろう。いざ処分する際にどうすればよいか迷ってしまうサイズ感などであるため、困らないように正しい捨て方を覚えておこう。
2. ビーズクッションの正しい捨て方

ビーズクッションは自治体が定めた捨て方に沿って処分することが大切だ。
「粗大ごみ」として処分する
サイズの大きなビーズクッションをそのまま処分する際は「粗大ごみ」に出すのが一般的な捨て方だ。
解体して「可燃ごみ」として処分する
自治体またはサイズによっては、粗大ごみではなく「可燃ごみ」として処分できることもある。
「プラスチックごみ」として処分する自治体もある
多くは粗大ごみや可燃ごみであるが、中にはプラスチックや陶磁器・ガラスといったごみと同じ区分にしている自治体もある。このように捨て方は自治体によって異なるので、事前に自治体のホームページで確認することが大切だ。
自治体ごとのビーズクッションの捨て方の例
一例あるが、たとえば松戸市のようにサイズによって細かく分かれているところが多い。しかも可燃ごみではなくプラスチックなどのごみ、あるいは陶磁器・ガラスなどのごみといったように、ビーズクッションの見た目からは意外な区分に含まれる場合もある。やはり自治体のホームページなどできちんと確認することが大切になってくるだろう。
ビーズクッションを捨てる際の注意点
破れかけているビーズクッションを捨てる場合などはとくに、ビーズが飛び散らないように気をつけてほしい。これはご家庭内でももちろんだが、ごみ集積所に出すときも心がけたいポイントだ。作業員の方がごみ収集車に投げ入れた際、圧力で生地が完全に破れビーズが道端に飛び散ってしまうおそれがあるためだ。
集積所の前のお宅の庭などにも飛んでしまうと片付けが大変なだけでなく、クレームといった思わぬトラブルを招くおそれもある。たとえば「ビーズクッション」とごみ袋に書いておくなど、作業員の方に分かるようにしておくなど配慮しよう。
3. ビーズクッション自分で解体する方法と捨て方

そのままのサイズでは有料の粗大ごみとなるビーズクッションも、解体して小さくすれば可燃ごみなど無料で処分できることがある。少しでも節約したい方は解体方法や捨て方を知っておくと役立つかもしれない。
ビーズクッションの解体に必要なもの
ビーズクッションの解体方法と捨て方
こうした流れで解体することが可能だ。ただしビーズが飛び散るなどした場合、片付けがかなり面倒なことになることが想定される。粗大ごみに出しても数百円程度なので、飛散したときのストレスを考えたらやはり粗大ごみとして出すことをおすすめする。
なおビーズが飛び散った場合、掃除機をかけるのはおすすめできない。静電気によって今度はビーズが掃除機にくっついてしまうためである。飛び散ったビーズは粘着タイプのカーペットクリーナーで地道に取るなどしよう。
4. ビーズクッションを解体して捨てる際の注意点

ビーズクッションを解体して捨てる際の注意点をお伝えする。
ビーズが飛び散らないように注意する
ビーズクッションの中に入っているビーズは1mm以下〜5mm程度の細かいものばかりだ。そのためクッションカバーをはじめから大きく切りすぎると、部屋中にビーズが飛び散り掃除が大変になることが予想される。クッションカバーの穴は大きくあけすぎないように注意しよう。
またビーズは静電気によっていろいろな所にくっつきやすい。作業がスムーズに進むよう、静電気防止スプレーなどで対策するとよいだろう。
マスクをして作業する
ビーズは人などが動いた際に起こる少しの風でも簡単に舞い上がってしまう。作業中に風を起こさないよう、マスクを着用するとともにエアコンなどを切り、窓も閉めるなど工夫しよう。
子どもやペットはほかの部屋にいてもらう
ビーズは静電気が起こるとさまざまな所にくっついてしまう。子どもの体やペットについた場合、誤飲するリスクも生じる。作業が終わるまではほかの部屋にいてもらおう。
作業員(ごみ回収員)の方への配慮もぜひ
上述したように、ごみを回収する際にクッションの生地が破れるなどしてビーズが飛び散ってしまうことがある。解体した場合も、ごみ袋が破れないように二重にするなどし、中身が「ビーズクッションのビーズ」であることを分かりやすく書いておくといった配慮もぜひほしいところだ。
5. ビーズクッションの「捨てる」以外の処分方法

まだ使えるビーズクッションなどは、捨てずにお金に変える方法もある。あるいは今すぐ処分したい、自治体のごみ回収日まで待てない、ということもあるだろう。そんなときは次のような処分方法もあるので覚えておこう。
リサイクルショップに買い取りを依頼する
キレイな状態のビーズクッションであれば、リサイクルショップが買い取ってくれるかもしれない。事前にきちんと汚れを落としてから持ち込みまたは出張査定などを依頼してみよう。
フリマアプリに出品する
フリマアプリに出品するのもひとつの手だ。発送などの手間はかかるし必ず売れるとも限らないが、リサイクルショップに買い取ってもらうよりも高く売れる可能性がある。
不用品回収業者に引き取りを依頼する
引っ越しなどで今すぐ処分したい、というときに便利なのが不用品回収サービスである。ただし業者によっては注意が必要になるため覚えておこう。
【無許可の「違法業者」には絶対に依頼しない】
ご家庭から出るごみは一般廃棄物であり、自治体による「一般廃棄物処理業許可」や委託を受けた業者しか回収できない。間違えやすいのが「産業廃棄物収集運搬業許可」や「産業廃棄物処理業許可」、それに「古物商」といった許可・免許であるが、これらは一般家庭の廃棄物を回収できないため注意が必要だ。
違法業者に依頼してしまうと高額な料金を支払わされることになったり、不法投棄されたりするおそれがある。環境省でも注意喚起しているので、絶対に間違えないように気をつけよう(※1)。
6. ビーズクッションは正しい捨て方で処分しよう

サイズにもよるが、ビーズクッションの正しい捨て方は基本的に「粗大ごみ」または「可燃ごみ」だ。ただし松戸市のようにそれ以外に区分されていることもあるため、必ずお住まいの自治体のホームページで確認しておこう。「ビーズクッション」と書いておくなど、作業員への配慮も忘れないようにしたいところだ。
結論
手間はかかるが、粗大ごみクラスのビーズクッションでも自分で解体すれば可燃ごみとして捨てられることがある。だが解体作業中にビーズが飛び散るおそれもあるため、数百円を惜しむよりもできればそのまま、粗大ごみとして処分することをおすすめしたい。
(参考文献)
※1:環境省_廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!
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