1. ベッドのきしみ音の原因とは?

ベッドのきしみ音の原因はいろいろある。ベッドのタイプやベッドに使われている部品など、原因がわかれば対処もしやすい。
木製ベッドかパイプベッドか
ベッドのタイプによってもきしみ音の原因は違ってくる。木製ベッドの場合のきしみ音の原因は、金具の緩みが多い。ベッドフレームのパーツをつなぎ合わせている金具が経年とともに緩んで、木材同士が擦れてきしみ音が大きくなる。
金属製のパイプベッドの場合は、ネジの緩みだけでなく金属自体の経年劣化が原因であることが多い。フレームが歪んだり、床板代わりのメッシュが体重の重みで歪んだりしてしまうことも原因のひとつだ。
金属製のパイプベッドの場合は、ネジの緩みだけでなく金属自体の経年劣化が原因であることが多い。フレームが歪んだり、床板代わりのメッシュが体重の重みで歪んだりしてしまうことも原因のひとつだ。
マットレスの経年劣化
ベッドのきしみ音は、ベッドではなくマットレスの劣化が原因である可能性もある。とくにマットレスのタイプが「ボンネルコイル」「ポケットコイル」といったスプリングが内蔵されているものは、スプリングの経年劣化できしみ音が大きくなる。
床との摩擦
長年同じ場所にベッドを置いていると、ベッドと床との間に隙間ができてしまうことがある。とくに重いベッドだと床が沈み込んで、摩擦できしみ音が発生することがある。ベッドと床のすき間が大きくなればなるほどきしみ音が大きくなる。
2. ベッドのきしみ音を改善する対策法

ベッドのきしみ音の原因が分かったところで、どのような対策が考えられるだろうか。
ネジの緩みをチェックする
ベッドを長年使っていると、フレームパーツをつなげている金具やネジが自然と緩んできてしまう。ネジが緩むとパーツとパーツの間に隙間ができて、それが擦られてきしみ音になる。一度、すべてのネジを締めなおしてみよう。
古くなったマットレスは買い替える
マットレスにも寿命がある。きしみ音の原因がベッドの中のスプリングの劣化にある場合、スプリングだけ交換することは不可能だ。マットレスを買い替える必要がある。
マットを敷く
ベッドと床との間に隙間ができてきしみ音が出る場合には、ベッドを置く前にマットやゴム製のシートなどをいて、緩衝地帯を作ろう。床を傷めず、きしみ音も防止できる。
3. ベッドのきしみ音を防止するには?

ベッドのきしみ音が出ないように防止するのには、どのような工夫やチェックをすればいいのだろうか。
床板の強度をチェックしよう
ネジの緩みによる擦れがきしみの原因でない場合、ベッドの床板の強度が低い可能性がある。床板が体の重さでしなってしまうことが原因かもしれない。マットレスの下になる床板の強度を確認してみよう。
床板がしなって、きしみ音が出る場合には、床板の交換が必要になる。
床板がしなって、きしみ音が出る場合には、床板の交換が必要になる。
マットレスは定期的に配置を変える
ベッドのマットレスは、頭と足の位置や裏表を定期的に変えることで、マットレスの中のスプリングの劣化を遅くすることができる。一部分への負荷がかからないようにすることがポイントだ。
4. きしみにくいベッドの選び方

買い替えるなら、できるだけきしみにくいベッドにしたい。そのようなときには、選ぶときのポイントを押さえておくといい。
木製ベッドにする
パイプベッドと呼ばれるスチール製のベッドは、軽くて安価で、通気性に優れているというメリットがある。その反面、きしみ音の原因となる金具やネジが多く使われている。また、素材自体が擦れることできしみ音を発生しやすい。
きしみにくいという点では、木製ベッドの方が優れているだろう。
きしみにくいという点では、木製ベッドの方が優れているだろう。
耐荷重の大きいすのこベッド
床板に強度がないと、しなってきしみ音が出る。できるだけ厚みがあって耐荷重の大きなすのこベッドを選ぶようにしよう。また、できるだけ隙間なくすのこ板が敷き詰められていることで、重さを分散できてしなりにくくなる。
できるだけシンプルなベッド
ベッドのきしみ音の多くは、ジョイント部分の金具やネジの緩みだ。できるだけ、金具やネジを使っていないベッドを選ぼう。ヘッドボードが付いていないなど、ベッドの構造自体がシンプルな方がきしみのリスクは少なくなる。
結論
ベッドのきしみは、金具やネジの緩みをはじめ、さまざまな原因が考えられる。原因がひとつではない可能性があるので、いくつか確認してみよう。原因を把握したら適切な対策を講じて、少しでもきしみの軽減化を図ろう。状況によっては、新しいベッドの買い替えも考慮するべきだ。できるだけきしみの少ないベッドのポイントを押さえて、上手に選ぼう。ベッドのきしみをなくして、快適な睡眠を手に入れよう。