1. ブースターケーブルの使い方でもう迷わない

ブースターケーブルが必要になったとき、使い方がわからず混乱してしまうケースは多い。基礎知識と使い方を学ぶことの重要性について紹介する。
ブースターケーブルとは?
車のライトを消し忘れたりエアコンを使いすぎたりすると、バッテリーが上がって車が動かなくなる。そのようなときに役立つのが車のバッテリーをつなぐブースターケーブルだ。
バッテリーが上がった車と救援車をブースターケーブルで接続すれば、電力を分けてもらえる。エンジンをかけられるようになるので、バッテリーが上がったときの対策として準備しておきたい。
バッテリーが上がった車と救援車をブースターケーブルで接続すれば、電力を分けてもらえる。エンジンをかけられるようになるので、バッテリーが上がったときの対策として準備しておきたい。
使い方を覚えておこう
ブースターケーブルを準備していても使い方がわからなければ意味がない。使い方を間違えば電力を流せなくなるのはもちろん、トラブルやケガにつながる可能性もある。
バッテリーが上がってから使い方を調べていると時間がかかり、慌てると失敗のリスクが高まるだろう。あらかじめ正しい使い方を学んでおけば、急にバッテリーが上がったときでもすぐに対処できる。
バッテリーが上がってから使い方を調べていると時間がかかり、慌てると失敗のリスクが高まるだろう。あらかじめ正しい使い方を学んでおけば、急にバッテリーが上がったときでもすぐに対処できる。
2. ブースターケーブルの使い方の前に

使い方の前にブースターケーブルの選び方をチェックしておこう。2つのポイントを知っておけば、適したブースターケーブルがわかる。
許容電流値
車種によってエンジンの始動に必要な電流値が違う。ブースターケーブルには許容電流値が決まっており、使い方が正しくても十分な電流を車に流せなければエンジンは始動しない。
・電流値50A以下:軽自動車 400CC以下のバイク
・電流値80A:2,000CC以下の乗用車 バイク
・電流値100A:大排気量の乗用車 2tトラック ディーゼル車
・電流値120A以上:大型トラック トレーラー
車に必要な電流値をブースターケーブルの許容電流値が上回れば、問題なく使用できる。電流値を確認してから、適したブースターケーブルを選ぶのがポイントだ。
・電流値50A以下:軽自動車 400CC以下のバイク
・電流値80A:2,000CC以下の乗用車 バイク
・電流値100A:大排気量の乗用車 2tトラック ディーゼル車
・電流値120A以上:大型トラック トレーラー
車に必要な電流値をブースターケーブルの許容電流値が上回れば、問題なく使用できる。電流値を確認してから、適したブースターケーブルを選ぶのがポイントだ。
つなぐ長さが大事
2台の車をつなぐブースターケーブルには長さが必要だ。状況によっては救援車が近くに停車できないケースもあり、ブースターケーブルの長さが不足するとうまく接続できない。
一般的なブースターケーブルの長さは3~5mほどだ。車同士を隣に並べる使い方なら3mでも十分だが、十分に近づけないことも想定するなら長さに余裕がある商品を選ぼう。
一般的なブースターケーブルの長さは3~5mほどだ。車同士を隣に並べる使い方なら3mでも十分だが、十分に近づけないことも想定するなら長さに余裕がある商品を選ぼう。
3. ブースターケーブルのつなぎ方や使い方

ブースターケーブルの使い方を詳しく紹介する。急なバッテリー上がりにも対応できるように、詳しい手順やつなぎ方を覚えておいてほしい。
つなぐ前の準備
安全性を確保するために、まずはブースターケーブルを点検する。断線や皮膜の破損、クリップ部分のガタつきをチェックして、問題があるようなら諦めてロードサービスを利用しよう。
救援車をバッテリーが上がった車に近づけて停車したら、エンジンを切ってサイドバーがパーキングになっているか確認する。あとはブースターケーブルをつなげるために、2台のボンネットを開ければ準備は完了だ。
救援車をバッテリーが上がった車に近づけて停車したら、エンジンを切ってサイドバーがパーキングになっているか確認する。あとはブースターケーブルをつなげるために、2台のボンネットを開ければ準備は完了だ。
ブースターケーブルの使い方
準備が終わったらブースターケーブルを使って2台の車をつなぐ。複数の端子を接続するので、順番を間違えないように注意するのが使い方のポイントだ。
1.バッテリーが上がった車のプラスに端子をつなぐ
2.救援車のプラスに端子をつなぐ
3.救援車のマイナスに端子をつなぐ
4.バッテリーが上がった車のマイナス(エンジンの金属部分)につなぐ
5.救援車のエンジンをかけてアクセルを踏み回転数を少し高くする
6.バッテリーが上がった車のエンジンをかける
端子のつなぎ方はクリップで挟むだけだ。バッテリーが上がった車のエンジンがかかったら、ブースターケーブルを取り外そう。つないだときと逆の手順で外すのが正しい使い方だ。
1.バッテリーが上がった車のプラスに端子をつなぐ
2.救援車のプラスに端子をつなぐ
3.救援車のマイナスに端子をつなぐ
4.バッテリーが上がった車のマイナス(エンジンの金属部分)につなぐ
5.救援車のエンジンをかけてアクセルを踏み回転数を少し高くする
6.バッテリーが上がった車のエンジンをかける
端子のつなぎ方はクリップで挟むだけだ。バッテリーが上がった車のエンジンがかかったら、ブースターケーブルを取り外そう。つないだときと逆の手順で外すのが正しい使い方だ。
4. ブースターケーブルの使い方の注意点

ブースターケーブルの使い方には3つの注意点がある。トラブルや事故を防ぐためにも、あらかじめ確認しておこう。
つなぐ順番は必ず守る
ブースターケーブルは電圧が低い部分からつなげるのが正しい使い方だ。間違ってしまうと感電やショートが発生する可能性がある。事故を防ぐためにも、つなぐ順番と取り外す順番は必ず守ろう。
ハイブリッドカーは救援車にできない
ハイブリッドカーでもブースターケーブルを使って電力を分けてもらうことは可能だ。ただし、救援車としてバッテリーが上がった車とつなぐと過剰に電流が流れてしまう。故障のリスクがあるので、ハイブリッドカーでガソリン車を救援するのは避けてほしい。
感電に注意する
感電のリスクを避けるためにゴム手袋を装着するのが使い方の基本だ。また、ブースターケーブル同士の接触は感電につながるので注意が必要だ。接続端子をふれさせたりケーブルをたばねたりすると危険なので、1本ずつ持って作業しよう。
結論
ブースターケーブルの使い方を覚えておけば、バッテリーが上がってもすぐに対処できる。つなぎ方や手順をマスターして、もしものときに備えよう。ただし、ブースターケーブルの選び方や扱い方を間違えると危険だ。許容電流値や長さを確認してから選び、感電やショートといったリスクへの対策も十分に行ってほしい。