1. ミシンが縫えない原因とは?

ミシンが縫えなくなってしまった時、故障を疑う方も多いだろう。もちろん故障が原因の場合もあるが、縫えないのにはほかにも原因がある。以下にミシンが縫えない時の主な症状を挙げていく。
・上糸が切れる
・下糸が切れる
・糸が絡まる
・針が折れる
・ミシンが動かない
上記の症状が見られる場合、それらが原因で縫えない可能性が高い。正しい対処ができるように、原因をしっかり見極めよう。
・上糸が切れる
・下糸が切れる
・糸が絡まる
・針が折れる
・ミシンが動かない
上記の症状が見られる場合、それらが原因で縫えない可能性が高い。正しい対処ができるように、原因をしっかり見極めよう。
2. ミシンが縫えないときの対処法

ミシンが縫えない時は一体どのように対処すればよいのだろうか。ここでは、ミシンが縫えない時の対処法を原因別に解説する。
上糸が切れる場合
上糸が切れて縫えない時に多くみられるのが、上糸のかけ違い、針の変形やセットの仕方を間違えていることだ。ほかにも、上糸調子やミシン糸に問題があることも考えられる。順に対処法をみていこう。
・上糸をかけ直す
ミシンの押さえを上げた状態で、再度上糸を1からかけ直してみよう。糸こまに切れ込みが入っている場合は、切れ込みが糸立て棒の根元にくるようにセットし、しっかり奥まで入れるとよい。天秤部分は外れやすいので、外れていないかもよく確認することが大切だ。
・針は平行か、針先がつぶれていないか確認
上糸に問題がなければ、針に問題がある可能性がある。平らな板に針の柄の平たい方を合わせて、針が曲がっていないか確認しよう。仮に針が曲がっていたり先端がつぶれていたりする場合には、新しい針に取り替えるとよい。
・針を再度つけ直す
針が正しくセットできていない可能性もある。1度針を外して再度付け直してみよう。取り付けの際は針をストッパーに当たるまで差し込み、ネジをしっかり締めるとよい。
・上糸調子を調整する
上糸調子が強すぎることが原因の可能性もある。上糸調子のダイヤルが標準・自動・数字の3〜4にセットできているかを確認しよう。できていなければ、ダイヤルを回して合わせるとよい。
・ミシン糸の状態を確認する
ミシン糸が古かったり、よれやすかったりする場合は、針先を通る前にダマになってしまう可能性が高い。新しいミシン糸に交換しよう。
・上糸をかけ直す
ミシンの押さえを上げた状態で、再度上糸を1からかけ直してみよう。糸こまに切れ込みが入っている場合は、切れ込みが糸立て棒の根元にくるようにセットし、しっかり奥まで入れるとよい。天秤部分は外れやすいので、外れていないかもよく確認することが大切だ。
・針は平行か、針先がつぶれていないか確認
上糸に問題がなければ、針に問題がある可能性がある。平らな板に針の柄の平たい方を合わせて、針が曲がっていないか確認しよう。仮に針が曲がっていたり先端がつぶれていたりする場合には、新しい針に取り替えるとよい。
・針を再度つけ直す
針が正しくセットできていない可能性もある。1度針を外して再度付け直してみよう。取り付けの際は針をストッパーに当たるまで差し込み、ネジをしっかり締めるとよい。
・上糸調子を調整する
上糸調子が強すぎることが原因の可能性もある。上糸調子のダイヤルが標準・自動・数字の3〜4にセットできているかを確認しよう。できていなければ、ダイヤルを回して合わせるとよい。
・ミシン糸の状態を確認する
ミシン糸が古かったり、よれやすかったりする場合は、針先を通る前にダマになってしまう可能性が高い。新しいミシン糸に交換しよう。
下糸が切れる場合
下糸が切れて縫えないのは、下糸のセットの仕方やボビンの糸の巻き方に問題がある可能性が高い。以下の順で対処しよう。
1.ボビンの糸の巻き加減を確認する
2.下糸をセットし直す
ボビンへの巻き加減がゆるいと、糸がスムーズに出てこなくなってしまう。ゆるい場合は再度巻き直しをするとよいだろう。巻き始めの糸がボビンからはみ出している時はカットしておくとよい。
ボビンを釜の中へセットする際は、糸を引っ張った時に左回りになるようにセットすることが大切だ。
1.ボビンの糸の巻き加減を確認する
2.下糸をセットし直す
ボビンへの巻き加減がゆるいと、糸がスムーズに出てこなくなってしまう。ゆるい場合は再度巻き直しをするとよいだろう。巻き始めの糸がボビンからはみ出している時はカットしておくとよい。
ボビンを釜の中へセットする際は、糸を引っ張った時に左回りになるようにセットすることが大切だ。
糸が絡まる場合
糸が絡まってしまう時は、上糸のかけ違いや上糸調子が弱い、または針の取り付けが間違っている場合が多い。
押さえを上げてから、上糸を再度かけ直してみよう。上糸調子が弱い場合は、上糸調子の調節ダイヤルを回して、標準・自動・数字の3〜4にセットするとよい。針の取り付けが正しくできていない可能性もあるので、再度付け直してみるのもよいだろう。
縫い始めに絡まる場合は、上糸を指で押さえて少し奥に引きながら縫うと改善することもある。
押さえを上げてから、上糸を再度かけ直してみよう。上糸調子が弱い場合は、上糸調子の調節ダイヤルを回して、標準・自動・数字の3〜4にセットするとよい。針の取り付けが正しくできていない可能性もあるので、再度付け直してみるのもよいだろう。
縫い始めに絡まる場合は、上糸を指で押さえて少し奥に引きながら縫うと改善することもある。
針が折れる場合
針が折れてしまって縫えない場合は、布地に対して針が細すぎたり、針の取り付け方が間違っていたりする可能性がある。針の太さが布に合ってるか確認し、必要ならほかのサイズに交換しよう。サイズが合っていても取り付けが間違っている可能性があるので、1度取り外して再度付け直してみるとよい。
糸調子が強すぎても針が折れることがあるので、強くなっている場合はダイヤルを回して正しい強さに合わせよう。
糸調子が強すぎても針が折れることがあるので、強くなっている場合はダイヤルを回して正しい強さに合わせよう。
ミシンが動かない場合
ミシンが動かない場合に考えられることは、以下の通り。
・コンセントがきちんと差し込まれていない
・スイッチがONになっていない
・糸巻き軸が下糸巻き状態になっている
・釜の中に糸が絡まっている
・天秤や釜の油切れ
まずは、コンセントがしっかり差し込まれているか、スイッチはONになっているか確認しよう。糸巻き軸が下糸を巻く状態(右側)になっていると、縫えない。縫う時は糸巻き軸を左側に動かそう。
釜の中に糸が絡まっている可能性もある。釜の中を確認して、糸が絡まっていたら取り除くとよい。天秤や釜の油が切れているために動かない場合もある。ミシン油を適量、天秤や釜に差してみるとよいだろう。
・コンセントがきちんと差し込まれていない
・スイッチがONになっていない
・糸巻き軸が下糸巻き状態になっている
・釜の中に糸が絡まっている
・天秤や釜の油切れ
まずは、コンセントがしっかり差し込まれているか、スイッチはONになっているか確認しよう。糸巻き軸が下糸を巻く状態(右側)になっていると、縫えない。縫う時は糸巻き軸を左側に動かそう。
釜の中に糸が絡まっている可能性もある。釜の中を確認して、糸が絡まっていたら取り除くとよい。天秤や釜の油が切れているために動かない場合もある。ミシン油を適量、天秤や釜に差してみるとよいだろう。
3. それでもミシンが縫えない場合は故障している可能性がある

ここまで、ミシンが縫えない主な原因や対処法を解説してきたが、縫えない原因に応じた対処を講じても改善しない場合はどうしたらよいのだろうか。
ミシンが縫えない原因に応じた対処法を一通り試してみても改善しなかった場合、釜や針板に傷が付いているか、または故障の可能性が高い。どちらにせよ、点検・修理に出す必要があるので、早めにメーカーに連絡しよう。
ミシンの修理には7〜10日程度かかることが多い。料金は簡易的な調整で3000円程度、分解修理が必要となる場合は1万円以上かかるのが平均的なようだ。メーカーの保証期間中であれば無料で修理してくれる場合が多いため、保証期間を確認し早めに修理に出すとよいだろう。
ミシンが縫えない原因に応じた対処法を一通り試してみても改善しなかった場合、釜や針板に傷が付いているか、または故障の可能性が高い。どちらにせよ、点検・修理に出す必要があるので、早めにメーカーに連絡しよう。
ミシンの修理には7〜10日程度かかることが多い。料金は簡易的な調整で3000円程度、分解修理が必要となる場合は1万円以上かかるのが平均的なようだ。メーカーの保証期間中であれば無料で修理してくれる場合が多いため、保証期間を確認し早めに修理に出すとよいだろう。
4. ミシンでまっすぐ縫えない原因と上手に縫うコツ

ミシンが苦手な方は、まっすぐ縫えないという悩みを持っている方が多いのではないだろうか。しかし、まっすぐ縫えないのは縫い方のコツを理解できていないだけかもしれない。ここでは、ミシンでまっすぐ縫えない方へ向けて縫い方のコツを説明する。
まっすぐ縫えない方は、ミシンで縫う時にどこに注目しているか考えてみてほしい。仮に針を見ているなら、まっすぐ縫えないのはそれが原因の可能性が高い。針は上下運動をしているため、針を見ながらだと目線がブレてしまい、まっすぐ縫えないのだ。
縫う時に見るべき場所は押さえにある目盛りと布である。例えば、布の端から5mmの場所をまっすぐに縫いたい時は、針から5mm離した所に押さえの目盛りがくるようにセット。こうすると、針を全く見なくても押さえの目盛りと布を見ているだけで、まっすぐ縫えるようになる。縫う時は針の真正面に座って行おう。
まっすぐ縫えない方は、ミシンで縫う時にどこに注目しているか考えてみてほしい。仮に針を見ているなら、まっすぐ縫えないのはそれが原因の可能性が高い。針は上下運動をしているため、針を見ながらだと目線がブレてしまい、まっすぐ縫えないのだ。
縫う時に見るべき場所は押さえにある目盛りと布である。例えば、布の端から5mmの場所をまっすぐに縫いたい時は、針から5mm離した所に押さえの目盛りがくるようにセット。こうすると、針を全く見なくても押さえの目盛りと布を見ているだけで、まっすぐ縫えるようになる。縫う時は針の真正面に座って行おう。
結論
ミシンが縫えなくなると、真っ先に故障を疑う方もいるだろう。しかし、上糸のかけ違いや針が曲がっているなど、自分で対処すれば改善される場合も多い。対処しても直らない場合は故障の可能性があるので、業者へ修理に出すとよいだろう。まっすぐに縫えない方は、縫い方のコツを押さえられていないだけかもしれない。ミシンに苦手意識を持っている方も今回紹介したコツを意識して、再度チャレンジしてみてはいかがだろうか。