1. クーラーボックスの保冷力とは?

クーラーボックスで一番重要視したい点は何といっても保冷力だろう。しかし、クーラーボックスの保冷力の高さをどのように見分ければよいのか分からない方もいるはず。ここでは、保冷力の高いクーラーボックスの見分け方を解説する。
保冷力の高いクーラーボックスを見分けるには、「保冷日数」に注目することが大切だ。保冷日数とは、20℃程度の環境でクーラーボックス内の氷が解けずに残っている日数のことである。ただし実際に使用する場合は、気温の変動があるので保冷日数として記載されている日数まで保冷状態が持続するとは限らない。保冷日数として記載されている日数の半分程度を保冷持続期間の目安にするとよいだろう。
保冷力の高いクーラーボックスを見分けるには、「保冷日数」に注目することが大切だ。保冷日数とは、20℃程度の環境でクーラーボックス内の氷が解けずに残っている日数のことである。ただし実際に使用する場合は、気温の変動があるので保冷日数として記載されている日数まで保冷状態が持続するとは限らない。保冷日数として記載されている日数の半分程度を保冷持続期間の目安にするとよいだろう。
2. クーラーボックスを保冷力で選ぶ際のポイント

保冷力の高いクーラーボックスを選ぶ際には、保冷日数以外にも重視したいポイントがある。ここでは、保冷力の高いクーラーボックスを選ぶ際のポイントを解説する。クーラーボックスの購入を検討中の方はぜひ参考にしてほしい。
真空断熱パネルでできたクーラーボックスを選ぶ
クーラーボックスの素材には、大きく分けて「発泡スチロール」「発泡ウレタン」「真空断熱パネル」の3つの種類がある。この中で保冷力が一番高いのは「真空断熱パネル」だ。保冷力の高さで選ぶなら、真空断熱パネルが素材となっているクーラーボックスを選ぶとよいだろう。
ハードタイプを選ぶ
クーラーボックスにはソフトタイプとハードタイプの2つがある。ハードタイプは断熱材が埋め込まれているので、保冷力が高く保冷状態が1週間以上持続する場合もあるとされている。ソフトタイプはポリエステルなどが主に使われているため、ハードタイプより保冷力が劣ってしまう。保冷力を重視する場合は、ハードタイプのクーラーボックスを選ぶとよいだろう。
保存量や使用日数に合ったサイズを選ぶ
クーラーボックスは、保存量や使用日数に合ったサイズを選ぶのも重要だ。以下に、サイズごとの保存量や使用日数の目安を紹介する。
・小型
500mlのペットボトルが4本程度入るサイズ。1~2人分の食べ物や飲み物を保冷するのにピッタリである。
・中型
500mlのペットボトルが15本程度入るサイズ。家族4人分の食べ物と飲み物を保冷するのにピッタリだ。
・大型
2Lのペットボトルが6本程度入るサイズ。家族4人で1泊2日できるくらいの食べ物と飲み物を保冷できる。
・小型
500mlのペットボトルが4本程度入るサイズ。1~2人分の食べ物や飲み物を保冷するのにピッタリである。
・中型
500mlのペットボトルが15本程度入るサイズ。家族4人分の食べ物と飲み物を保冷するのにピッタリだ。
・大型
2Lのペットボトルが6本程度入るサイズ。家族4人で1泊2日できるくらいの食べ物と飲み物を保冷できる。
3. クーラーボックスの保冷力をアップさせるコツ

クーラーボックスの素材やタイプによっても保冷力に違いがでてくることは説明したが、どんなクーラーボックスでも使い方次第で、保冷力をアップさせることは可能だ。ここでは、クーラーボックスの保冷力を上げるコツを解説する。簡単にできることばかりなので、クーラーボックスを使う際にぜひ試してみてほしい。
使う前に冷やしておく
クーラーボックスは使う前に冷やしておくと保冷力を上げられる。できればクーラーボックスを使う前日の夜、最低でも数時間前から冷やしておこう。氷を入れた袋をクーラーボックスに入れるだけでOKだ。
ブロックアイスを使う
クーラーボックスに入れる氷の種類にも注意が必要だ。アイスキューブだとすぐに解けてしまうので、ブロックアイスを使うとよい。氷が解けた時に、中に入れた食べ物などが濡れてしまわないように、ブロックアイスは袋に入れてからクーラーボックスに入れるとよいだろう。
クーラーボックスに入れるものはあらかじめ冷やしておく
クーラーボックスに入れる食べ物や飲み物なども、あらかじめ冷やしておくと保冷力アップにつながる。クーラーボックスに入れた時に氷代わりになるよう、冷凍保存がおすすめだ。
直射日光と地面の上を避ける
クーラーボックスの保冷力は、直射日光や地面からの熱を受けると下がってしまう。クーラーボックスは日陰やアルミシートの上に置くとよいだろう。
ふたを開ける回数を減らす
ふたを開けるとクーラーボックスの中に外気が入ってくるため、中の物が解けやすくなる。そのためクーラーボックスのふたを開ける回数を減らせば、保冷力アップにつながるかもしれない。
4. クーラーボックスの保冷力を強化する改造方法

クーラーボックスの保冷力は改造で強化することも可能だ。ここでは、クーラーボックスの保冷力を強化できる改造方法を紹介する。
クーラーボックスを分解してアルミシートを貼り付ける方法
クーラーボックスを分解して、アルミシートを貼り付けるだけでも保冷力はアップする。
・手順
1.クーラーボックスを分解する
2.発泡スチロール部分にアルミシートを貼り付けていく
3.分解したパーツを元に戻す
4.ふたにもアルミシートを貼り付ける
アルミシートはアルミ部分が外を向くようにして貼り付けよう。アルミシートを切らずに1枚の状態で貼ることで、外気を遮断し保冷力アップにつなげられる。隙間なく貼ることが大切になるので、細かい部分はアルミテープなども使って貼るとよいだろう。
・手順
1.クーラーボックスを分解する
2.発泡スチロール部分にアルミシートを貼り付けていく
3.分解したパーツを元に戻す
4.ふたにもアルミシートを貼り付ける
アルミシートはアルミ部分が外を向くようにして貼り付けよう。アルミシートを切らずに1枚の状態で貼ることで、外気を遮断し保冷力アップにつなげられる。隙間なく貼ることが大切になるので、細かい部分はアルミテープなども使って貼るとよいだろう。
クーラーボックスを分解してウレタンを注入する方法
続いては、クーラーボックスにウレタンを注入する方法だ。
・手順
1.クーラーボックスを分解する
2.7mm程度の穴を電動ドリルで発泡スチロール全体に開ける
3.霧吹きでクーラーボックスを湿らせる
4.ウレタンを注入する
5.パーツを取り付け直す
6.クーラーボックスの膨張が止まるまで押さえる
7.3~4日程度日光に当ててウレタンを乾燥させる
7mm程度の穴を全体に開けることで空気の通りがよくなり、保冷力アップにつながる。ただし、クーラーボックスの底部分には穴を開けないように注意してほしい。底に穴を開けるとウレタンを注入してもすぐに外にでてしまうからだ。
ウレタンを注入する時には底面から行い、蓋を下にして膨張が止まるまで押さえよう。ウレタンが乾燥するまでには3~4日かかる。そのため、3~4日程度は日光に当てて乾燥させるようにしよう。
・手順
1.クーラーボックスを分解する
2.7mm程度の穴を電動ドリルで発泡スチロール全体に開ける
3.霧吹きでクーラーボックスを湿らせる
4.ウレタンを注入する
5.パーツを取り付け直す
6.クーラーボックスの膨張が止まるまで押さえる
7.3~4日程度日光に当ててウレタンを乾燥させる
7mm程度の穴を全体に開けることで空気の通りがよくなり、保冷力アップにつながる。ただし、クーラーボックスの底部分には穴を開けないように注意してほしい。底に穴を開けるとウレタンを注入してもすぐに外にでてしまうからだ。
ウレタンを注入する時には底面から行い、蓋を下にして膨張が止まるまで押さえよう。ウレタンが乾燥するまでには3~4日かかる。そのため、3~4日程度は日光に当てて乾燥させるようにしよう。
結論
食べ物や飲み物の保冷で使用するクーラーボックスは、できる限り保冷力を高くしたい。クーラーボックスを選ぶ際には、真空断熱タイプのものかハードタイプかを重視するとよいだろう。保冷力が低いものであっても、使い方次第で保冷力を上げることは可能だ。今回紹介したコツや改造方法を試して保冷力を上げ、外出先でも冷えた飲み物などを味わえるようにしよう。