1. 待機電力とは?
待機電力とは電源を切っている状態でも消費する電力のことだ。家電メーカーのカタログには待機消費電力、待機時消費電力などと記載がある。身近な家電ではテレビやエアコンなどに、待機電力がかかっている。これらは全て稼働していない時でもごくわずかな電力を消費しているのだ。
1ヶ月の電気代のうち5%程度が待機電力だと言われている。毎月約10,000円の電気代がかかっているご家庭なら、約500円の待機電力を消費している計算になる。もちろんコンセントを抜いていれば待機電力を消費することはない。
1ヶ月の電気代のうち5%程度が待機電力だと言われている。毎月約10,000円の電気代がかかっているご家庭なら、約500円の待機電力を消費している計算になる。もちろんコンセントを抜いていれば待機電力を消費することはない。
2. 待機電力の電気代の計算方法
テレビやエアコン、パソコンは身近な電化製品であるためコンセントを差しっぱなしにしていることも多く、その分待機電力がかかっている。なかでもテレビやエアコンは全体の10%程度と高い割合を占めているため、これらを中心に待機電力にかかる電気代を解説する。具体的な計算方法は以下のとおりだ。
電気代の計算方法
【消費電力÷1000×時間×契約プランの1kWhあたりの電力量料金×30日=1ヶ月の電気代】
上記が、1ヶ月あたりの待機電力にかかる電気代の計算方法だ。1kWhあたりの電力契約料金を30円と仮定し、1日12時間の待機電力がかかった場合を比較してみよう。小数第二位は切り捨てとする。
■テレビ(待機電力0.3Wと仮定)
0.3W÷1000×12h×30円×30日=3.2円
■エアコン(待機電力2.4Wと仮定)
2.4W÷1000×12h×30円×30日=25.9円
■パソコン(待機電力2.3Wと仮定)
2.3W÷1000×12h×30円×30日=24.8円
最近の電化製品は省エネに配慮した造りとなっているが、それでもこれら3つを合計すると1ヶ月の待機電力には約50円の料金がかかっていることが分かる。
上記が、1ヶ月あたりの待機電力にかかる電気代の計算方法だ。1kWhあたりの電力契約料金を30円と仮定し、1日12時間の待機電力がかかった場合を比較してみよう。小数第二位は切り捨てとする。
■テレビ(待機電力0.3Wと仮定)
0.3W÷1000×12h×30円×30日=3.2円
■エアコン(待機電力2.4Wと仮定)
2.4W÷1000×12h×30円×30日=25.9円
■パソコン(待機電力2.3Wと仮定)
2.3W÷1000×12h×30円×30日=24.8円
最近の電化製品は省エネに配慮した造りとなっているが、それでもこれら3つを合計すると1ヶ月の待機電力には約50円の料金がかかっていることが分かる。
3. 電気代を節約するために待機電力を減らすコツ
一つひとつはごくわずかな電力消費量でも、ちりも積もればそれなりに出費がかさんでしまうのが待機電力だ。無駄に電力を消費していないか見直しをして効率的に電気代を節約しよう。
使用頻度が低い電化製品のコンセントを抜く
長い期間使用しない電化製品や抜いても支障のないコンセントを抜いておくと、待機電力を減らすことができる。待機電力が多い電化製品を優先的に節電したり、電源スイッチ付きのタップでオン・オフをこまめに切り替えたりなど工夫してみよう。
省エネ性能が高い電化製品を使用する
近年の電化製品は、待機電力がなるべくかからないように設計されている。買い換える際には、少々値段が張っても待機電力が少ない商品を購入した方が、結果的に節約できる場合もある。
長期外出する際はコンセントを抜く
待機電力とは言い換えれば、すぐにでも起動できるようにスタンバイしている状態である。
旅行や帰省などで長期にわたって使わない時は、コンセントを抜くのも節約のひとつだ。ブレーカーを落とす方法もあるが、冷蔵庫の稼働も停止してしまうため注意しよう。
旅行や帰省などで長期にわたって使わない時は、コンセントを抜くのも節約のひとつだ。ブレーカーを落とす方法もあるが、冷蔵庫の稼働も停止してしまうため注意しよう。
4. 待機電力を削減するための注意点
待機電力はむやみに削減するとかえって生活が不便になることもある。4つの注意点を覚えておこう。
時計が狂う
コンセントを抜くと同時に、炊飯器やホームベーカリーなど電化製品が示す時計の時刻が狂ってしまうことがある。タイマーをセットしても予定時刻にできていないといった事態に陥る可能性もある。
テレビ番組の録画予約ができない
テレビやレコーダーのコンセントを抜いてしまうと、録画予約をしていたとしても自動で電源が立ち上がることはなく、視聴したい番組が録画できない。
インターネットや IP電話が使えない
インターネット回線のルーターなどは、通常24時間電源が入ったままの状態にしているご家庭が多い。コンセントを抜いて電源を切ってしまうと待機電力のカットに繋がるが、使うたびにコンセントを差す手間が発生する。 さらにIP電話対応ルーターの場合、コンセントを抜いているとIP電話の使用もできなくなるため、注意しよう。
エアコンが故障する原因となる
エアコンのコンプレッサー(圧縮機)は空調を効かせるための要であるが、いつでも稼働できるようにスタンバイの状態を保つ必要があるとされている。これに一役買っているのが待機電力だ。コンセントを挿してすぐに使用すると負荷がかかって故障の原因となるため、8時間程度経ってから運転しよう。
結論
待機電力とは電源を切っている状態でも消費する電力のことだ。1ヶ月の電気代のうち5%程度を占めるとされており、こまめにオン・オフを切り替えることで節電が期待できる。 ただしエアコンのように待機電力を必要とするケースや、 極端な節約はかえって生活が不便になることも注意点として知っておこう。自分たちの生活の質を落とさない範囲で上手に節電するのが理想だ。