1. ICカードセパレーターの特徴や仕組み

電子マネーや交通系のICカードはとても便利なため、場合によっては複数枚を使い分けている方もいるだろう。しかし、ICカードの性質上、2枚以上をそのまま近くで保管するのはNGとされている。まずはその理由とICカードセパレーターの特徴について紹介する。
ICカードの仕組み
ICカードとは集積回路(IC)が組み込まれたカードのことである。ICカードにはクレジットカードのように読み取り用の機械に入れて使う「接触型」と、電子マネーのように端末にかざして使用する「非接触型」がある。なかでも非接触型のICカードは微弱な電波を出して通信するものであり、ICカードが2枚以上あるとそれぞれで電波干渉を起こしてしまう。
ICカードセパレーターとは?
複数のICカードを同時に管理する際におすすめしたいのが「ICカードセパレーター」である。セパレーターは電波を遮断する素材で作られており、ICカードの間に挟むだけで電波干渉を防止できるアイテムだ。
ICカードセパレーターを使うメリット
いくつかのICカードを使い分ける場合、通常であれば電波干渉を避けるためにケースから使いたいカードを毎度取り出す必要がある。しかし、ICカードセパレーターをカード同士の間に挟んでおけば電波干渉が防げるため、使いたい面をかざすだけでカードの使い分けが可能だ。また、セパレーターはスキミングの危険性を下げるなど、防犯効果があるのもメリットといえる。
2. ICカードセパレーターの種類

ICカードセパレーターには片面タイプと両面タイプの2種類がある。
片面タイプの特徴
片面タイプは、片面のみに電波遮断効果のあるICカードセパレーターのことだ。カード型もあるが、ICカードを差し込んで使うようなパスケース型もある。
両面タイプの特徴
両面タイプは、どちらの面にも電波遮断効果のあるICカードセパレーターである。ICカードの間に挟んで使うため、薄いカード型のものが多い。
3. ICカードセパレーターの上手な使い方

次は、ICカードセパレーターの上手な使い方について紹介する。
片面タイプの使い方
片面タイプのICカードセパレーターは、効果が一方通行である。そのため、メインで使うICカードが1枚という方におすすめだ。1枚しかICカードを使わない方は電波干渉を防ぐ必要がないと感じるかもしれない。しかし、セパレーターを使うことでスキミング対策として活躍する。また、スマホケースのカードポケットに入れれば、ICカードの磁気不良を防ぐことができるだろう。
両面タイプの使い方
両面タイプのICカードセパレーターは、使用頻度の高いICカードが複数ある方におすすめだ。両面使えるカードケースやパスケースの間に差し込むことで、混信を防ぐため両面とも利用できる。複数の交通機関を使う方などは、交通系カードを1つにまとめるのは難しい。両面タイプのセパレーターなら、交通系ICカードを快適に保管できるはずだ。
結論
今回は複数のICカードを管理するのに便利な「ICカードセパレーター」について紹介した。ICカードセパレーターは電波干渉を防ぐだけでなく、スキミング対策としても効果的だ。キャッシュレス化が進んでいる近年、ICカードはより私たちの生活に欠かせないものとなるだろう。使用頻度の高いICカードを快適に使うためにも、ぜひICカードセパレーターの導入を検討してもらいたい。