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発炎筒の正しい処分どうするの?安全に捨てるための方法を確認

発炎筒の正しい処分どうするの?安全に捨てるための方法を確認

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2021年9月13日

自動車に装備されている発炎筒(はつえんとう)は適切な方法で処分する必要がある。しかし、状態によって処分方法は異なるため、間違えると危険だ。この記事では発炎筒の処分方法について、使用前と使用済みに分けて解説する。発煙筒と発炎筒の違いやかかる費用など、知っておきたい基本的な知識と併せてまとめた。

  

1. 発炎筒の処分の前に

混同されることが多い発炎筒と発煙筒だが実はまったくの別物だ。処分の前の基礎知識として、発炎筒と発煙筒の違いについて確認しよう。

発炎筒と発煙筒の違い

発炎筒と発煙筒は読み仮名が同じだが用途や使用するシーンは異なる。発炎筒は「自動車用緊急保安炎筒」が正式名称で、火によって危険を知らせるために使うのが基本だ。

一方、発煙筒は大量の煙が発生するため、撮影用の特殊効果や山岳事故や海難事故が起きたときの信号として使用する。使う目的はまったく異なるので、混同しないように注意しよう。

車載の義務があるのは発炎筒

「道路運送車両法保安基準第43条2(※1)」によって発炎筒を車載することが義務付けられている。発煙筒を発炎筒の代わりに使用するのは義務違反であり、煙によって周囲の視界を遮ってしまうことになるためとても危険だ。

車載する必要があるは発炎筒だ。用途の違いを押さえつつ、適した方法で処分してほしい。また、発炎筒は状態によって処分方法が変わるため、正しい知識が必要になる。

2. 発炎筒の処分は個人でできるの?

発炎筒は発火するため処分するときには注意が必要だ。未使用と使用済みでは破棄方法が違うので、トラブルを防ぐためにも正しい知識を確認してほしい。

使用済みと未使用で処分方法が違う

一度使用した発炎筒は個人でも一般ゴミとして処分することが可能だ。扱いは一般的なゴミと変わらないので、自治体のルールに従って捨てよう。

ただし、未使用の発炎筒は「火薬類取締法(※2)」でがん具煙火に分類されており、個人で処分することはできない。火薬が入っているため、一般ゴミとして捨てるのはとても危険だ。未使用のままゴミに捨てるのは絶対にやめよう。

未使用でも処分が必要

車載されている発炎筒をそのまま放置している方も多いかもしれない。しかし、発炎筒の使用期限は製造日から4年だ。期限が切れると点火できない可能性があるため交換が必要になる。

自動車の点検や車検のときに使用期限を確認して、過ぎていたら適切に処分しよう。車載が義務付けられている発炎筒がないと車検には通らないので、処分と同時に新しい発炎筒も装備しておく必要がある。

3. 発炎筒の正しい処分方法

使用済みと未使用の発炎筒についてそれぞれの処分方法を紹介する。未使用の発炎筒は一般ごみとしての処分ができないので、必ず正しい捨て方についてチェックしておこう。

使用済みの発炎筒

使用済みの発炎筒は燃えるゴミとして処分するのが一般的だ。水につけて消火したのを確認してから、指定のゴミ袋に入れてゴミ捨て場に持っていこう。

ただし、ゴミを捨てるときのルールは自治体によって異なる。あらかじめ公式ホームページや問い合わせで確認してから捨てるのが確実だ。

未使用は引き取ってもらう

未使用の発炎筒は火薬類取締法でがん具煙火に分類される。ゴミとして捨ててはいけないので、引き取ってもらうのが正しい処分方法だ。ただし、手渡しなど指定された捨て方に限って、未使用の発炎筒を引き取っている自治体もあるので確認しておこう。

発炎筒の引き取りは主に購入した店舗で行っており、その他だとカーディーラーやカー用品店でも対応している。処分してもらえるか分からないときは、あらかじめ問い合わせておくと安心だ。

4. 発炎筒の処分にかかる費用は?

発炎筒を処分するときに気になるのは費用だ。処分や回収に必要な料金について、詳しく解説する。

基本的には無料

使用済みの発炎筒は燃えるゴミとして捨てられるので、必要なのはゴミ袋の料金だけだ。未使用の発炎筒もカーディーラーやカー用品店に持ち込めば、無料で引き取ってもらえるケースが多い。どちらも費用は必要ないので手軽に処分できるだろう。

お金がかかるケースもある?

回収は無料だが、発炎筒交換をカー用品店などで頼むと交換料金と発炎筒の購入料金が必要になる。ただし、発炎筒の購入や交換は個人でできるため、必ずしも依頼する必要はない。

また、未使用の発炎筒を郵送で引き取ってもらえるサービスも存在する。処分費用はかからないが、安全に回収するために必要な専用箱の費用や送料などが必要だ。大量の発炎筒を同時に処分したいときは利用を検討してほしい。ただし、回収できる製品は限られているので、公式ホームページや問い合わせであらかじめチェックしておこう。

結論

発炎筒の処分は適切な方法で行わないと危険だ。使用済みは燃えるゴミとして処分し、未使用だと購入店やカーディーラー、カー用品店で回収している。未使用の発炎筒はがん具煙火に分類されており、ゴミとして捨てられない。引火などの恐れもあるので必ず持ち込みで引き取ってもらう。また、発炎筒は車載義務があるので、処分したあとは忘れずに新品を購入して装備してほしい。

(参考文献)
※1出典:国土交通省「道路運送車両の保安基準」
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr7_000007.html

※2出典:総務省行政管理局「火薬類取締法施行規則」
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=325M50000400088
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  • 公開日:

    2020年9月 4日

  • 更新日:

    2021年9月13日

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