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便箋の書き方を縦書きと横書きで解説!折り方や封筒への入れ方も

便箋の書き方を縦書きと横書きで解説!折り方や封筒への入れ方も

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年10月20日

お世話になった方や目上の方などに手紙を出す際、正しいマナーがわからず便箋の書き方に困ることもあるだろう。そこでこの記事では、縦書き・横書き両方の便箋の書き方を紹介する。文章の構成など書き方の基本的なポイントや例文のほか、便箋のキレイな折り方、封筒への入れ方も解説しよう。

  

1. 便箋の書き方の基本!まずは構成を知ろう

便箋で手紙を書く際には、前文や頭語、主文、末文や結語といった構成を意識するといい。ここでは便箋の書き方のポイントとなる、各構成の内容を紹介しよう。

前文・頭語

まずは「拝啓」「前略」などの頭語と時候のあいさつ(季節に合ったあいさつや相手の健康などを気遣う文)を書く。お世話になった相手に送るならお礼の言葉を、久しぶりに手紙を書く相手にはご無沙汰していることを詫びる言葉をしたためよう。
なお、お見舞いやお詫びの手紙では時候のあいさつを省略する。それぞれ相手の体調を気づかう気持ちやお詫びの気持ちを伝えることが目的のため、最初から本題に入るのが望ましい。

主文

起こし言葉(「さて」などから始まる用件を示す文)を書き、本文につなげる。

末文・結語

最後に結び言葉(相手の健康などを願う文)と「敬具」「かしこ」などの結語で締める。結語は頭語に対応するものを使用しよう。

後付け

日付、差出人の署名、宛名を記す。日付は年月日を書くのが正式な書き方だが、月日だけでも問題ない。

副文(添え文)

もし本文で書き忘れた内容や盛り込めなかった内容があれば、後付けのあとに「追伸」などとして副文を添えよう。副文は親しい人の手紙に用いるもののため、目上の人宛ての場合は避けたほうがよい。

頭語と結語の基本的な組み合わせ

日常的な内容の手紙を送るときは、「拝啓」「拝呈」「啓上」「一筆啓上」などの頭語を使用する。それに対応する結語は「敬具」「拝具」「敬白」だ。
また、日常的な内容の手紙を返信する際は、頭語には「拝復」「復啓」「敬復」を使おう。結語は「拝答」「敬具」「敬答」などがふさわしい。

一方、改まった手紙の場合は「謹啓」「謹呈」「恭慶」などの頭語を使用する。結語には「謹白」「謹言」などを使用したい。
改まった手紙に返信するなら、頭語に「謹復」「謹答」、結語に「謹言」「敬答」を使おう。

また前文を省略する場合、頭語には「前略」「略啓」「冠省」「冠略」、結語には「草々」「不一」「不尽」が適している。

2. 便箋の書き方と例文|縦書き

ここからは、便箋の書き方や例文を詳しく紹介していく。まずは目上の方に送る場合にも適している、縦書きの便箋の書き方から見ていこう。

前文・頭語

  • 1行目......頭語(拝啓、前略など)を書く。マスを空けずに行の上から書くといい。
  • 2〜3行目......時候のあいさつ(季節に合ったあいさつや相手の健康などを気遣う文)を書く。上から1マス空けて書き始めよう。
例:
拝啓
真夏の日差しが照りつけておりますが、〇〇様には変わらずご活躍のことと存じます。

主文

  • 4〜5行目......起こし言葉(「さて」「このたび」などから始まる用件を示す文)を書く。上から1マス空けて書き始める。
  • 6〜16行目......本文(便箋の行数に合わせて内容量を前後させる)
例:
このたびは私どもの結婚に際し、素敵なお手紙とお祝いの品をいただきましてありがとうございました。
新居に越してきて数週間、ようやく新しい生活にも慣れてきたところです。
今後は二人で力を合わせて、明るく幸せな家庭を築いていこうと思っております。
心ばかりのお礼の品を送らせていただきましたので、ご笑納いただけますと幸いです。

末文・結語

  • 最後から5行目......結び言葉(相手の健康などを願う文)を書く。上から1マス空けて書き始める。
  • 最後から4行目......結語(敬具、かしこなど)を書く。下から1マス空ける。
例:
残暑厳しき折、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
敬具

後付け

  • 最後の3行(それぞれ1行ずつ分けて書く)......日付(上から1マス空けて)、署名(下に書く)、宛名(マスを空けずに行の上から書く)
例:
令和三年八月二十日
鈴木太郎
田中一郎様

3. 便箋の書き方と例文|横書き

次は横書きの便箋の書き方を解説する。横書きの便箋は縦書きよりもカジュアルな印象なので、友人など親しい間柄の人に送るのがいいだろう。文例も参考にしてほしい。

前文・頭語

  • 1行目......宛名を書く。マスを空けずに左から書こう。
  • 2行目......頭語(拝啓、前略など)を書く。こちらもマスを空けずに行の左から書こう。頭語は親しい間柄であれば省略してもかまわない。
  • 3〜4行目......時候のあいさつを書く。1マス空けて書き始めよう。
例:
田中一郎様
拝啓
冷やしたスイカがおいしい季節となりました。今年は例年になく暑い日々が続いておりますが、お変わりございませんでしょうか。

主文

  • 5〜6行目......起こし言葉を書く。1マス空けて書き始める。
  • 7〜10行目......本文を書く。便箋の行数に合わせて内容量を前後させる。
例:
さて、先日は丁寧なお心遣いをいただきまして、本当にありがとうございました。
早速家族みんなで頂戴し、子どもたちも大好物で喜んでおりました。
いつもながら細やかなお心遣いに心より感謝申し上げます。

末文・結語

  • 最後から4〜5行目......結び言葉を書く。1マス空けて書き始める。
  • 最後から3行目......結語を書く。頭語を省略した場合は、「またお手紙書きます」などカジュアルに締めるとよい。右から1マス空ける。
例:
暑さはまだ続くようですので、熱中症には気をつけてお過ごしくださいませ。
敬具

後付け

  • 最後の2行(それぞれ1行ずつ分けて書く)......日付(2マス空けて)、署名(右から1マス空ける)
例:
  令和三年八月二十日
鈴木太郎 

4. 便箋の折り方と封筒への入れ方

手紙の書き方だけでなく、便箋の折り方にも気を配りたい。今回は基本的な折り方である三つ折りのやり方を、縦書き・横書きそれぞれの場合で紹介する。

便箋の折り方は「三つ折り」が基本

手紙を読みやすいように、便箋の折り目は少ないほうがいい。基本的に、便箋は三つ折りの折り方で封筒に入れよう。ただし封筒に入らない場合は四つ折りなどでも構わない。

縦書きの便箋の折り方

  • 表を上にして机に置く
  • 下から1/3を上に折る
  • 上から1/3を下に折る

横書きの便箋の折り方

  • 表を上にして机に置く
  • 下から1/3を上に折る
  • 上から1/3を下に折る

封筒への入れ方|縦書き・横書き

縦書きの便箋の場合、文の書き出しが右上にくるようにして封筒の裏面から入れる。一方横書きの便箋の場合は、文の書き出しが下にくるようにして封筒の表面から入れよう。

5. 便箋を入れる封筒の書き方

便箋を入れる封筒の書き方も紹介する。封筒は手紙の第一印象にもなる部分なので、気持ちよく受け取ってもらえるよう書き方のポイントをしっかり押さえておこう。

和封筒の宛名や住所の書き方

宛名は郵便番号の最初の3ケタの下に書くとよい。この時、郵便番号から1マス下げたところから宛名を書き始めるとバランスよく書ける。住所は右側に寄せて書くのだが、長くなりすぎないように改行して書くとよい。
差出人の住所・氏名は裏に書く。裏の中心線の右側に住所を書き、左側に名前を書く。また、左側に住所・氏名を寄せて書くのもよい。いずれも住所より名前を4マスほど下げたところから書き始めるとバランスよく書ける。郵便番号は住所の上に記載し、封をする際に封のつなぎ目に〆か封を記す。

洋封筒の宛名や住所の書き方

宛先の郵便番号を上から2行、左から2マス空けたところから書き始める。住所の書き始めは郵便番号の書き始めと同じラインに合わせるとバランスよく書ける。住所が長くなってしまう場合は改行し、1マス空けたところから続きの住所を書き始める。宛名は直前の住所の縦ラインに合わせ、住所よりも大きめの文字で書くとよい。
和封筒と同じく差出人は裏に書き、中央下もしくは右下寄りに書く。郵便番号・住所・氏名のバランスは宛先と同じように書き、全体的に宛先よりも小さく書く。日付を記載する場合は、裏面の左中央あたりに書くとよい。

6. 便箋の書き方や折り方、封筒への入れ方などの基本は身につけておこう

便箋の書き方を縦書き・横書きの場合に分けて解説してきた。お祝いの品をもらったときやお中元・お歳暮を送るときなど、手紙を書く機会は意外とあるものだ。手紙を出す際は紹介した書き方を参考に、便箋に自分の近況や伝えたい思いをつづってみよう。また便箋の折り方や、封筒への入れ方もしっかり押さえておきたい。

結論

メールやSNSで手軽に連絡を取れる時代だからこそ、便箋の手紙はもらうとうれしい気持ちになる。目上の人に連絡する際にもうってつけだ。便箋の書き方や折り方を覚えたら、遠くに住んでいてなかなか会えない友人や知人などに、便箋で手紙を出してみてはいかがだろうか。
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  • 公開日:

    2020年9月18日

  • 更新日:

    2021年10月20日

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