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音割れの原因は?基本の直し方とそれでも直らないときの対処法まとめ

音割れの原因は?基本の直し方とそれでも直らないときの対処法まとめ

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2021年11月 3日

お気に入りの曲を聴いていても、音割れしてしまったら台無しだ。しかし、原因を突き止めることができれば、音割れを防げる可能性は高い。この記事では、スピーカーやイヤホンが音割れする原因と防ぐ方法を紹介しよう。音割れが直らないときの対処法と併せて解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. 「音割れ」とはどういう状態?

「音割れ」とはよく聞く言葉だが、どのような状態のことを指すのだろう。知っておきたい基本的な知識を解説する。

「バリバリ」「ボツボツ」などノイズ音が発生している状態

スピーカーやイヤホンから出る音が割れてしまうというのは、音のゆがみともいわれている。音波が潰れてクリアな音がスピーカーから出てこない状態だ。不快な音が生じるのは同じだが、音域によってスピーカーやイヤホンの音割れの感じ方は変わってくる。

高音で音割れを起こした場合には、「ビリビリ」といったノイズが混じる感じが強い。逆に低音で音割れを起こした場合には、「ボツボツ」とザラついた音質になることが多くなる。直すためには、まず原因を突き止めることが重要だ。

2. スピーカーやイヤホンが「音割れ」する原因

スピーカーやイヤホンの音割れの原因にはいくつかあるが、主な原因は6つだ。原因によって直し方は異なるので、あらかじめチェックしておこう。

音量の上げすぎ

最も多くあるのが音量の上げすぎだ。スピーカーの許容範囲を超えた大音量で音楽を流すと、音割れを避けることはできない。性能の低い小型スピーカーによくあることだ。音を出すスピーカーの再生容量が音源となるアンプの最大出力より小さい場合、アンプのボリュームを上げすぎると音割れの原因となるので注意しよう。接続先のデバイスによっては、イヤホンで聴いている場合でも音量の上げすぎで音割れするケースがある。

スピーカーやイヤホンの経年劣化

急に音割れが気になるようになり、音量を下げても直らないなら、原因は経年劣化かもしれない。スピーカーから音が出る仕組みに欠かせないのが「コーン紙」だ。コーン紙を通じて振動板に振動が伝わって、最終的に音となって私たちの耳に届く。

コーン紙は、紙でできているので経年劣化は避けられない。また、振動板の周りを囲むゴム製の部品も経年劣化によって固くなる。固着してしまうことで振動を阻害して音割れの原因となることもあるのだ。イヤホンのプラグが劣化した場合でも音割れは発生するので、まずはチェックしてみよう。

取り付け不良の部品や空間などの「共振」

音量も大きすぎず、買ってからそれほど経っていないスピーカーが音割れするようになったら、部品の取り付け方が悪い可能性がある。共振によって音割れが発生するケースは多いので、周辺に原因がないかチェックしてみよう。

たとえばPCに内蔵されているスピーカーであれば、ケーブルが触れていたり小物などが触れていたりすると、音割れの原因になるのだ。外付けスピーカーでネジが緩んでいる、スピーカーや本体が固定されずに隙間が開いている、といったケースも考えられる。また、イヤホンの場合は、コードと衣服が擦れることが音割れの原因になるので、確認してほしい。

音声データの破損

音声データ(ファイル)が破損して音割れが発生するケースだ。まずはほかのデバイスを使って、問題なく再生できるかを確認しよう。再度ダウンロードをして、音割れが発生していないか確認してみるといった方法も有効だ。

アンプの許容範囲を超えた音量レベルでの録音も音割れの原因となる

自分で録音した音声や音楽を再生したときの音割れは、録音したときのトラブルを疑おう。マイクから入力した音声が大きすぎると、音割れした状態で録音される。録音データそのものに原因があると解決するのは不可能だ。

3. スピーカーやイヤホンの「音割れ」を解消する方法

スピーカーの音割れの原因を突き止めたところで、解決方法を紹介しよう。音割れで困ったときはぜひ実践してほしい。

音量レベルはスピーカーの許容範囲内に抑える

最も手軽に音割れを解決するためには、音量をスピーカーやデバイスの許容範囲内に限定することだ。もし、それ以上の音量で音楽を聴きたいのならば、スピーカーのキャパシティを上げなくてはならない。つまり、音量に見合ったスピーカーに買い替えることになる。

コーン紙などのパーツが劣化していれば交換する

スピーカーの音割れの原因である経年劣化は、とくに振動を調節するコーン紙に現われる。スピーカーのほかの部分がしっかりしているのなら、古くなったスピーカーでもコーン紙を交換するだけで音割れが解決する可能性は高い。コーン紙の交換は自分でもできるが、繊細な部分でもあるため、もし自信がなければ専門業者やメーカーに依頼したほうがいいだろう。

ホコリや接続不良、設置不良などの有無を確認する

ほこりや接続不良によって、スピーカーの音割れだけでなく、ノイズがおこることもある。エアーダスターを使って掃除をし、一度ケーブル類をすべて抜いてから再接続させてみよう。

そのときは、しっかり接続されているかひとつひとつチェックしていく。共振が原因の場合、デバイス本体やスピーカーがしっかり固定されているか、隙間がないかなどを確認しよう。イヤホンならプラグを乾拭きすることで改善するケースは多い。

音声データ(ファイル)側の問題は解決できない

上述のように、そもそも音割れした状態で録音してしまったり、音声データ(ファイル)が破損していたりする場合は、残念ながら上記のいずれを試しても解決しない。音声データ(ファイル)そのものを交換するなどしよう。

4. それでもスピーカーやイヤホンの「音割れ」が直らないときは?

紹介した解決方法を試しても、原因によっては音割れが直らないことがある。もしものときに役立つ2つの対処法を説明しよう。

保証範囲内であればメーカーに問い合わせする

スピーカーの音割れで修理を依頼する先は「メーカー」か「修理業者」の二択だ。もし、購入したときに保証に入っているのなら、メーカーに依頼したほうが費用を押さえることができる。確実に純正品の部品と交換してもらえるのがメリットだ。もし、保証に入っていなくても、修理費用は少々高くなるが「安心」という点で満足できるだろう。

音響や楽器の修理業者に依頼する手もある

スピーカーの音割れ修理を専門業者に依頼するメリットは、メーカーよりも安く修理してもらえる可能性が高いことだ。修理代を抑えたい場合にはおすすめ。ただし、部品は純正品とは限らないことを念頭に置く必要がある。

修理業者を選ぶときには、事前見積もりや修理後のアフターケアがしっかりしているところを選ぼう。業者によって、対応の質に差があることも覚悟しておきたい。口コミなどでしっかりチェックしておくことが重要だ。

5. 「音割れ」が発生したら、まずは音量をチェックしてみよう

音割れの原因はほとんどが音量にある。高音だとビリビリ、低音だとボツボツという音が聞こえるのが特徴だ。まずは音量レベルを調整して、音割れが直るかどうかをチェックしよう。好きな音量レベルで聴きたいなら、スピーカーやデバイスの買い替えを検討してほしい。

音量を調整しても音割れが直らない場合は、スピーカーやイヤホンの経年劣化や部品の共振を疑おう。コーン紙を交換したり部品の取り付けを確認したりして、原因を取り除けば解決する可能性が高い。それでも直らないときは、メーカーや業者に修理を依頼しよう。

結論

音割れが発生しても、適切に対処すれば直るケースは多い。音量レベルやパーツの劣化、設置不良を一つずつ確認していこう。それでも直らない場合は、音声データ(ファイル)をほかのデバイスで再生する。ほかのデバイスでも音割れする場合は音声データに問題がある可能性が高く、解決できない。問題なく再生できるならスピーカーやイヤホンの故障が考えられるので、修理を依頼しよう。
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  • 公開日:

    2020年9月17日

  • 更新日:

    2021年11月 3日

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