1. 秋のお彼岸とは?

秋のお彼岸はどのような行事なのだろうか?秋のお彼岸の由来や行うことを解説する。
お彼岸の由来
お彼岸とは、サンスクリット語で「波羅密多(パーラミター)」という言葉を日本語に訳したものである。波羅密多は、「到達する」や「成就する」という意味を持つ。
仏教では、修行することで、煩悩の多いこの世から迷いのない悟りの境地であるあの世に到達できるとされている。この世は「此岸(しがん)」と呼ばれ、これに対してあの世は「彼岸(ひがん)」という。つまり、お彼岸は修行をしてあの世に近づく期間のことなのだ。
仏教では、修行することで、煩悩の多いこの世から迷いのない悟りの境地であるあの世に到達できるとされている。この世は「此岸(しがん)」と呼ばれ、これに対してあの世は「彼岸(ひがん)」という。つまり、お彼岸は修行をしてあの世に近づく期間のことなのだ。
秋のお彼岸で行うこと
お彼岸は悟りの境地に近づくために修行する期間である。具体的に秋のお彼岸で行うことは次の2つだ。
1つ目が、亡くなった方に思いを馳せ、仏壇やお墓をキレイにすることである。その一環で、お墓参りを行うのが一般的だ。
2つ目は、「六波羅蜜」と呼ばれる6つの修行を行うことである。すべてを行うのは難しいが、秋のお彼岸期間中は意識して生活してみよう。6つの修行は次の通りだ。
1.布施(ふせ)
人に施しをすること
2.持戒(じかい)
戒律を守って省みること
3.精進(しょうじん)
努力すること
4.忍辱(にんにく)
苦しくても耐えること
5.禅定(ぜんじょう)
心を落ち着かせて、自己反省すること
6.智慧(ちえ)
正しい判断力で、物事の本質を見極めること
1つ目が、亡くなった方に思いを馳せ、仏壇やお墓をキレイにすることである。その一環で、お墓参りを行うのが一般的だ。
2つ目は、「六波羅蜜」と呼ばれる6つの修行を行うことである。すべてを行うのは難しいが、秋のお彼岸期間中は意識して生活してみよう。6つの修行は次の通りだ。
1.布施(ふせ)
人に施しをすること
2.持戒(じかい)
戒律を守って省みること
3.精進(しょうじん)
努力すること
4.忍辱(にんにく)
苦しくても耐えること
5.禅定(ぜんじょう)
心を落ち着かせて、自己反省すること
6.智慧(ちえ)
正しい判断力で、物事の本質を見極めること
2. 秋のお彼岸はいつからいつまで?

お彼岸は年に2度、春と秋にやって来る。秋のお彼岸の日程と、お彼岸が1年に2度ある理由を解説する。
秋のお彼岸の日程
秋のお彼岸の期間は、秋分の日を中日(ちゅうにち)とし、前後3日間を合わせた7日間である。毎年秋分の日は変わるので、秋のお彼岸の日程も変動する。2020年の秋のお彼岸は、9月19日に彼岸入りがあり、25日が彼岸明けとなる。
なぜお彼岸は春と秋にあるの?
お彼岸は、春と秋の年に2度行われる。秋のお彼岸は秋分の日の前後7日間だが、春のお彼岸は春分の日の前後7日間である。
春分の日と秋分の日は、昼と夜が同じ時間になる。この日は、太陽が真東から昇って真西に沈む。仏教において真西は極楽浄土がある場所だという説があり、太陽が極楽浄土に向かう日ということで、春分の日と秋分の日の前後がお彼岸となった。
春分の日と秋分の日は、昼と夜が同じ時間になる。この日は、太陽が真東から昇って真西に沈む。仏教において真西は極楽浄土がある場所だという説があり、太陽が極楽浄土に向かう日ということで、春分の日と秋分の日の前後がお彼岸となった。
3. 秋のお彼岸の正しいお墓参りの方法

秋のお彼岸ではお墓参りを行う。作法やお供え物など、正しいお墓参りの方法を解説する。
秋のお彼岸でのお墓参りの服装
お墓参りに行くときに、どのような服装がよいのか悩む方もいるだろう。秋のお彼岸でお墓参りに行くときは、普段着で構わない。お墓の掃除をするので、動きやすい洋服がよいだろう。
もし、「彼岸会(ひがんえ)」と呼ばれるお寺の法要に参加するときは、黒やグレーなど地味なものを着用し、数珠やお布施を持参しよう。
もし、「彼岸会(ひがんえ)」と呼ばれるお寺の法要に参加するときは、黒やグレーなど地味なものを着用し、数珠やお布施を持参しよう。
お墓参りの手順
秋のお彼岸におけるお墓参りの手順は次の通りだ。
1.寺院内の墓地の場合は、本堂をお参りしたあとお墓に向かう。
2.墓前で合掌したあと、お墓の掃除を始める。お墓の周りの落ち葉などを集め、墓石に水をかけながら雑巾やスポンジで拭く。
3.掃除が終わったら、最後にキレイな水を墓石にかけて清める。
4.花立に供花を生け、水鉢に水を入れる。お供え物も掃除が終わってから置く。
5.お線香をつけ、合掌する。
6.お墓参りが終わったら、供花以外のものは持ち帰る。
1.寺院内の墓地の場合は、本堂をお参りしたあとお墓に向かう。
2.墓前で合掌したあと、お墓の掃除を始める。お墓の周りの落ち葉などを集め、墓石に水をかけながら雑巾やスポンジで拭く。
3.掃除が終わったら、最後にキレイな水を墓石にかけて清める。
4.花立に供花を生け、水鉢に水を入れる。お供え物も掃除が終わってから置く。
5.お線香をつけ、合掌する。
6.お墓参りが終わったら、供花以外のものは持ち帰る。
お墓参りで必要な持ち物
秋のお彼岸でお墓参りをするとき、必要な持ち物は次のものだ。
・雑巾やバケツなどの掃除用具
・ライター
・ロウソク
・お線香
・供花
・お供え物(おはぎや故人が好きだった食べ物と飲み物)
・雑巾やバケツなどの掃除用具
・ライター
・ロウソク
・お線香
・供花
・お供え物(おはぎや故人が好きだった食べ物と飲み物)
4. 秋のお彼岸に適したお花は?

秋のお彼岸でお供えするのにふさわしいお花は、故人の好きだったお花でよい。だが、お彼岸用の贈り物としてお花を選ぶときに参考になるように、秋のお彼岸に適したお花を紹介する。
お彼岸などの供花として一般的なお花
秋のお彼岸だけでなく、葬儀や法事などでもお供えされることが多いのはキクである。キク科のガーベラやダリアなども、淡い色のものを選べば供花として使える。また、白色のユリは供花として人気がある。花が長持ちする品種が多いので、お墓にお供えするのに向いている。
季節に合ったお花
お彼岸では、季節に合ったお花をお供えするのもよいだろう。秋のお彼岸では、リンドウやケイトウなどのお花がおすすめだ。
避けたほうがよいお花
供花としてふさわしくないお花もあるので、注意しよう。トゲや毒のあるものや、ツルが伸びるものはタブーとされている。バラやアザミ、スイートピーなどが該当するので、選ばないようにしよう。
結論
秋のお彼岸について、由来やお墓参りの作法などを紹介してきた。夏のお盆に比べると、お彼岸は何をしたらよいのかわからないという方が多いかもしれない。秋のお彼岸の1週間は故人を思ったり、自分を振り返ったりする機会にしよう。秋分の日は祝日なので、お墓参りに行くのもおすすめしたい。